最近、成犬のトイレトレーニングで悩まれる方が多いみたいなんです。
小さい頃にちゃんとしたしつけをしてこなかった、逆に小さい頃はちゃんとトイレができていたのに、大きくなったら急にできなくなってしまったという人もいるそうです。
また、ペットの殺処分を少しでも減らそうと、心暖かい優しい人が引き取るケースも増えてきています。
わんちゃんのトイレは私達の生活に直結する部分でもありますから、頭を悩ませてしまいますね。それに、我慢させてしまうのもよくありません。
「そもそも成犬になってからってしつけはできるの?」「子犬のときと同じでいいの?」「どういう方法があるの?」と悩んでいる方は是非この記事を参考にしてみてください。
大きくなったわんちゃんのトイレトレーニングの方法と、しつけ以外にもあるトイレが失敗してしまう理由をまとめて紹介します。
○○が原因?!しつけに失敗しちゃった?

「いつもはちゃんとトイレにしているのに、、、」「最近何だか粗相が多くなってきた」
もしかして、しつけに失敗しちゃった?
いいえ、それもしかしたら病気かもしれません。
もちろん病気以外にもわんちゃんが粗相をしてしまったり我慢しちゃう理由があります。ラテとマロンの力も借りながら説明していきますね。
実はしつけだけじゃない!トイレの失敗理由はこんなにある










わんちゃんがトイレを我慢したり、失敗してしまうのは、全部が全部しつけが原因ではないんですね。トイレが気にくわない、トイレが汚い。雷が鳴って恐怖や興奮状態になってしまう。飼い主さんの気を引くためにわざと粗相をする。
ホントに人間と同じですね。
また、おしっこの回数や色である程度の病気のサインが確認できる場合があります。トイレシートを変える際は、「量はいつも通りかな?」「色は変じゃない?」「シート変えるの2回目だね」など、人間の体温を記録するように、毎日確認していきましょう。毎日ちゃんと見ているとちょっとした変化にいち早く気付くことができます。
この他にもトイレを失敗してしまう理由としてはこのようなものがあります。
●トイレで排泄する習慣がない

●マーキング(優位性アピール)

●服従行動

●トイレ中に不快な経験をする

●分離不安

●老衰


これらのわんちゃんの行動はしつけを行うことによって大部分を改善することができます。老衰の場合は犬用のおむつをつけてあげるといいでしょう。
成犬でも大丈夫?愛情と忍耐が試される!

トイレを我慢、失敗してしまう理由がわかったところで、今度は具体的に見ていきましょう。
成犬をトレーニングする際のポイントと、失敗してしまう理由別に、それぞれ対応した方法を紹介します。
成犬からでもトイレトレーニングできる?
結論からいうと、できます。トイレというのは習慣ですから、その習慣を正しく作ってあげればいいのです。
また、以前はちゃんとトイレをしていたわんちゃんなら、しなくなった理由があるはずなので、それも探しながら新しい習慣を一緒に作っていきましょう。

成犬は覚えるのおそい?一貫性と忍耐が大事!
長年の自由な生活で習慣付いたものを簡単に変えることはできません。迎えたばかりで何もわからない子犬のときと違って、もう自分のリズムができてしまっている成犬は、なかなかこの習慣を変えることができないので新しい習慣にするのに時間がかかってしまうんですね。
私達も急に早朝勤務から夜勤になったら生活リズムが変わっちゃって慣れるまで大変ですよね。わんちゃんもそのくらい大変なんです。
そのため、成犬のトイレトレーニングは根気と忍耐が必要なんです。また、しつけにも一貫性がないとわんちゃんが混乱してしまいますので、ひとつずつ、どこを目標にするのかしっかり決めましょう。
どこにトイレをして欲しい?目標を決める
まずはわんちゃんにどこを直して欲しいのか決めましょう。
例えば、部屋の中でのマーキングをやめて欲しい。留守番中でもきちんとトイレでして欲しいなど。はじめてトイレトレーニングをする方はケージの中でのトレーニングがおすすめです。

それでは目標ができたら、我慢、失敗理由別のトレーニング方法を見ながら、わんちゃんに実践してみましょう。
しつけのやり直し?いいえ、習慣の再構築です
上にも書きましたが、わんちゃんがトイレをしない、失敗しちゃう理由はたくさんあるので、どれが今のわんちゃんに必要なトレーニングなのかしっかり見極めましょう。
万が一病気の場合も考えられるので、あんまり我慢するようだったり、おしっこがいつもと違うと思ったらすぐに獣医さんに相談してください。

それでは事例別に見ていきましょう。ラテ、マロンよろしくね。
●トイレが気にくわない、不潔


おしっこやうんちをしたときは、すぐに片付けましょう。これは、飼い主の習慣付けが必要ですね。
わんちゃんは些細なことにも敏感なので音がなったり、風が吹いたりすると落ち着けないのです。また、トイレの位置が微妙に変わったりしても違和感を覚えてしまうので、1度場所を決めたらなるべく動かさないようにしましょう。


●恐怖心や過剰な興奮でおもらしする


雷の音はわんちゃんが本能的に嫌いな音なんだそうです。これを解消するには「馴化(じゅんか)」といって外界の音に慣れることが必要です。
ボリュームを下げたサンプル音源を聞かせて、じっとしていたらご褒美をあげるというのを繰り返して、徐々に音量を上げて慣れさせていく方法があります。
興奮状態でのおもらし、いわゆるうれションの対策はわんちゃんのストレスを貯めないことです。長時間のお留守番をする時は、前持ってお散歩に行くなどガス抜きをするといいです。


●気を引くためにおもらしする




1度粗相で味をしめてしまうと、ずっとそれが通用すると認識してしまいます。それではちゃんとした対応をしてみましょう。







●トイレの習慣がない



●マーキング
マーキングといえばオスがするイメージですが、メスもマーキングするんです。オスは去勢手術と共に減少していき、メスは発情期が過ぎれば自然としなくなります。
もし室内でマーキングをするようになったら、どこで何にするのか観察し、物を片付けるなど予防します。それでもマーキングをしようと足をあげたら「待て」と言って中断させましょう。
室内でのマーキングは自分がこの家で1番えらいと思っているので、縄張りを知らせるために臭いをつけます。なので、わんちゃんとの主従関係を見直し、飼い主のほうが立場が上だということを教えてあげるとおさまります。





●服従行動でおもらしする

服従行動でお腹を見せるときにたまにおしっこが漏れてしまうときがあります。改善するには服従行動をとったら無視をするという不快を与えます。そうするとこれはやっても褒められないんだと認識し、段々と改善されていきます。





●トイレ中に不快な体験をする

人間も何か作業をしているときにビックリしたことや嫌なことがあると、同じ作業をしているときにふと思い出してしまいますよね。
わんちゃんもトイレ中に同じように不快な思いをすると、トイレ=不快といふうに認識してしまうことがあります。
そうなってしまった場合は、また最初からトイレトレーニングをしましょう。どうしても改善しない場合は思いきって場所を変えてみるといいかもしれません。



●分離不安
特定の人が家にいないと急に不安になる症状です。普段家にいるときは全然平気なのですが、お留守番をした時に吠えてしまったり、粗相をしてしまいます。

わんちゃんがトイレを我慢したり、トイレに失敗したりする理由がわかってきましたね。
トイレトレーニングについての動画もありますので、是非こちらもご視聴ください。
叱るのは絶対ダメ!大きい声を出すのもNG
トイレトレーニングをしてもすぐに効果がでるわけではありません。何回も失敗してしまうこともあります。
しかし、ここで怒ってはいけません。むやみに怒るとトイレ=怒られると認識してしまい、トイレを我慢する原因になったり、証拠隠滅しようとします。
それではせっかくのトレーニングも意味がありませんね。
大きい声をだすのもよくありません。「あ~、やっちゃったね~」など言ってしまうと、粗相=構ってもらえると認識してしまい、上に書いたラテみたいに構ってもらいたいときに粗相をするようになります。
粗相をした時は何も言わずに後始末をして、ちゃんとトイレが出来たときに思いっきり褒めてあげましょう。もちろん愛情たっぷりでね。
トレーニングの時にオススメしたいグッズ

ここまで、トイレの失敗について紹介してきましたが、その手助けをしてくれる商品も紹介していきたいと思います。
こちらはもう何回も紹介していますね。そのくらいオススメしたいサークルです。これを使って是非トイレトレーニングしてみてください。
こちらはリッチェルのしつけ用トイレです。壁がついているので飛びはねを防ぐことができます。シーツの交換もとっても楽です。レビューも190を越えている人気商品です。
信頼のユニチャームのデオシートです。なんてったって吸収力が違います。何回かこれに似て少し値段が安いものも使用してみましたが、やっぱりこれに戻ってきちゃいます。

まとめ
トイレに失敗してしまう原因はいろいろあるということがわかりましたね。
成犬でもしっかり根気よくトレーニングするとトイレを覚えますので、諦めずに続けていきましょう。
▼トイレを失敗してしまったときのポイント
- まずは病気ではないかと疑う
- 何が原因で失敗してしまったのかを探す
- 原因に合わせて適切なトレーニングを行う
- 絶対に怒らない。大きい声を出さない
- 愛情と忍耐で根気よく



