この前、とても嬉しいことがありました。なんと新しい友人ができたのです!
仲良くなったその男性とは、行きつけのペットショップで出会いました。かわいいパッケージが並ぶおやつコーナーに真剣な眼差しを1時間も向けていた彼の様子が気になって、思わず私から声を掛けたのです。最初は驚いた様子でしたが、話している内に意気投合して、その日の内に連絡先を交換しました。人の縁って不思議ですよね。
それからメッセージのやりとりをしていく内に、その男性と彼の愛犬の様子が分かってきました。
彼は最近柴犬を飼い始めたのですが、わんちゃんを飼うこと自体が初めてで、毎日が発見の連続だそうです。最近はしつけにも取り組んでいて、インターネットで調べて、おやつを与えながらトイレトレーニングをしているそうなのです。文面からも楽しさが伝わってきていました。
ある日、彼から写真付きのメッセージが送られてきました。写っていたのは、彼と愛犬の柴犬・タロ、そして彼の左手に握られたとても赤色の濃いジャーキーでした。そのジャーキーは、私がラテやマロンに与えているものと比べても、何倍も赤色が濃いものだったのです。
その写真を見て、私はふと心配になりました。「そのおやつ、わんちゃんにとって安全なものなのかな」と。
思いきって「普段、どんなおやつをあげているんですか?」と質問したところ、彼は「見た目が美味しそうなものだよ」と答えました。
おやつと一口に言っても、その種類は様々です。人間が美味しそうだと思うものが、必ずわんちゃんにとってもいいものだとは限りません。それにわんちゃんは、添加物の影響を大きく受けてしまうこともあります。多くの添加物を長期間摂り続けると、健康を損ねてしまうことだってあります。
頻繁に与えるおやつだからこそ、安全な無添加の方がいいのではないか。そう思い、今回は無添加のご褒美おやつについて調べてみました。これを読んでいる飼い主さんも、ぜひもう一度ご褒美おやつの安全性について考えてみてください。
上手くいかない?しつけでのおやつの役割とは
しつけが上手くいく飼い主さんもいれば、なかなか上手くいかないという飼い主さんもいます。もしかしたら、ご褒美おやつの与え方が影響しているのかもしれませんよ。
そもそもしつけにおやつは必要なの?
柴犬を飼い始めた彼と同じく、私もラテやマロンのしつけにはおやつを使っていました。私の場合はおやつを与える回数を徐々に減らしていき、今は時々あげる程度です。
インターネットで調べてみると、わんちゃんのしつけにおやつを与える・与えないで意見が分かれていました。それでもさらに調べてみると、厳密にはおやつを与えなくてもしつけはできるようなのです。
また「動作=おやつ」となってしまうと、「その動作をすればおやつがもらえる」と条件反射的に愛犬が思い込んでしまい、結果的にしつけに失敗してしまいます。
さらに、おやつの与え過ぎは愛犬の食生活にも影響します。おやつばかりを欲しがって普段の食事を食べなくなったり、おやつでお腹がいっぱいになってしまったりということもあります。
ただ、おやつがあるとしつけがスムーズに行いやすいという意見もあるので、おやつの適切な与え方がとても重要になってくるのです。
どのタイミングで与えればいいの?
よく「愛犬のキラキラした目に逆らえない」という理由でおやつを与えてしまうという飼い主さんもいますが、それはあまり好ましくありません。おやつは愛犬が欲しがったら与えるのではなく、いい行いができたら与えるというのが基本だからです。ただ、上に書いたように条件反射にならないようにすることが重要です。
今まで1回いいことができたら与えていたおやつを、2~3回できたら与えるようにして、さらに5~6回できたら与えるようにする、と徐々におやつの間隔を空けていくと愛犬もおやつに依存しづらくなります。
また、おやつ以外にもご褒美を用意しておくといいでしょう。いいことができたら「いい子だねー!」「できたねー!」とたくさん声を掛けて褒め、たくさん撫でてあげる、おもちゃで遊んであげるといったご褒美が最適です。これらとおやつのご褒美を同時に行って、最終的にはおやつが無くても行動できるような信頼関係を築くことが大切です。
愛犬には無添加のものを!安全なおやつでいい関係を築こう
ここまで、しつけ時のおやつの必要性について書いてきました。ここからは「おやつを与えるならどんなものがいいの?」という疑問について考えていきます。
添加物って本当に良くないの?
添加物と聞くと、あまりいいイメージはしませんよね。人間が食べるものでも、添加物はなるべく入っていないものがいいと聞きます。
ですが、添加物にも役割があります。添加物の中には足りない栄養分を補うものや、食べ物の品質を保つためのものもあります。これはわんちゃんのおやつにも言えることで、添加物を加えて足りない栄養素をプラスする、おやつを長持ちさせるという効果を与えています。
ただ、それでもわんちゃんにとっては好ましくない物質も多いため、愛犬のことを考えたらなるべく添加物は避けた方がいいでしょう。添加物の摂り過ぎが原因で、アレルギーや病気を引き起こすこともあるからです。人間と同じく、愛犬にも無添加おやつの方がいいでしょう。
市販品はパッケージの裏を確認しよう
おやつが無添加かどうかは、そのおやつのパッケージの裏を見ることで判断できます。成分表や原材料の他、添加物も記載されているからです。
日本は「ペットフード安全法」という法律があるので、添加物の使用基準が設けられています。そのため、使用した添加物の個別の名称を表示することが決められています。パッケージの裏に添加物、または添加物と思える名前の成分が書かれていないものを選ぶと安心です。また、パッケージの表に「無添加」と書かれていても、念のため裏の表示を確認しておきましょう。
さらに、無添加のものは添加物が無い分消費期限が短いものもあるので、買う前にちゃんと期限内に食べきれる量がどうかも確認しておきましょう。
アマゾン・楽天で人気のご褒美おやつ4選!無添加のおすすめ品
ここからは、ネット通販サイトで人気のご褒美おやつを紹介します。どれも無添加なので、愛犬に合いそうなおやつをぜひ試してみてください。
ボーロ系
栄養豊富な山羊ミルクパウダーを配合している優しいおやつです。山羊のミルクはわんちゃんの母乳に近い成分なので、下痢になりにくいという特徴があります。また、カルシウムの他にも心機能の維持に欠かせないタウリンや、皮膚の健康を維持するビタミンB2、良質なタンパク質も含まれています。
形状がボーロなので、しつけやトレーニングの際に1粒ずつ使用できます。また乾燥しているため手もベタつきません。60gの少量タイプもあるため、愛犬の食べる量によって選べます。
ジャーキー系
保存料・着色料・発色剤・酸化防止剤を使用していない無添加良品シリーズの一つです。鶏肉の中でも、もっとも脂肪分が少ないささみを使用しているからとてもヘルシー。わんちゃんも肥満になりにくいですね。鶏本来のうま味と風味が味わえるのも特徴です。
ささみを練ってシート状にしてあるのでちぎりやすく、しつけやトレーニング用にも最適です。また、こちらはまとめ買い用の2個セットなので、わんちゃんがたくさんいるお家にも助かりますね。
クッキー系
これはなんと、わんちゃんだけじゃなく飼い主さんも美味しく食べられます。腎臓に優しい成分を練り込んで手作りされた素朴なクッキーです。砂糖や防腐剤・着色料を一切使用していない無添加クッキーなのが嬉しいですね。
手で簡単に割ることもできるので、普段のおやつからしつけのご褒美にも使えます。そのままなら大型犬に、割ることで中~小型犬にと調節できるのもいいですね。
野菜系
さつまいもを練り込んで作った、風味豊かなトリーツです。「トリーツ」とは、愛犬のしつけを行う時に、指示通りの行動ができた時に与えるご褒美のことです。しつけ時のご褒美なので、小粒なおやつになっています。
無添加で、原材料はうるち米・さつまいも・おから・脱脂粉乳・オリーブ油・黒ごまの6つだけ。自然素材のトリーツです。
まとめ
ここまで、しつけ時のご褒美おやつについて書いてきました。まとめると以下のようになります。
- 適度におやつを与えて、しつけにメリハリをつけよう
- 愛犬のことを考えるなら、ダンゼン無添加のおやつ
- ボーロやクッキーなど、愛犬に合ったご褒美おやつを見つけよう
調べてみると、おやつを与えるタイミングって、なかなか難しいことが分かりました。結果的に私のラテやマロンに対するしつけ方法はよかったことが分かり、少しホッとしています。
基本は「愛犬が欲しがった時に与える」のではなく、「何かのご褒美に与えること」。これを守りつつ、たくさん声を掛けたり撫でたりするなど、おやつ以外の方法でもご褒美を愛犬に与えると、しつけが上手くいきやすいみたいです。
それに、ご褒美おやつは様々な種類があるので、愛犬の体のことを考えたおやつ選びがポイントです。無添加なのはもちろん、お腹がいっぱいになりにくいものや、満足感が得られるものなど、愛犬に合ったご褒美おやつを見つけましょう。そして愛犬と愛情タップリなコミュニケーションをとりましょう。
さっそくこのことを、柴犬を飼い始めた彼にも伝えてきます。彼と柴犬のタロがいい関係が築けるよう、私もできる限りサポートしていきます。