犬を飼っていて決まった時間や状況の変化が起きた時に、わんちゃんが突然吠え出したことはありませんか。
普段は大人しくても突然吠えると、驚いてしまいますよね。その上、吠える理由が分からないまま、ずっと吠えられて頭を悩ますこともあるのではないでしょうか。
私は最初、どのような対処を取れば良いのかばかりを考えていました。しかし、考え直してみたところ、理由が分からないことには正しい対処も取れないのだと感じました。
そこで、私は理由を知ることから始めました。そして、ラテとマロンが吠える理由を知ったことで、二匹が私に対してメッセージを送っていることが分かりました。
今回の記事では犬が吠える理由を始めに、状況別の吠え方と対処法を説明していきます。これを理解することで、あなたも犬のメッセージが聞けるようになります。新しい発見もあると思いますので、最後まで読んでみてください。
なぜ犬は吠えるのか?犬が吠える理由と心理
犬が吠える理由は、相手とのコミュニケーションを取るためだと言われております。また、感情表現の1つでもあり、吠えることで嬉しい気持ちや悲しい気持ち、寂しい気持ちを表現します。
良く無駄吠えという言葉を耳にすることがあると思います。しかし、無駄吠えだと意味もなく吠えているのだと思ってしまいますよね。
先ほども触れましたが、犬にとって吠えることはコミュニケーションの手段であり、感情表現の1つとも言えます。
私達が言う無駄吠えというものも、意味もなく吠えているわけではありません。わんちゃんが飼い主や第三者に何かを訴えているからこそ、吠えているのではないでしょうか。
例えば、人間の赤ちゃんにも同じことが言えませんか。
犬にとって吠えることは人間で言う言葉そのもの
私は犬が吠えたとき、最初は頭でも撫でればすぐに落ち着くだろうと思っていました。しかし、頭を撫でてもわんちゃんの鳴き声は治まらず、近所の方に迷惑をかけてばかりでした。
私はこのままではいけないと思い、インターネットや書籍で犬の無駄吠え対策を調べてきました。そして、色々と調べてある疑問に辿り着きました。それは「どうして犬は吠えるのか?」というものでした。
これまで私は、犬が吠えるのをただの鳴き声としか思っていませんでした。しかし、これをただの鳴き声ではなく、犬の言葉だと考えるようにしました。そうしたことで、犬の気持ちを理解しようという思いも強くなりました。
そのおかげか、今ではすっかり犬の吠え方の区別が付くようになりました。吠え方の区別が付けられるだけで、犬が連続で吠えてもすぐに対処ができるようになります。
犬の吠える行動が言葉だと思えるようになれば、生活もいっそう楽しいものになるのではないでしょうか。私はラテとマロンと過ごしている今が楽しくてしょうがないです。
犬の吠え方とその意味とは?
この項目では犬の吠え方と意味について説明していきます。先ほど、マロンが「犬は状況によって吠え方を変える」と言っていましたね。
まさにその通りで、犬は状況に合わせて吠え方を変えます。では、どういう吠え方があるのかを見ていきましょう。
興奮吠え
興奮吠えは、犬が嬉しい気分や楽しい気分で興奮状態のときに発します。「ワン」と鳴いたり「ワンワン」と鳴いたり、一般的な犬の吠え方とも言えるでしょう。
要求吠え
要求吠えは、飼い主に何かを訴えてるときに発します。食事が欲しいときや散歩に行きたい、飼い主に構ってほしいときなどが良い例でしょう。甲高い声で「キャンキャン」と鳴くのが特徴的です。
痛み吠え
痛み吠えは、痛みを苦痛を感じているときに発します。足を踏まれたり体をつねられたりするなど瞬時的な痛みを感じた際には、甲高い声で「キャン」と鳴きます。
一方で酷い痛みや病気で苦しんでいる際は、甲高い声で「キャイーン」あるいは低めの声で「クーンクーン」と鳴きます。これらの鳴き声は、助けを求めているサインでもあります。鳴き声が続くようであれば、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
挨拶吠え
挨拶吠えは、犬と犬が挨拶するときに発します。高い声で「ワン!ワン!」と数回鳴くのが特徴とも言えます。特に散歩で良く会う相手に吠えることが多く、その犬と遊びたいという気持ちが強く表れているとも言われています。
制止吠え
制止吠えは主に飼い主が犬の事情に介入した際に、犬が「やめて!」と言わんがばかりに吠えます。低めの声で1回だけ「ワン…」と鳴きます。
警戒吠え
警戒吠えは、知らない人が自分のテリトリーに近付いたときなどに、警戒心を表して発します。
家のチャイムが鳴ったときや、宅急便や郵便配達員の人が家の中に入って来たときが良い例でしょう。野太い声あるいは、高い声で「ワンワンワンワン」と連続で吠えます。
警告吠え
警告吠えは、相手への警告時に発します。「近付くな!近付くと攻撃するぞ!」と合図しているようなものであり、低い声で「ワンワンワンワン」と連続で吠えます。また、臨戦態勢に入ると「ウーッ」と唸るのも特徴です。
恐怖吠え
恐怖吠えは、雷や花火の音で恐怖を感じたときに発します。まるで、慌てているかのように「ワワワワン!」と高い声で鳴き続けます。
不安吠え
不安吠えは、飼い主が居なくなる際に寂しさを表すように発します。高い声で「クンクン」と鳴き続けます。まるで、子供が親に「ママ、行かないで」と言っているように感じます。
遠吠え
遠吠えとは、仲間と交流したいときに使われる鳴き声です。犬の祖先と呼ばれるオオカミは、仲間とはぐれてしまった際に遠吠えをして仲間と合流したことが多かったそうです。大きな声で「ワオーン」と鳴くのが特徴です。
また、パトカーや救急車などの緊急車両のサイレンに反応することもあります。これは、サイレンの音の周波数と遠吠えの周波数が似ているからだと言われています。そのため、仲間の犬が吠えていると思っているのかも知れません。
状況別に犬が吠える理由を見てみよう!
ここまでの説明で犬には、色々な吠え方があるのは分かってもらえたかと思います。
そんなわけで、この項目では犬の言葉をいっそう理解してもらうために、吠える理由を状況別に説明していきます。また、吠えてしまうのを防止するための対処法も説明していきます。
飼い主の帰宅時に犬が吠える理由
飼い主が家に帰ったときに、わんちゃんが吠えながら出迎えてくれることはありませんか。これは、飼い主が帰ってきたことを嬉しく思うがあまり、吠えてしまうのだと言われています。先ほどお話した興奮吠えが該当します。
喜んでいる意味で吠えるのは、嬉しい話ではあります。しかし、吠え続けると近所に迷惑をかける恐れがあります。そういった場合の対処法は、まず犬を落ち着かせてあげることが大切です。
また、犬は嬉しくてテンションが上がっているので、興奮状態でもあります。興奮状態を治めるには、お座りやふせなどのしつけで動き回っている状態を止めてあげましょう。
他にも、帰宅後に散歩に連れていくなどして気分転換させてあげるのも1つの方法です。
他の犬に吠える理由
犬が犬に吠える理由は、2つあります。
1つは仲の良い犬に対しての挨拶です。これは先ほどお話した挨拶吠えでもあります。
もう1つの理由は、相性の悪い犬に対しての敵対心です。犬でも相性の合わない相手はいるものなんですよね。そういった相手には強い敵対心を見せ、警告吠えなどをして強く威嚇します。
朝早くに吠えてしまう原因とは?
朝の早い時間に突然、わんちゃんが吠えだした経験はありませんか。これにもいくつか理由があるので1つずつ見ていきましょう。
外の音に反応してしまう
犬は人間よりも聴力が優れており、物音に敏感だと言われています。朝の早い時間はとても静かです。そのため、僅かに物音が聞こえるだけで犬は反応して吠えてしまいます。新聞配達やバイクの音が良い例でしょう。
これは一種の警戒心とも言えるので、警戒吠えが該当します。
散歩に行きたいという思いから吠えてしまう
犬にとって散歩は、1日のメインイベントとも言えます。そのため、散歩の時間が待ち遠しくて仕方がありません。散歩が待てずに「早く散歩に連れて行ってよ!」と訴えているのかも知れません。これは飼い主への要求でもあるので、要求吠えに該当します。
また、散歩のときにしかトイレをしない犬もいるので、トイレを済ませたいことを訴えている場合もあります。
お腹が空いていてご飯を欲しがっている
空腹のあまり食べ物が欲しくて吠えてしまう犬もいます。これも飼い主への要求を意味するので、要求吠えに該当します。
夕方に吠えてしまう原因とは?
夕方に吠えてしまうのも、朝と似たような理由だと思ってもらえれば正解です。これは、決まった時間に吠える習性になりますね。
犬は家庭で過ごしていく内に、散歩の時間や餌の時間を覚えるようになります。しかし、これが決まった時間に行われないと、犬は飼い主に対して要求をするようになります。
また、決まった時間による習慣化を変える方法も別で説明させてもらいます。
吠えるのを止めさせるには、わんちゃんの中における習慣を変える必要があります。その場合、敢えて時間をずらしてみるのが良いでしょう。
例えば、散歩であったら毎日同じ時間に行くのではなく、日によって時間を30分~1時間ほど変えてみることをおすすめします。
すると、わんちゃんは「必ずこの時間に散歩に行くわけじゃないんだ」と思うようになります。そして、時間による習慣を気にせず、吠えるのを防止することにもつながります。
飼い主の外出時に吠えてしまう理由
飼い主の外出時にわんちゃんが吠えてしまう理由は、寂しさによる不安からだと言われています。これは先ほど説明した不安吠えに該当します。また、飼い主と離れて強い不安を感じてしまうことで、分離不安症になっている可能性もあります。
知らない人が家に来たときに吠える理由
これにも2つの理由があると言われています。
警戒心によって吠えてしまう
普段大人しいわんちゃんでも、知らない人が家の中に入ると顔色を変えて吠えたことはありませんか。
わんちゃんには、自分のテリトリーを守る習性があります。そこに知らない人が入ってきたら当然警戒もしてしまいますよね。その警戒心から警戒吠えをしてしまいます。
遊んでくれるのだと思って吠えてしまう
人懐っこい犬は知らない人であっても、遊んでくれるのだと思ってしまうことがあります。そのため、つい嬉しくなって興奮吠えしてしまいます。
犬と触れ合うのが大丈夫な方であれば、おやつをあげたり、おもちゃで遊んであげたりしてもらいましょう。ただし、噛み付かれてしまう恐れがあるので、遠距離から物を投げる形で接してもらうようにしましょう。
逆に犬と触れ合うのが苦手な方であれば、先ほど説明した警戒吠え対策と同じように行ってもらえれば大丈夫です。
大きな音を聞いて吠える理由
犬は音に敏感であることは先ほどお話しましたね。人間にとって大きい音も、犬にはそれ以上の大きさで聞こえてしまいます。そのため、大きな音が鳴れば驚きと同時に、恐怖を感じて恐怖吠えをしてしまいます。
緊急車両などのサイレンの音を聞いて吠える理由
これは先ほど説明したサイレンの周波数と犬の遠吠えの周波数が似ているからだと言われています。
吠えてしまう理由と噛んでしまう理由は共通している
ここまで吠えてしまう理由を書いてきましたが、犬がモノを噛んでしまう理由とも共通しています。主に恐怖や警戒などが当てはまります。
犬が吠えている動画を見てみよう!
ここまで、どんな吠え方をするのか説明してきましたが、やっぱり文章だけだと分かりにくい部分もあるかも知れません。
そういうわけで、犬が吠え方の種類を纏めた動画を見つけてきました。色々な鳴き声があって、参考になりますよ。
まとめ
では、最後にもう一度おさらいをしましょう。
- 犬が吠える理由はコミュニケーション手段であり、感情表現の1つでもある。
- 犬は状況によって吠え方を変える。
- 状況別の吠え方と対処法をマスターしておこう。
今回は犬が吠えることについて中心に書いてきました。聞き慣れるまでは、区別も付きにくいかと思います。ですが、犬の吠え方を理解することで、わんちゃんが何を言いたいのかが分かるようになります。
話し方が違えど、飼い主とわんちゃんの心がつながることで、心の会話が成り立ったと言えるのではないでしょうか。
私はこれからも心の会話を通じてラテとマロンとの絆を深めていきたいです。そして、この記事を読んでくれたあなたと、あなたが大切にしているわんちゃんとの関係もそうなってほしいと願っております。
最後まで読んでくださりありがとうございました。