かわいくて、癒される大切な存在。甘えてくるときは、愛情をいっぱい注いで一緒に遊んで、ちょっとイタズラするところも可愛くて許しちゃう。
愛犬はきっとそんな存在で、癒されて1日の疲れも吹き飛んでしまうくらい。側に来て上目遣いでこっちを見ている姿はたまらないですよね。
でも、こんな悩みありませんか? 犬が吠えることが多くて困ってしまう。「うるさい! 静かにして! 」と大きな声を出してしまって、罪悪感。かわいい大切な我が子に大きな声を出してしまった。
「うるさい! 」と言ってしまいそうになったら、ちょっとこの記事を読んで見てください。
わんちゃんが吠えるのには、必ず理由がありますよ! その理由を探しながら、一緒に悩みを解決していきましょう。
「うるさい! 」と言ってしまう前に考えて。犬はなんで吠えているの?

急に「ワンワン! 」と吠えて、吠え続けている。いくら可愛いわんちゃんでも、大きな声で吠え続けているのを聞いていると、こちらも大きな声を出したくなりますよね。
でも、飼い主であるあなたが大きな声を出すことは逆効果になってしまうって知っていますか。
例えば、知らない人が近くに来て、わんちゃんは威嚇して吠えています。そこであなたが大きな声で叱った時、わんちゃんはこう思うのです。

叱ったつもりなのに、わんちゃんは勘違いをしてしまいました。あなたも威嚇していると思ってしまい、もっと吠えてしまう、なんてことになってしまうんです。
そもそも、どうしてわんちゃんは吠えているのでしょうか。その原因を探さなければ、いくら叱っても吠えることを止めさせることはできません。
わんちゃんは言葉を話せないので、吠えて気持ちを伝えているのです。実は威嚇している時と遊んでほしくて吠えている時は吠え方が違うのですよ。
詳しくは、こちらの記事にまとめてあります。
吠え方がたくさんあってびっくりしますよね。わんちゃんがどんな気持ちで吠えているかわかれば解決法も見つかるはずです。
それでは、私がマロンとラテが吠えて困った事や、友人が困ったと言っていた事を、シュチュエーションごとにまとめてみました。どんな解決法があるのかご紹介します。
犬もテレビを見るの?画面に向かって吠える時はどうする?

テレビに動物が出てくると、近づいてきてテレビに向かって吠えて困っている。という悩みをよく聞きます。
犬もテレビの内容をわかっているの? と思いいますよね。実は犬もテレビの映像も音もきちんと理解することができます。
人間よりも動体視力が優れているので、私たちが見ている映像と同じではなく、古いフィルム映画のようなカチコチとした動きに見えているみたいです。
テレビを見てわんちゃんが吠えるのは、挨拶吠えや警告吠えが考えられます。この場合はわんちゃんの「気をそらせる」事と「落ち着かせる」事が大切です。
おもちゃやおやつで気をそらせたり、ケージやクレートに入れて落ち着かせましょう。わんちゃんによっては他の方法のほうが落ち着く事もありますので、どんな方法が1番落ち着くか、色々と試してみてください。
根本的にテレビに向かって吠える事を止めさせる為には映像を使って慣れさせる方法があります。
- わんちゃんが吠えた映像を録画して、それを無音で流します。
- 吠えなかったら、再生が終わったところで褒めてあげます。
- 慣れてきたら徐々に音量を大きくしていきましょう。
- 繰り返す事で「テレビを静かに見る=いい事」とわんちゃんが覚えてくれます。
もし途中で吠えそうになったら、吠える前に鼻から口元の辺りを軽く押さえ、優しく声をかけたりなでます。テレビからあなたに注意が向くようにするのです。
これは吠える前にするのがポイント。吠えてからすると、吠えた事に対するご褒美と勘違いをしてしまうので気をつけましょう。
そういえば、友人のわんちゃんは、テレビを見て吠えそうになったら「おすわり」と声をかけると吠えないという事に気づいたそうですよ。
こちらの動画の飼い主さんもおすわりで吠えるのを止めさせる事に成功したそうです。このわんちゃんは遊んで欲しい要求吠えですが、他の場面でも通用しますよ。
おすわりをする事に意識が向くせいでしょうか。とにかく、画面の動物から気をそらすようにするといいですね。
動物が映っても吠えなかったら、たくさん褒めてあげましょう。繰り返すことで、「吠えないと褒められる」ということが分かって、吠えなくなります。






愛犬はくつろいでいますか?ケージに入ると吠える理由

ケージに入れると吠えて暴れたり、ケージの近くを誰かが通ったときに吠えたり。こうなってしまうと、暴れた時にケガをしたり、お留守番をさせられなかったり、来客があった時に吠えてしまいますよね。
わんちゃんはケージに入ると何故吠えてしまうのでしょうか。こんな原因が考えられます。
- ケージの環境がイヤで吠えている。(居心地が悪い)
- 飼い主さんと離れるのがイヤ(寂しい)
- 吠えると誰かが来てくれる、外に出してくれると思っている
- 自由を奪われたと思っている(ケージの外は自由! と思っている)


飼い主であるあなたとわんちゃんの主従関係がきちんとできることもこの問題を解決するためには必要です。
「ケージの外は自由」という思い込みを「ケージの外は飼い主さんの許しをもらって出るところ」と覚え直してくれれば吠えなくなるはずです。
しつけ方法はこちらの記事で詳しい方法を紹介しています。ハウストレーニングでケージは楽しい場所だということを教えてあげてくださいね。
犬が雷が鳴ると吠える。怯えて吠えている時はどう対応すればいいの?

うちのマロンもそうなのですが、雷の音が嫌いなわんちゃんは多いですよね。マロンは雷が鳴る少し前からそわそわし始めます。
そして音や光を見ると、ものすごく吠えて、隠れようとしたり慌てて逃げようとしています。なので、雷が鳴り止んだ後に落ち着かせるのが大変です。


犬は、音や光の他にも風向き、空気中の匂い、静電気などの私たちが気づかない繊細な違いを感じ取り、雷に反応しているのです。
マロンのように、雷が鳴る前から吠えるわんちゃんは、空気中の僅かな違いに敏感なのですね。そして、雷は危険! と思って吠えて警戒・警告しているのです。
なぜわんちゃんが雷が怖いと思ってしまったのか、原因はこのようなものが考えられます。
- もともとの性格や飼育環境(音などの様々な刺激に敏感)
- 雷で怖い思いをした
- 飼い主さんが怖がっているのをみた
- 雷が鳴って怖がっていたら、飼い主さんが優しくしてくれた
- 病気や加齢で刺激に敏感になっている
2や3は雷が近くに落ちて大きな音や光にびっくりして怖かったことがトラウマになったり、飼い主さんが怖がっているのを見て、「雷は怖いもの」と思ってしまった事が原因です。
4は、雷で怖がっていると飼い主さんが抱きしめたりなでたりしてくれる事を経験していくうちに、「雷=飼い主さんが優しくしてくれる」という風に思ってしまい、余計に怖がるということがあるのです。
5のように、病気や加齢で不快感や不安な気持ちが大きくなってしまったり、感覚が敏感になってしまっているからかもしれません。
加齢によるものは仕方の無い部分もありますが、病気によるものの場合はまずその病気を治さないと症状が治らないかもしれません。対処法を試しても改善しない場合は、わんちゃんがどこか調子の悪いところがないかよく見てあげましょう。
雷が鳴って怖がっている時の対処法
雷が鳴っている最中、わんちゃんが吠えたり怖がっている時にはこう対応しましょう。「何もしない」のが最善の対処法です。
「何もしない」ってどういうこと?と思いますよね。具体的にはこんな風にしましょう。
- 犬には何もしない。(抱っこしたり、声をかけたり、なでたりしない)
- あなたも普段通りに振る舞う。雷を怖がったりしない。怖くても怖くないふりをしてください!
わんちゃんはパニックに陥っています。そんな時に何かしても怖がらせるだけです。そして、ここで注意をしておきたいこともあります。それは、
- 絶対に叱らない
- わんちゃんの安全は確保する
ということです。パニック状態のわんちゃんを叱ると、さらに雷を怖がるようになりますし、あなたとの信頼関係も崩れてしまうかもしれません。なので絶対に叱ってはいけません。
また、雷で怖がっているわんちゃんは吠える以外にも様々な行動をとって不安な気持ちを表現します。その場から逃げようとした時にリードが首に巻きついてしまう、段差から落ちてしまうなどの危険がないように気をつけてあげましょう。
吠える・隠れる・落ち着かない・逃げようとする・物を壊す(逃げようとしてリードを引きちぎるなど)・抱っこしようとすると噛み付く(逃げようとしている為)・粗相をしたり、トイレの回数が増える・震え・嘔吐・下痢・血便・けいれん・失神
雷、克服できる?
根本的に雷の怖さを克服するにはどうすればいいのでしょうか。雷の音に敏感なわんちゃんはこの方法で克服できるかもしれません。
ただし、この対処法で改善できるのは、怖がっているレベルが低いわんちゃんだけです。雷が鳴っている時に飼い主の声に反応できるくらいの怖がり方のわんちゃんなら克服できるかもしれません。
- 雷の音を録音しておきます
- 小さな音で雷の音を聞かせ、吠えなければ、ご褒美のおやつをあげます。
- 少し音を大きくし、また吠えずに聞くことができれば、ご褒美をあげます。
- これを繰り返していくことで、雷の音が怖くなくなるはずです
色々対処法を試したけれど、良くならない。という声もよく聞きます。雷恐怖症を治すことはとても難しいのです。それは、最初に説明したわんちゃんが雷を怖がる原因の中に、私たちの力ではどうすることもできないこともあるからです。
空気中の匂いとか風向きとか、どうすることもできませんよね。それが故になかなか雷恐怖症を克服することができないようです。
実は、マロンにも色々試してみたのですが、克服するまでには至りませんでした。でも、マロンは少し怖がるだけなので、雷が鳴っている時は注意しながら様子を見ることにしています。
もし少しでもおかしいなと思ったり症状が改善しない場合は、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。トレーニングの仕方の相談や、場合によっては薬を処方してもらいましょう。
恐怖のあまり、吐き続ける・下痢が続く・血便が出る・けいれんしている・失神したなどの身体症状が出た時は緊急事態です。すぐに病院に連れていきましょう。
お願いもう少し寝かせて!犬が早起きして吠えるのはなぜ?

まだ日が昇る少し前。辺りは薄暗いし、あなたはまだ夢の中。気持ちよく眠っていたのに「ワンワンワン! 」そして、あなたのお布団にダイブしてくるのです。可愛いけれど、正直もう少し眠らせて欲しい、そう思ってしまいます。
こんな朝が続くと寝不足になるし、朝早いので近所迷惑にならないか心配になりますよね。この時のわんちゃんはこんな気持ちです。

おはよう! ねぇ、私が起きたんだから優太くんも起きなさいよ! ワンワン!




こんな感じよ!

要求吠えに対処するなら、無視することも方法のひとつですが、早朝に吠えているこの場合は他の方法で対応するほうがいいですね。無視すると、吠え続ける可能性があるので近所迷惑になってしまいます。
なので、このような方法がおすすめです。
散歩に行きたがる元気なわんちゃんは、散歩の見直しを!
早朝から元気いっぱいなら、もしかすると体力が余っているから眠れないのかもしれません。また、朝に散歩に行く習慣があるわんちゃんは早朝に吠えることが多いそうです。こんな風に改善してみましょう。
- 散歩の時間を長くしたり、回数を増やす。
- 散歩だけではなく、思いっきり走り回ることができるようにしてあげる。
- 散歩の時間を夜に変える。
- ドッグフードの見直しをする。
散歩の時間が夜になる事で「朝起きたら散歩に行ける」とわんちゃんが思わなくなります。そうなると、早朝に「散歩に連れて行って! 」と吠えなくなるし、夜の散歩のおかげで疲れてぐっすり眠れるかもしれません。
友人のわんちゃんは、朝昼晩散歩に連れ出しても早起きは続き困っていたのですが、ある日ドッグランで1時間近く走り回ったところ、次の日は友人が起きる時間まで眠っていたそうです。
歩くだけだと体力が余り、ストレスも発散できていなかったのですね。体力が有り余っているようなら、思いっきり遊ばせてあげましょう。
そして、ドッグフードで変わるの? と思いますが、お肉たっぷりのドッグフードに変えたところ早起きになってしまったわんちゃんの話を聞いたことがあります。
どうやら、タンパク質量が増えて体に変化があって、活動的になってしまったようです。
ボディービルダーが体をつくる時に、タンパク質が多い食事を摂るイメージでしょうか。そのわんちゃんはいい体づくりができた結果、今までの散歩では体力が余ってしまったのですね。
ドッグフードを変えてもいいですが、散歩で解決するかもしれませんので、わんちゃんの様子を見ながら検討してくださいね。
朝トイレを我慢できないわんちゃんは、こうしよう!
これは、トイレトレーニングをしっかりするしか方法はありません。例え朝早く起きてしまっても、眠っている場所の近くにトイレがあり、自分でできれば吠えたりしませんよね。
特に、散歩に行く時にしかトイレができないわんちゃんは注意が必要です。吠える原因だけではなく、膀胱炎などの病気になりやすくなってしまいます。
トイレトレーニングの方法や、膀胱炎についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
お腹が空いて待てないわんちゃんにはこうしよう!
これは、特に成長過程で体内時計が人間の生活に慣れる生後8ヶ月頃までの子犬に多いかもしれません。
ちゃんと適正量のごはんをあげているのにどうしよう、増やしてもいいの? と悩んでしまいますよね。まずは、こんな方法を試してみましょう。
- 1日トータルの食事量は変えないが、朝昼は少し少なめに、夜は少し多めに。もしくは、夜増やさずに寝る前に夜食を少しあげる。
- ドッグフードを見直す(成犬用のものに変えてもいい時期かもしれませんよ)
成長すれば落ち着く問題かもしれませんので、食事量のコントロールでうまく乗り切りたいですね。
もしかしたら、「遊びたい! 」という要求吠えも一緒にしているかもしれません。食事量を変えてみても吠えるようなら、他の対策もしてみてください。
音に敏感なわんちゃんはどうすればいい?
新聞配達や車の音で目を覚まして困っている時は、やはり環境を整えるしかありませんね。
- できるだけ窓から離した所に寝床をつくる
- 静かな部屋に寝床を変える
- 飼い主さんと同じ部屋で寝かせる
飼い主さんと同じ部屋で眠ることで、安心して吠えなくなるケースもあるようです。1度試してみるといいですね。
高齢犬や認知症が原因かも
高齢犬や認知症の場合、朝吠えをコントロールするのは難しいといわれています。できることは、とにかくわんちゃんが安心できる空間を作ってあげることです。
- 飼い主さんの匂いがする場所で一緒に眠る
- 飼い主さんの匂いのついたタオルなどを寝床にいれておく
- 寝床の環境を変えない
- 日中短い散歩を何度か行い、ストレス発散させ疲れて眠れるようにする
安心させることと、一緒に遊んで体を動かすことを意識してあげましょう。そうすることで、少しでも朝吠えがなくなるはずです。
トイレの後に吠えるのはキレイにして欲しいから、それだけ?

トイレをした後に吠えるわんちゃんもいますよね。うんちをした後に吠えて暴れて、トイレもわんちゃんも汚れて大変。どうにかしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
他にも、うんちを片付けようとすると吠えて威嚇してくるといった声もチラホラ聞きます。どちらもとても悩ましい問題ですよね。
実は、ラテも少し前までトイレをした後に吠えていました。ラテは特にキレイ好きなので、トイレをした事を教えてくれていて片付けて欲しいのだと思っていました。
その理由は間違っていなかったのですが、実はもう1つ吠える理由が隠されていました。





トイレトレーニングをする時におやつをあげていたので、ラテは「トイレをした=おやつ」と思っていたのです。おやつを使ったのは失敗だったのかと悩みました。でも、解決策はありました! 一緒に見てみましょう。
トイレの後で吠える原因
トイレの後で吠える原因をまとめてみましょう。
- トイレをキレイにして欲しい
- (片付けようとする時に吠えるのは)犬が「盗られる」と思って威嚇して吠えている
- トイレの後のご褒美が欲しい
主な原因はこの3つだと思います。それぞれ解決方法をみてみましょう。
キレイ好きなわんちゃんにはこうしよう!
キレイにして欲しいだけで吠えているのであれば、犬がトイレをしたら、できるだけ吠える前に片付けてあげるのが1番効果的です。
例えば、サークルやケージの中でトイレをして吠えて暴れてぐちゃぐちゃ、という場合であれば、すぐ片付けるだけではなく、トイレの位置の見直しも必要です。

こんな風に思ってわんちゃんが吠えているかもしれません。なので、寝床とは別の場所にもトイレを置いたり、ケージやサークルを広くしてトイレを離してあげると解決する場合もあります。
トイレの置き場所はこちらの記事で詳しく紹介しています。
うんちを盗られると思ってるの!?そんなわんちゃんにはこの方法
なぜかうんちに異常に執着してしまい、片付けようとすると吠えて噛み付いてくるわんちゃんがいます。執着している時に叱るとムキになって攻撃してくるのです。
この場合は、わんちゃんに見られないように片付けをするしかありません。おもちゃなどに夢中になっている間にさっと片付けてしまいましょう。成長すれば執着がなくなって吠えなくなる可能性が高いですよ。
その他に、うんちにフードの匂いがついていたりすると、わんちゃんが食べようと思ってしまい、片付けようとすると怒ることもあります。
この場合は、ドッグフードの見直しをしたり、フードに混ぜるとうんちが美味しくなくなるアイテムもあります。
ご褒美欲しさにトイレをする? そんな場合にはこんな対策を!
うちのラテのように、ご褒美のおやつが欲しくて吠えてしまう場合です。トイレトレーニングがきちんとできてきて、ご主人さんもトイレに関してあまり構わなくなってきた頃に起こりがちです。
今までトイレができたらおやつを貰えていたわんちゃんにとっては、おやつが貰えなくなってしまったので一大事です。なので、先程のラテのように、

という感じで吠えてしまうのです。また、おやつ欲しさに。無理にトイレをする犬もいるんですよ。
この場合は、「トイレ=ご褒美のおやつ」という考えを「トイレ=褒めてくれる」に変えなくてはいけません。もう一度トイレトレーニングをする気持ちで挑みましょう。方法は簡単です。
- ご褒美のおやつをあげるタイミングを変える(毎回あげてるのではなく、ランダムにしていき、徐々に減らして最後はなくす)
- トイレができたらたくさん褒めてあげる
- トイレができたのを見かけたら必ず褒めてあげる
ラテも、ご褒美をあげるのを、3回に1回、5回に1回といった感じで徐々に減らしていきました。最初はトイレが出来たことを褒めてもおやつを催促していました。でも繰り返していくうちに、褒められるだけで喜んで満足しておやつを催促しなくなりましたよ。
少し頑張れば吠えなくなります。トイレトレーニングの延長だと思って頑張りましょう。
ご飯の前も吠えちゃう。ご飯の準備中も待てずに吠える。どうしたらいい?

わんちゃんのご飯時間が近づいたり、飼い主さん達が食事を始めると吠えるのは「ご飯ちょうだい! 」の要求吠えですね。
飼い主さんが食事を始めた時に吠える事はこちらでも紹介しているので読んでみてください。
ご主人さん達の食事が終わって、わんちゃんのご飯を準備している間、ケージの中で吠えて暴れてご飯どころではなくなってしまう、ということもありませんか。
見えないところで準備していても、音や匂いでわんちゃんは自分のご飯だと気づいているのです。

この場合に有効なのは「吠えたらご飯の準備を止める」ことです。
- わんちゃんが近くにいるのであれば、おすわりや伏せの指示を出して待たせる
- ご飯の準備をしている最中に吠えたら、準備を止めて後ろを向く
- 吠えるのをやめたら、準備を再開する
- ご飯をあげるときも、吠えたらあげない。吠えるのがおさまった時を見計らって「よし」等と飼い主さんの指示で食べ始めさせる
初めはご飯の準備に相当時間がかかるかもしれませんので覚悟してください。でも、根気強く続けていけばきちんと待てるようになりますよ。
やってはいけないのは、ご飯の準備中に「もうすぐご飯だから待っていてね」や「吠えたらダメだよ」と声をかけること。吠えると構ってもらえると思ってしまいますよ。
そして、ご飯を出すタイミングをきちんと見極めることです。吠えるのを止めたタイミングで出さないと、わんちゃんが吠えるとご飯がもらえると思ったままになってしまいます。
テレビを見て吠える項目で紹介した「おすわり」で吠えるのを止めるわんちゃんなら、ご飯の前におすわりさせるといいかもしれませんよ。
犬がおもちゃで興奮! でも興奮して吠えているだけ?

わんちゃんが大好きなおもちゃで一緒に遊んでいる時に「ガルルル…ワンワン! 」と唸って吠える時があります。
ラテもマロンもタオルで引っ張り合いをして遊んでいる時にたまに唸るので、楽しくないのかな!?と思っていました。でも、そうじゃなかったのです。





うちのラテとマロンはこんな風に思っていたようです。決して遊ぶのがイヤだった訳じゃないのですね。ちょっとほっとしました。唸ったり吠える原因は主にこの2つです。
- 楽しくて興奮していた
- おもちゃが盗られると思って吠えていた
遊んでいるの間の出来事なので、少しなら唸ったり吠えたりしてもいいかなと思ったのですが、そのまま放っておくことは良くないことだと気づきました。それはこんな理由があるからです。
- 飼い主とわんちゃんの主従関係が崩れる可能性がある
- 威嚇している時に、噛み付く恐れがある
もしそのままにしておくと、他の人がわんちゃんと遊んでいる時に噛み付いてケガをさせてしまうかもしれません。そして、主従関係をしっかり見直し、飼い主さん主導で遊ぶという環境を作らないと、おもちゃへの執着が強くなって余計に吠えるようになってしまうかもしれません。
おもちゃに唸ったり吠えたりするわんちゃんと遊ぶ時のポイント
遊ぶ時には、飼い主さんが遊びに誘う・唸ったり吠えたら遊べなくなることを覚えさせる・おもちゃへの執着心を減らす、という3つを意識して遊びましょう。
- 犬がおもちゃを持ってきて遊びに誘ってきても、そのままの流れで遊びをスタートしない。
- 遊びに誘われた時は「おすわり」など指示を出した後、飼い主さんが遊びに誘う。
- 遊んでいる最中に唸ったり吠えたら、遊びを中断して無視する。
- 遊びを終わらせる時も飼い主さん主導で。始める時と同じように「おすわり」など指示を出して終わらせましょう。
- おもちゃは出しっぱなしにしない。飼い主さんが管理をする。
- おもちゃを片付ける時はわんちゃんに見せながら片付ける。
おもちゃを守ろうと威嚇するわんちゃんにはこう対応しよう!
おもちゃに近づくの唸ったり吠えたりするわんちゃんには「ちょうだい」を覚えさせることが有効です。
犬は大切な物を守る習性があるので、無理矢理奪おうとすると、さらに執着させることになってしまいます。




マロン、タオルちょうだい?


よし! タオルちょうだいできたね! 偉いよマロン! じゃあボールあげるね!

いきなりわんちゃんに「ちょうだい」といっても渡してくれる訳ありませんよね。別の大好きなおもちゃやおやつを使って覚えさせましょう。
- 犬に好きなおもちゃを渡す
- 遊びに夢中になっている時に、他のおもちゃやおやつを見せながら「ちょうだい」と言う
- 犬が持っているおもちゃを離したら、見せていたおもちゃやおやつを与えながら褒めてあげる
繰り返すことで「おもちゃを渡す=いい事がある」と覚えてくれるので、「ちょうだい」と言うだけで渡してくれるようになりますよ。マロンもこの方法でおもちゃを渡せるようになりましたし、吠える事もなくなりました。
また、食べ物でも「ちょうだい」の練習をしておくと、拾い食いや誤飲を防ぐこともできます。おもちゃで「ちょうだい」が出来るようになったら、チャレンジしてみましょう。
犬が無駄吠え防止の最終手段? 手っ取り早く治すグッズはないの?

吠える時間が長くて参ってしまいノイローゼ気味になってしまうと、うるさくてたまらない! すぐに治すグッズはないの!? と考えてしまいますよね。
検索すると、口輪や吠えると電気ショックを与える首輪、声帯を取る手術など、様々なグッズや方法がでてきます。でも、私はそういった犬にストレスが強い方法は絶対にオススメしません。
よく考えてみてください。例えば、あなたに小さいお子さんがいるとします。泣いたり叫んだりなんて日常茶飯事です。
どんなに叱っても止めないから、口にガムテープをしたり、手術で声帯を取ったりなんてしませんよね。
わんちゃんも大切な家族です。一緒に生活すると決めた以上、きちんと向き合っていかないといけません。
何度もお伝えしていますが、わんちゃんが吠えるのは気持ちを伝えたいから。それだけなんです。
「なんで吠えるの? うるさい! 」と思うのではなく、「わんちゃんが吠えているのは何を伝えたいのかな?」と考えてみてください。
しっかり向き合ってしつけをすれば、吠えることは少なくなります。自分でやってみてうまくいかなければ、専門家に任せるのもオススメです。
近くにしつけ教室があれば問い合わせしてみましょう。電話で無料相談ができる所もあります。相談してプロの話を聞くだけでも何か解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。
犬の吠える声につられてうちの子も吠えちゃう。苦情って言ってもいいの?

実は、先日友人からこんな話を聞きました。お隣に住んでいるわんちゃんが、夜になると吠えるようになって困っている。お隣のわんちゃんが吠え始めると、友人のわんちゃんもつられて吠え始め、反対隣の家のわんちゃんも吠えて大合唱。
うるさいし、自分のわんちゃんも吠えて大変で途方に暮れている。というのです。苦情を出そうか、でも自分もわんちゃんを飼っているのでお互い様という気持ちもある、と言っていました。



お隣さんが顔なじみで仲が良い相手なら、「最近夜になるとわんちゃんが吠えているみたいだけど、何かあったの? 」なんて声をかければ解決するかもしれませんね。
でも最近はご近所付き合いも少なくなっているので、お隣さんとは挨拶程度という方も多いのではないでしょうか。できればトラブルは避けたいですよね。苦情を言うのであれば、第三者を巻き込んで伝えてもらいましょう。
マンションに住んでいるなら、まずは管理会社へ相談。戸建てなら自治体や町内会に相談を。
まずは、管理会社や自治体に相談をしてみましょう。マンションの掲示板に注意を掲示してくれたり、直接話をしてくれるかもしれません。
自治体や町内会の場合は、町内会長や役員に相談する事が多いようです。しかし、町内の人の事は皆よく知っているという地域でしたら有効かもしれませんが、そうでない場合はあまり効果がないかもしれません。
また、「誰が苦情を出したの? 」と勘ぐられることもあるかもしれません。もし自治体や町内会に相談しにくいのなら他の機関に相談しましょう。
吠えるのが酷く、飼育放棄かも? と思ったら保健所へ相談しよう
すごく長い時間わんちゃんが吠えていたり、鳴き声が力のない感じだったり、飼い主に指導が必要なのではないかと思った場合は保健所に相談してみましょう。
匿名で相談を受けてくれるので安心です。また、飼い主も保健所から連絡が来たら、わんちゃんとの生活を見直すいいきっかけになるはずです。
うるさすぎて困る! 騒音レベルなら警察へ
あまりに大きな声で吠え続けていたり、騒音レベルだと感じた場合は警察へ連絡しましょう。
この場合は、警察への通報という事になり、警察が吠えているわんちゃんのお宅へ行って通報があった事を知らせてくれます。
警察への通報も匿名で対応してもらえます。警察が訪問して、特に問題がなければ飼い主への通告で済みますし、警察が来たら飼い主さんも事の重大さに気づいてくれますね。
直接話をしに行ったり、匿名の手紙を投函するのは?
この方法も手段のひとつではありますが、当人同士で解決するのが難しいケースもあります。
相手が取り合ってくれなかったり、余計にこじれてトラブルになってしまう可能性もあります。
相手との関係性にもよるとは思いますが、私は最初に紹介した第三者を巻き込む方法をオススメします。



騒音の問題は少し難しいですよね。うるさいと思う音の大きさは人によって違うので、自分では大丈夫と思っていても、まわりの人に迷惑になっている場合もあります。
もし、わんちゃんの鳴き声で苦情を受けたとしたら、真摯に受け止めて対応してくださいね。あなたがいる間はお利口でも、もしかしたらお留守番中寂しくて吠えている、なんてこともあるかもしれません。
苦情を受けたけれど、絶対にうちのわんちゃんじゃないのに。というケースもあるかもしれません。その場合も、苦情を伝えてくれた管理会社や自治会などに相談をしてみましょう。話し合いをして、みんなで解決方法を見つけていきましょう。
まとめ
色々なケースについて紹介してきました。うるさいと思ってしまう程吠えてしまう、わんちゃんへの対処法をまとめておきます。
- わんちゃんが吠えているのは気持ちを伝えたいから
- ケースごとに対応する方法が違うので、状況に合わせてしつけする
- 手っ取り早い解決方法はない。しっかり向き合って、しつけをする。
- 自分でしつけをするのが難しい場合はプロにお任せする。
- 苦情を伝えるときは第三者を巻き込んで、トラブルにならないようにする。
- 苦情を受けた時は、真摯に受け止めて、解決に向けて対応する。
とはいえ、吠える声をずっと聞いていると、イライラするし気分は悪くなるし、苦情がこないか心配になるし、正直しんどいですよね。
ひとりで抱え込んでしまうと、いっぱいいっぱいになってしまい、わんちゃんに「うるさい! 」と怒鳴ってしまう事になりかねません。
相談できる友人がいれば話してみましょう。しつけ教室で無料相談を受けてくれるところもあります。誰かに話しをすることで、解決方法が見つかるかもしれませんよ。
愛犬が吠える事で悩んでいるのはあなただけではありませんよ。この記事が、少しでもあなたの悩みの解決に役立つことを願います!