待ちに待った子犬が我が家にやってくる日。楽しみでケージやトイレやペットフードも早々に用意ができてしまったし、お散歩用のリードもお洋服ももう買ってしまった。おもちゃもたくさん用意して遊ぶ準備もばっちり!
だけど、ちょっと冷静になったらひとつ不安になってきた。私はわんちゃんの親になるんだ。楽しいだけじゃダメ。ちゃんとしつけができるかな。
これは、私がラテを迎える日に急に不安が襲ってきた時の心境です。楽しい事ばかり考えてきたので、急にラテの親としてちゃんとできるか不安になったのです。
実は遊ぶ事やお世話グッズは調べたのに、子犬のしつけ方は全く調べていませんでした。慌てて調べてみると、子犬を迎えた時からのしつけが大切で、その後の生活にも影響がある事が分かりました。
今回はこれから子犬を迎える飼い主さんにぜひ伝えたい、子犬のしつけ方をまとめました。わんちゃんが家に来る前に目を通しておけば、余裕をもってしつけができるはずです。
わんちゃんと遊び始める前に重要な事がたくさんあるので、チェックしてくださいね!
何の為に犬にしつけをするの? 成犬になってからでは遅い?
しつけのやり方を見ていく前に、ひとつ考えておきたいことがあります。それは「なぜわんちゃんにしつけをするのか」という事です。
一緒に生活するわんちゃんが、粗相をしなかったり、ちゃんと留守番ができたり、吠えずに過ごす事ができれば、飼い主であるあなたは快適に過ごせます。でも、それだけじゃないんですね。
あなただけではなく、他の人が不快に思う事がないようにわんちゃんが人間社会で生活できるようにするのが、飼い主つまりわんちゃんの親であるあなたの義務なのです。
家では吠えずに過ごせるけれど散歩に行くと車の音を警戒して吠えてしまうとか、家では大人しいのに外ではすれ違った人に飛びかかってしまうとか、そうなってしまうと周りに迷惑がかかってしまい、うまく社会で生活できませんよね。
外に1歩もでないならそれでもいいかもしれませんが、そうはいきませんね。それに、わんちゃんもルールがわかれば「ダメ」と叱られる事がなくなるので楽しく過ごせるようになりますよ。
しつけをする大切さはわかりました。では、わんちゃんのしつけはいつから始めればいいのでしょうか。
わんちゃんが家に来たらすぐにしつけを始めましょう。しつけといっても、初めから難しい事をするわけではありません。簡単なしつけからスタートして、わんちゃんとの信頼関係も築きながら色々な社会のルールを学んでもらいましょう。
子犬のうちからしつけをスタートすべきなら、成犬だともうしつけは難しいのでしょうか。結論から言うと、成犬もしつけはできます。
ただ、先程マロンが言っていたように、途中でルールが変わるとわんちゃんは混乱しますし、新しいルールを覚えるのに時間がかかる事もあります。
ですが、難しく考えなくても大丈夫です。わんちゃんもあなたも楽しみながらやっていけばきちんと覚えられるはずです。
成犬のしつけはこちらの記事で詳しく紹介しています。しつけ方法の他にしつけグッズの紹介もしていますので参考にしてくださいね。
それでは、わんちゃんが人間社会で生活できるようにするためのしつけの方法をみていきましょう。
犬を迎えたらすぐに始めよう!子犬向けのしつけ方法は?
まずは子犬を迎えた場合の基本的なしつけについてお話します。わんちゃんに初めに教えたい事が6つあります。
- サークルやケージなど、わんちゃんが過ごす場所が落ち着いて安心できる場所だと覚えさせる
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクトをとれるようにする
- クレートに入ることができるようにする
- 身を委ねたまま体を触らせてもらえるようにする
- 外の世界にたくさん触れさせてあげる
まずは、今後様々な事を教える時にも必要な事をわんちゃんに覚えてもらいましょう。これらを覚えてもらえると、後々他のしつけをする時にもしつけがスムーズにいきやすくなりますよ。
ケージやサークルが安心して落ち着ける空間だと教えよう
待ちに待ったわんちゃんがお家にやってきた! 嬉しくて抱っこしたり遊んだりしたくてうずうずしますよね。
でも、遊ぶのは1週間程ガマンしてください。子犬を迎えたらまずは家に慣れさせて安心させる事が大切です。そこで、慣れるまでの間はサークルやケージの中でだけ生活させましょう。
わんちゃんにとっては、今まで過ごしていた場所から連れてこられて不安でいっぱいです。優しく声をかけてもらえても、少し警戒しているはずです。飼い主であるあなたも、わんちゃんにとってはまだ「よく知らない人」なのです。
そんな時に、知らない人に抱っこされたり、遊ぼうとボールを渡されても、楽しいとは思えず、むしろ怖いと思っているはずです。
サークルやケージにいる間に怖い思いをしてしまうと「サークル(ケージ)=怖い事が起こる場所」と思ってしまう可能性があります。
1週間程すれば新しい部屋の環境にも慣れてくるはずです。それまでは、トイレシートを変えたりご飯をあげるといった最低限のお世話だけをして、わんちゃんをそっとしておいてあげましょう。
そうすることで、新しい部屋もご飯があって快適な場所だとわかり、わんちゃんが安心できますよ。遊んだりこの後紹介するしつけをするのは、わんちゃんが環境に慣れてからにしましょう。
お家に迎えたばかりのわんちゃんはとても 不安でストレスを感じている状態です。環境に慣れる前に、可愛さに負けて遊んでしまうと、ストレスにより体調を崩す事もあります。
体調を崩すと、下痢をしたり、動かなくなってしまう事もあります。もし様子がおかしいと思ったら、すぐに獣医さんにみてもらいましょう。その為に、あらかじめ近くの動物病院をリサーチしておくと安心です。
こちらの記事でもサークルやケージで飼い始める時のコツを紹介しています。チェックしてみてくださいね。
アイコンタクトで名前を覚えさせよう
アイコンタクトは全てのしつけの基本になるといわれます。アイコンタクトができると、飼い主に注目させることができるようになります。
何か指示を出す時にこちらに注目させるのはもちろん、危険な行動を中断させたり、興奮を落ち着かせる時にも効果を発揮します。
子犬にアイコンタクトを教える時は、自分の名前も一緒に覚えさせましょう。「名前を呼ばれて目が合うといい事がある」とわんちゃんに教えてあげましょう。
- わんちゃんと目を合わせて名前を呼んで、自分の名前を認識させます。
- わんちゃんの名前を呼び、反応したら褒めてあげましょう。(わんちゃんが名前に反応するようになったら、3に進みましょう。)
- わんちゃんの近くでご褒美のおやつを準備しておきます。目が合っていない時に名前を呼び、こちらに注目し偶然でも目が合ったらご褒美をあげて褒めてあげましょう。(目が合うようになってきたら4に進みましょう。)
- ご褒美は飼い主さんの顔からサッカーボール1つ分位離したところに準備します。わんちゃんがおやつに注目している時に名前を呼びます。きちんと目が合ったらご褒美をあげて褒めてあげましょう。
- 室内でアイコンタクトがとれるようになったら、外にお散歩に行った時に練習しましょう。外はたくさんの刺激がありわんちゃんは集中しづらい環境です。外でもアイコンタクトがとれるようになればしつけ完了です!
わんちゃんをクレートに慣れさせよう
クレートに入る事が習慣になると、病院やトリミングに出かける時にもわんちゃんが嫌がらずクレートに入ってくれるようになります。
友人のわんちゃんは、病院に行く時だけクレートに入れて出かけていました。すると、次第にクレートを嫌がるようになってしまいました。「クレート=嫌な場所に出かける」と思ってしまったのですね。
他にも災害が起きた時にも、クレートに嫌がらずに入ることができると避難もスムーズにできます。覚えさせておいて損はないですね。
子犬を迎えてすぐにクレートに慣れさせるのにオススメな方法は、クレートを寝床としてケージの中に入れて置くことです。そうすれば、「クレート=くつろげる場所」と覚えてくれます。
その他には、ご褒美のおやつやフードを使ってしつけをしていく方法もあります。わんちゃんが家に慣れてからクレートに慣れさせるのであれば、こちらの方法でもいいでしょう。
- 粒タイプのフードやボーロなどをご褒美に用意しておく
- ご褒美のフードをわんちゃんに見せてクレートに誘う
- クレートの中に数粒フードを入れる
- わんちゃんがクレートに入った瞬間「ハウス」と声をかける
- 「ハウス」の掛け声だけでクレートに入ることができるまで2~4を繰り返します
- 「ハウス」で入れるようになったら、おもちゃを渡して中で長く過ごす練習をする
- 慣れてきたら、扉を閉めて過ごす練習をしましょう
わんちゃんの体に触らせてもらえるようにスキンシップをとろう
小さい頃から体に触られる事に慣れていると、お世話がしやすくなります。お腹や頭だけでなく、耳や口元なども触る事に慣れさせておきましょう。
- 仰向けになった状態でひざの上にのせて撫でる
- 耳を触る、垂れ耳は耳をめくる(耳掃除の練習になります)
- 口元をおさえたり、唇をめくる(歯磨きの練習になります)
- 足先をつかむ(爪切りの練習になります)
スキンシップを取りながら軽く触る事からスタートします。遊びながら触っていくうちに、リラックスしながら触らせてもらえるようになるはずです。
そうなると、例えば爪を切る時や歯を磨く時にわんちゃんの足先や口元を触る時も終わるまで待てるようになります。
でも、中には触られる事を嫌がるわんちゃんもいるかもしれません。その場合は、おやつなどを使って嬉しい体験と結びつけてしつけをしてみましょう。
- 嫌がる場所に触れる事を許してくれたら、ご褒美のおやつをあげます
- 「触られる=ご褒美がもらえる」と覚えてくれると触る事を嫌がらなくなります
- 抵抗したり噛み付こうとしてきた時は、一瞬だけ犬の口元を抑えて、低い声で「ダメ」と言いましょう。
口元を抑えて叱る事は、マズルコントロールというしつけの方法のひとつです。 もともと母犬は子犬にいけないという事を教える時に、口元をくわえて教えます。それと同じように体を使って教える方法です。
立場が上のものがマズルコントロールを行うので、上下関係も教える事ができます。上手に使うとしつけに効果的ですが、怖がりや警戒心が強いわんちゃんには不向きという声もあります。わんちゃんの様子を見て怖がるようならマズルコントロールをする事はやめましょう。
外の世界にたくさん触れさせよう!
生後3~4ヶ月頃までに、たくさんの経験を積ませてあげる事が実は大切なのです。他の犬、子供の声、車の音、水の流れる音…たくさんの物に触れて五感をフル稼働させてあげましょう!
まだワクチンが終わっていないわんちゃんは抱っこでも大丈夫! 外に少し出るだけでも部屋の中とは違う空気や太陽の光を感じる事だってできますよ。
この時期にたくさんの物に触れておくと、ストレスに負けない強い心の犬に育ててあげる事に繋がります。
この他にも気になるのはトイレトレーニングではないでしょうか。トイレトレーニングついては他の記事で紹介しています。こちらを参考にしてくださいね。
子犬が噛みそうな場所にひと吹き! 簡単しつけスプレーの作り方
子犬は好奇心旺盛です。テーブルや椅子の脚や壁などの噛んで壊されたくない場所にはあらかじめ対策をしておくことをオススメします。
犬が苦手な苦味があるスプレーを、噛まれたくない場所に吹きかけておきましょう。飼い主さんの手足をあまがみしちゃうのであれば、自分にもシュッとひと吹きしておきましょう!
このスプレーは自宅で簡単に作れますし、経済的です。材料もすぐ手に入る物で作れますよ。
- お酢かハッカ油をスプレーボトルに入れる
- 10倍量の精製水を入れてよく混ぜる
同じスプレーを使い続けるとわんちゃんが慣れてしまって効かなくなる場合もあります。ハッカ油とお酢を交互に使い、定期的に中身を変える事をオススメします。
トイレトレーニングで使えるしつけスプレーも作れるの?
トイレを失敗してしまった時に使える、匂いを消すスプレーも手作りできます。こちらも簡単に作れるので、噛みつき防止スプレーと2本用意しておくと便利ですよ!
- クエン酸かミョウバンをスプレーボトルに入れる
- 10倍量の精製水を入れてよく混ぜる
クエン酸やミョウバンがわんちゃんのおしっこの匂いを消してくれます。失敗してしまったら、すぐに匂いを消しましょう。
トイレの失敗は飼い主さんもストレスですよね。こちらの記事でも対策を紹介しています。
ちゃんとしつけた方がいいの? あまがみならさせても大丈夫?
あまがみは生後12ヶ月未満の子犬に多くみられます。歯の生え変わりでむずむずしたり、飼い主さんの手足が動いているのが楽しくて、遊びながらあまがみしてしまいます。
特に子犬は噛む事が遊びのひとつなので、噛んでもいい物で遊ばせてあげたいですね。遊びながら興味がある物をかじる場合の他にも、ヒマを持て余していたりストレスを感じて噛んでしまう事もあります。
子犬のあまがみはそれほど痛くないと感じる人も多く、可愛いしそのままでもいいかなと思いがちです。でも、きちんとしつけをしてあまがみをしないようにしておかないと、噛む力の加減がわからないまま育って、誰かをケガさせる恐れもあります。
先程紹介したスプレーでは根本的な解決はできません。応急処置として使用しましょうね。
こんな反応していませんか? あまがみをエスカレートさせる飼い主の行動
わんちゃんがあまがみしてきた時、ついこんな行動をしていませんか? わんちゃんが「遊んでくれている」と勘違いしてしまう行動を止める事も大切ですよ。
1.そのまま遊ばせたり喜ぶのは逆効果
これは説明がなくてもお分りですね。噛まれても痛くないからそのまま遊ばせていたり、あまがみする姿を見て「可愛いね」なんて言って喜んでいませんか?
わんちゃんはあなたが喜んでくれているので、もっと噛んでもいいんだ! と思っています。
2.噛まれて痛くて「痛い! 」と手を引っ込める
犬は動いている物を追いかける習性があるので、手を引っこめると余計に追いかけてきます。しかも、わんちゃんは飼い主さんが遊んでくれていると勘違いしてしまうのです。
それに、わんちゃんの歯が引っかかったまま手を引っこめるとケガをしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
もし噛み付いたまま離してくれない場合は、おもちゃで気を引いて口を離すようにさせましょう。
しかし、繰り返してしまうと「噛み続けるとおもちゃがもらえる」と勘違いさせてしまうので注意しましょう。この後紹介するあまがみのしつけできちんと止めさせましょう。
あまがみを止めさせる方法は?
1.適したおもちゃで遊んであげよう!
例えばロープで遊んであげる時、長さが短すぎるとわんちゃんはロープを持っている「手」で遊んでいると思ってしまう場合があります。そのせいで、手をあまがみし続けてしまう事もあるのです。
わんちゃんにとって適した長さや固さのおもちゃを渡して遊ばせましょう。歯が生え変わる時にムズムズしている場合はおもちゃを噛む事でストレス発散できますよ。
2.噛まれて痛くても、反応しないでガマン
噛まれて「痛い! 」と声を出したり、手を引っこめる反応を見て、わんちゃんは「噛んで喜んでもらえた」「噛んだら遊んでもらえた」と勘違いをしてしまいます。
痛くてもぐっとガマンして無視しましょう。この後紹介する叱り方できちんと叱るのも効果的です。
3.遊んでストレス発散! 他の物に興味を移そう
興味があって噛んでみたり、ストレスがあったりする場合は、他の物に興味を移してあげる事が有効です。
私達も、ヒマだと思った時に用事もないのに携帯をいじっている事ありますよね。 わんちゃんもつまらないからカミカミしているだけかもしれませんよ。
時間があれば散歩に連れて行ってあげましょう。思いっきり体を動かして遊べばストレス発散できて、あまがみを止めるかもしれません。もし時間がない時は、おもちゃを渡してカミカミさせてあげましょう。
色々やってみたけど止めない時はどうすればいい?
犬の性格やあまがみの強さによっては、飼い主さんの努力だけでは止めない事もあります。
その場合はしつけ教室やトレーナーなどプロに相談しましょう。しつけ教室に通って犬同士で噛んで遊ぶ機会をつくると、噛む力を学習したり、噛みたい欲求が満たされて噛まなくなる事もありますよ。
犬のしつけで悩むポイント。正しい叱り方は? 絶対に怒っちゃダメってどういう事?
実は難しいのが「叱り方」です。叱る時に気をつけたいのは「怒らない」という事です。叱ると怒るは似ているけれど、少しニュアンスが違いますよね。
例えば、わんちゃんに大切な物を噛まれたり、汚されたりしたらイライラしてしまいますよね。そのイライラをぶつけてしまうと「怒り」になってしまいます。
飼い主さんの気持ちをわんちゃんは察知しますので、わんちゃんも悲しい気持ちになってしまいます。
「叱る」という事は、「わんちゃんにダメだという事を伝えて、正しい行動を教えてあげる」という事です。叱る事は愛情をもってする行動です。正しい叱り方がわかればお互いストレスなくスムーズにしつけができるはずですよ。
また、わんちゃんは高い声は褒められていると感じやすく、低い声は叱られていると感じやすいという事をご存知ですか?
なので、女性は男性に比べるとわんちゃんを叱るのが難しいと言われています。わんちゃんにとって声のトーンが褒められているトーンに感じやすいのです。
叱る時は落ち着いて、この2つのポイントを頭に入れてわんちゃんに接するように心がけましょう。叱る方法は大きく分けると2つあります。言葉で叱る方法と無視する方法です。
- 少し大きめの低い声で、一言だけ冷静に声をかける
- 「ダメ」「NO」「いけない」など叱る時のかけ声を決めておきましょう
- できればわんちゃんの目線より上から見下ろした状態で声をかけましょう
- 一切目を合わさない
- 声をかけない
- さわったり撫でたりしない
- 片付けなどでその場をどけて欲しい時は黙って押す
イタズラをしたり、構って欲しくてしてはいけない事をした時は無視して淡々と片付けをしましょう。わんちゃんにどいてもらいたい時は声をかけずに黙って押します。
これは、犬の世界でも優位に立つわんちゃんが立場が下のわんちゃんにする行動ですので、あなたが優位である事を示せます。
わんちゃんが叱られた事を理解したか判断するのは、わんちゃんの行動に注目しましょう。次のような仕草が見られたら、ちゃんと伝わっている証拠です。
- 背中が丸まる
- 耳が後ろの方に垂れる
- 目を合わせようとしない など
やってはいけない叱り方を覚えておこう
こんな叱り方はわんちゃんにとってよくありません。ストレスが大きかったり、飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまうかもしれませんので注意しましょう。
1.名前を連呼して叱る
名前を呼んで叱ると、他の場面で名前を呼ばれた時にも「叱られちゃうかもしれない」と思ってしまう可能性があります。名前を呼ぶ時は楽しい時だけにしましょう。
2.叩いたり、叩く仕草をする
わんちゃんは言葉で伝えれば理解できます。体罰は必要ありません。私達も叩かれて良い気はしませんよね。
叩いて叱っていると、手をあげただけで怖がるようになってしまう事もあります。飼い主さんの事も怖がってしまうかもしれませんので、絶対にやめましょうね。
3.必要以上に叱らない
誰だってたくさん叱られるとイヤな気持ちになってしまいますよね。特に子犬はまだいい事と悪い事の区別がつきません。好奇心旺盛な時期ですから仕方がないですよね。
なので、わんちゃんが過ごす部屋の環境を見直してみましょう。わんちゃんがかじっても大丈夫な物だけ置いたり、触られたくない物はしまったり、イタズラできない高さに物を置くように配置替えをします。
そうすれば、わんちゃんが良くない事をする確率はぐんと減るので叱る事も減りますよね。わんちゃんもあなたもお互いにストレスなく過ごせる部屋をめざしましょう。
それに、叱って覚えさせるより、褒めて覚えさせるほうが効果的だと思いませんか? ちゃんとできて偉いね! とたくさん褒めてあげましょう。楽しくわんちゃんにしつけができる環境にしていきましょう。
青年期や成犬のしつけの仕方は? やり方のコツはこれ!
生後6ヶ月~12ヶ月までを青年期、生後12ヶ月以降を成犬と呼びます。少し大きくなったわんちゃんはどんどん賢くなっていき、色々なしつけを覚えてくれる反面、言うことを聞いてくれなかったりと大変な時期も迎えます。
青年期と成犬のそれぞれの時期にしつけをするときのコツをまとめてみましょう。
青年期は反抗期!? 乗り切るコツは?
お家での生活にも慣れて、自信もついてくる頃です。自分で考えて行動する事も増えて、あなたからの指示を無視することも。
人間でいう反抗期というところでしょうか。この時期は特に叱るのは良くありません。たくさん遊んで楽しみながらを特に意識しながらしつけをしていきたいですね。
そして、体力も想像以上にあるので、子犬の頃の遊びでは満足できなくなっているかもしれません。体力を持て余してストレスがたまると問題行動につながってしまうので、たくさん体を動かして一緒に遊びましょう!
成犬はしつけが難しい?
成犬になると意思疎通もとれるようになって、わんちゃんと遊ぶのがますます楽しくなる時期ですね。でも、飼い主さんに「慣れ」がでてくる時期でもあります。
子犬の頃は一生懸命になっているので、褒めるのも叱るのもきっちり向き合っていました。でもわんちゃんがちゃんとできるようになると褒める事が少なくなってきてしまう頃なのです。
全部の行動を見て褒めるのは難しいですが、良い行動ができたのを見かけた時は褒めてあげられるようになりたいですね。
私自信も褒める事が少なくなって、ひとつ困った経験をしました。ラテはトイレトレーニングが終わり問題なく過ごしていたのですが、ある日を境にトイレをした後にすごく吠えるようになったのです。
原因を探っていると、トイレの後にご褒美欲しさに吠えていたという事がわかりました。この時にご褒美がなくても吠えないように改めてしつけをし直したのですが、やはり時間がかかりました。
でも、子犬の頃と同じように教えていけばちゃんと覚えてくれますよ。大切なのは飼い主さんの強い気持ちですね。根気強く教えていきましょう。
問題行動が出ても早めに対応すれば大丈夫です。もし自分の力で対応出来なければトレーナーの力を借りましょう。
犬のしつけ本のおすすめは? ランキングTOP3とクチコミを一挙紹介!
初めてわんちゃんを飼うなら、不安な時や困った時に1冊しつけ本があると安心です。ネットで調べていると、色々な情報が出てきて訳が分からなくなる事ありませんか?
頼りになる1冊が手元にあれば、迷う事なくしつけをする事ができます。はじめて子犬を迎える方に特におすすめの本をランキング形式でご紹介します。クチコミもチェックして、気に入る本を見つけてください。
1位 カリスマ訓練士のたった5分で犬はどんどん賢くなる
クチコミ
●すぐに試せる、試す気になるものが多くて参考になりました。ただいま4ヶ月になる柴になめられているので、まずはホールドスティル&マズルコントロールを続けて人への甘噛みを解決しようと思います。
●文章にイラスト説明がついているので理解しやすい。 知りたい項目から読み進められます。 ただ、甘噛みのしつけ等を試みましたが、うちのハスキーには当てはまらず、結果が裏目に出ることも多々ありました。 子育てと同じで、その犬の性格にあった接し方をした方が良いと思います。 本の内容は参考程度に留め、犬の反応を観察しながら自分なりのアレンジを加える必要あり。
2位 犬の気持ちがわかればしつけはカンタン!
クチコミ
●すぐ噛み付く手の付けられない凶暴になってしまったミニチュアダックスを引き取った際、この本を購入し根気強くしつけをしました 時間はかかりましたが、犬は温厚になり、トイレなどしつけたことをちゃんと守るようになりました しつけは、体罰は絶対駄目で、根気強く犬と向き合うことだ大事だと思います
●つい、犬にしてしまうことが、犬を混乱させてしまっていたかも。 できれば、犬を飼う前に読んでいれば良かったと思います。 もちろん、飼ってからでも、正しいやりかたで、 じっくり躾に取り組んでいけば大丈夫だと思います。
3位 いっしょにハッピー子犬の育てかた・しつけ―子犬の社会化実用読本
クチコミ
●写真入りで、とても詳しくしつけのことがかかれています。 これを全て実践するのは大変、すこしずつがんばろうと思います。 とても良い本です。
●わんちゃんを家に迎え入れてから各成長過程に分けて、教えるべきコト、飼い主の心構えをわかりやすく教えてくれています。本に書いてあることを段階を追って全て教えることができたら、とても良い子に育つと思います。何も難しいことはなく、楽しみながらトレーニングする方法を写真とイラストで解説してくれているので、飼い主のモチベーションも上がります。
はじめて子犬を迎える飼い主さんにオススメの3冊をご紹介しました。書店にはもっとたくさんしつけ本が並んでいると思います。時間があれば、書店で中を確認してから購入するがベストです。
ネットに様々な情報が溢れているのと同じく、しつけ本も著者のしつけに対する考え方によって多少やり方が違ってきたり、わんちゃんの性格や犬種によってはしつけの方法にも合う合わないがあります。
特にはじめて子犬を迎える飼い主さんは、飼い主さん自信が納得できる内容で、わかりやすく紹介されている本を選んで、その本に沿ってしつけをしていくと良いでしょう。
まとめ
わんちゃんがお家に来てすぐはとても重要な期間です。今後の生活の為にも遊びたい気持ちをぐっとこらえて、環境を整える時間にしてあげましょう。
子犬を迎えてからのしつけについてまとめると、
- 子犬を迎えて1週間位は遊ばず最低限のお世話だけにしましょう。
- 子犬を迎えたその日からしつけのスタートです。
- 子犬の頃に基本的なしつけを覚えさせれば、その後のしつけもスムーズにいきやすい。
- 自分がわかりやすいと思うしつけ本が1冊あると安心です。
- 本に載っているしつけ方法が全ての犬に合う訳ではありません。もし実践して合わないと感じたら、他の方法を試してみましょう。
しつけはいい子にするだけではなく、わんちゃんの命を守るためにも大切な事です。例えば散歩中にリードが外れてしまっても「おいで! 」と呼び寄せて戻って来る事ができれば、事故やケガを防ぐ事に繋がります。
毎日の生活だけではなく、もしもの時にもわんちゃんの為にもなるのです。大切な我が子を守る為に、しっかり身につけさせたいですね。
しつけを通して社会性と信頼関係をしっかり学ばせて、わんちゃんもあなたもみんなハッピーな生活にしましょう!