あなたの何気ない行動がわんちゃんのストレスになっているって知っていますか?
わんちゃんはささいなことにもすごく敏感で、人間が気にしないところでストレスを感じてしまうことがあります。
特に心理的ストレスを受けると、人間と同じように下痢や便秘を繰り返してしまいます。
「すぐにお医者さんに行かなきゃ!」
そう思う前に、何がストレスの原因になっているのかしっかり考えてみてください。お医者さんも何がストレスの原因になっているかまではわかりません。
愛犬が下痢気味で「もしかしてストレス溜まってる?」と少しでも感じたら、これから紹介する記事を参考にストレスフリーな生活を心がけていきましょう。
本当に些細なことでもストレスになってしまうので、しっかり読んでくださいね。
わんちゃんもストレスが溜ると下痢をします
わたしたち人間も強いプレッシャーを受けたりすると急にお腹がゆるくなったりしませんか?
「腸」は第二の脳といわれるほど神経細胞が多く、脳と関連しているため、脳がストレスを受けると直接腸に刺激を与えてしまいます。
これが腸の動きを促進して下痢の原因になるのです。
わんちゃんも同じように、いえ、それ以上に敏感に反応してしまいます。
「このくらい大丈夫」と思わずに、しっかり考えてくださいね。
それでは、ストレスの原因になると言われるものをラテとマロンと一緒に見ていきましょう。
わんちゃんのストレスが溜る原因はコレ
飼い主の家族構成が変わった
結婚や出産などで急に家族が増えるとストレスになってしまうことがあります。いきなり知らない人がきて自分のテリトリーに入られることを嫌うわんちゃんが多いです。
また今まで自分に注がれていた愛情が他に向いてしまっていることにストレスを感じてしまいます。
わんちゃんの家族構成が変わった
新しいペットを迎え入れるときも、同様にストレスを感じてしまいます。
生活環境が変わった
わんちゃんは理由のない変化を嫌います。ケージやトイレの場所をちょっと変えただけでも気づいてしまいます。模様替え感覚で頻繁変えてしまうとかなりのストレスになってしまいますね。
また、ドッグフードの切り替えも要注意です。「うちの子は何でも食べるから」といきなり全量変えてしまうと心理的ストレスの他に身体的ストレスを与えてしまいます。
不快な音が聞こえる
犬は潜在的に雷や花火の音を嫌うことが多いそうです。「一緒に花火大会に行きたい」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、愛犬のためにぐっとこらえましょう。
運動不足
長期間散歩に連れていかないと運動不足になって、ストレスにつながってしまいます。とても不健康な状態ですので、絶対にやめましょう。
無理矢理の散歩
散歩が大好きなわんちゃんでも気分が乗らないときがあります。そんなときは無理に連れていかず、なんでかなと関心を寄せてあげましょう。
匂いのきついものがある
わんちゃんの嗅覚は人間の何倍もあります。芳香剤や柔軟剤、除菌スプレーは、人間にとってはいい香りかもしれませんが、わんちゃんにはかなりきつい匂いです。
しつけに一貫性がない
同じ行動でも叱ったり放っておいたりと、一貫性がなければわんちゃんは戸惑います。どうしたらいいかわからなくなってしまい、ストレスを感じてしまいます。
病院に連れていかれた
病院がトラウマになってしまっているわんちゃんも多いと思います。できれば定期健診以外ではお世話にならないようにしていきたいですね。
この他にも、明るすぎる部屋が苦手なわんちゃんや、寒さ、暑さに弱いわんちゃんもいます。
私達が気付かないところでストレスを抱えてしまうかも知れませんので、しっかり毎日みてあげましょう。
ストレスが溜っているときの対処方法
では、実際にストレスの原因を解消する方法と、わんちゃんに溜ってしまったストレスを解消する方法をみていきましょう。
ストレスの原因の元を解消する
飼い主の家族構成が変わったときは
わんちゃんは飼い主の愛情が自分以外に向いてしまうことにストレスを感じてしまいます。家族が増えても変わらず同じように愛情を注いであげましょう。
わんちゃんの家族構成が変わったときは
新しいペットを迎えいれた時はいきなり一緒のケージに入れず、個別のものを用意してあげましょう。
警戒心の強いわんちゃんの場合は少し離してあげて、徐々に慣れてもらうようにしましょう。
生活環境が変わったときは
わんちゃんの生活エリアはできるだけ変化がないようにしたいのが好ましいですが、引っ越し等でどうしても環境を変えなければならない場合があると思います。
そんなときはできるだけ前の状態に近づけるようにし、ご飯トレーやトイレトレーも同じものを使ってあげましょう。
ドッグフードを切り替える際は少量ずつ今のご飯に混ぜていき、徐々に量を増やして変えていきましょう。
不快な音が聞こえるときは
雷は自然現象ですし、花火も地域によっては頻繁に行われますね。
これらの音はわんちゃんに強いストレスを与えてしまう上に、ずっとそわそわしている姿は飼い主も不安になってしまいます。
そんなときは音に慣れてもらうしつけを試してみてください。こちらの記事に詳しく書いていますので、是非参考にしてください。
匂いのきついものはNG
わんちゃんを飼っているとどうしても獣臭が気になってしまい、ついつい匂いが強い柔軟剤や芳香剤を選びがちですが、それはわんちゃんのストレスの原因になります。
こちらの記事に臭い消しについて詳しく書いていますので参考にしてみてください。
しつけに一貫性がないと混乱しちゃう
昨日は特に注意しなかったけれど、今日はなんとなく叱った。それではわんちゃんは混乱してしまい、強いストレスを感じてしまいます。
しっかりしつけを行うことも飼い主の役目ですので、ダメなものはダメ。褒めるときは褒める。めりはりのあるしつけを心がけましょう。
わんちゃんのストレスを解消してあげる
散歩につれて行く
散歩は可能な限り毎日連れて行きたいですね。しかし、わんちゃんの体調や気分もありますので、無理矢理連れていくのはやめましょう。
たくさん話しかけてあげる
わんちゃんはとっても聞き上手です。常に飼い主の声に耳を傾けています。
名前を呼んであげたり、楽しい話をしてあげましょう。言葉は通じないかもしれませんが、雰囲気や状況を読み取るのが得意なので、飼い主が楽しいと自然とわんちゃんも楽しい気持ちになります。
楽しいおもちゃを与える
わんちゃんは基本的に好奇心旺盛で活発な動物ですので、楽しいおもちゃを与えると喜びます。ロープ等本能を刺激するおもちゃがオススメです。
また、遊ぶ時間にメリハリをつけてあげると、おもちゃの飽きが来ませんし、渡してあげたときの反応がとても良くなります。
新しい技を教える
本来わんちゃんは学んだことを実行するのが大好きな動物です。新しいことを覚えるとアドレナリンが分泌され、ストレス解消につながります。
また、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションにもなりますから、愛犬の新しい可能性を発見してみてはいかがでしょうか。
わんちゃんのストレスのサイン
ストレスの原因や解消方法もわかったところで「じゃあストレスが溜っているってどうやって知ればいいの?」と思いましたよね。
言葉が通じませんから難しいという方もいるかも知れませんが、わんちゃんはちゃんと訴えてきてくれているのです。
ここでは見逃してはいけないわんちゃんのストレスのサインについて確認しましょう。
こんなときはストレスが溜っています
顔、目をそらす
ストレスを感じているときは、顔や目をそらします。相手のことが怖くて目をそらしてしまうのです。
目を細めたりあくびをする
眠くないときにあくびをする、目を細くしたらストレスを感じているかもしれません。平常心を保つために行っているので気にかけてあげましょう。
息が荒い
緊張状態になると「ハァハァ」とパンティング状態になることがあります。このままではストレスにつながりますので、落ち着ける場所に移動してあげましょう。
全身を震わす
濡れたわけでもないのに体をブルブル震わすのはストレスから解放されたときです。それまではストレスを感じていたことになりますから、少し前までの行動で何かなかったかな? とふり返りましょう。
頻繁に鼻の下を舐める
比較的発見しやすいストレスのサインです。ペロペロしてるのを発見したら何がストレスになっているのかなと考えてあげましょう。
足の裏に汗をかく
人間と同じように緊張すると足の裏に汗をかきます。いつもより湿ってるかなと思ったら緊張状態にあるかもしれないので、緩和してあげましょう。
目だけを動かしている
こちらも緊張状態になっているサインです。恐怖で体を動かせず、目だけを動かしています。いつもより白目の部分がよく見えるなと思ったら緊張をほぐしてあげましょう。
手を舐めたり、尻尾を噛む
手を舐めたり、毛をむしったり自傷行為をしている場合は慢性的にストレスを感じている可能性があります。今すぐ原因を改善し、ストレスを発散させてあげましょう。
耳が後ろに倒れている
相手に恐怖を感じてしまっています。この状態のときは無理に撫でたりすると逆にストレスを感じてしまうので、少し距離をとるようにしましょう。
こんなときは時は特に注意!
- 歯をむき出しにしてうなる
- うずくまって動かない
- 壁際や物の後ろに逃げる、隠れる
この状態はすでに飼い主との信頼関係が薄れてしまっている可能性があります。
これではストレスどころか日常生活にも支障をきたしてしまいます。もういちどはじめから愛犬との信頼関係を築いていきましょう。
嘔吐、血便、血尿がでたときはすぐにお医者さんへ
強いストレスを感じると血便や血尿が出ることがあります。
また、食あたりでもないのに嘔吐を繰り返してしまう場合があります。
一時的な症状で済む場合もありますが、素人判断では大きな病気を見逃してしまう場合があるので、症状が長引くようであればすぐに病院へ連れていきましょう。
こちらの記事では排泄と健康状態について書かれていますので、併せてチェックしましょう。
まとめ
わんちゃんが下痢気味のときはストレスを疑ってみましょう。ただ病気の可能性も0ではないので、ちょっと変だなと思ったら獣医さんに相談しましょう。
- わんちゃんもストレスで下痢をしてしまう
- ストレスが溜る原因を分析しよう
- ストレスの原因も元を解消し、わんちゃんのストレスも解消しよう
- 嘔吐、血便、血尿がでたらすぐに病院へ