愛犬がすぐに吠える!? 正しいしつけのやり方を知っておこう!

飼い主に甘えてくるわんちゃんを見ていると、愛くるしくてたまらないですよね。ラテとマロンもクンクンしながら顔を近づけてきますが、あの仕草が可愛くてたまらないです。

ところが、そんな可愛いわんちゃんでも、ひとたび吠え始めると耳が痛くなることはありませんか? いくら可愛くても、頻繁に吠えられると飼い主さんのストレスが溜まってしまう恐れがあります

何とか吠えるのをやめさせたいですが、注意しても聞く耳持たずで改善に悩んでいる方は多いかと思われます。

ですが、その悩みも今日で終わりにしましょう。今回の記事では、吠えるに対してどのようなしつけを行えばいいのか? 状況別に正しいしつけ方法をまとめましたので、ぜひ読んでみてください。

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ストレス? 喜び? 犬が吠える原因を知っておこう!

犬にとって吠えることは感情表現とも言えます。嫌な事や嬉しい事があると自分の気持ちを出したくなるのです。私達人間にも同じことが言えませんか。

例えば、嬉しい事があると「よっしゃー!」、悔しい事があると「くそー!」と叫んでしまうことがありますよね。それと同じで、犬も自分の感情を言葉にしたいと思っているのです。

さらに、犬は事情によって吠え方を変えているのをご存知でしょうか。

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このように、わんちゃんの気持ちや吠え方を知ることで、どのようにしつけすれば良いのかも見えてきますね。では、状況別に吠える理由としつけ方法を見ていきましょう。

 

ケージが苦手? 犬がケージの中で吠える理由としつけ方法

ケージという場所は、わんちゃんの家であり、テリトリーとも言える場所です。しかし、わんちゃんの中には、ケージに入ると吠え続けてしまう子もいると言われています。また、嫌がるあまりケージに入ってくれないこともあるかと思います。

では、どうしてケージを嫌がり吠えてしまうのか。わんちゃんがケージの中で吠える理由と、吠えないようにするためのしつけ方法を見ていきましょう。

ケージの中で吠えてしまう理由

本来、わんちゃんの家とも言われるケージの中で吠えるということは、その場所に不安を抱いている可能性が高いと思われます。わんちゃんの中には、「ケージは自分を閉じ込める場所」だと思っている子もいるでしょう。

そのため、閉じ込められている事に不安を感じて「どうしてこんな所に閉じ込めちゃうの?」、「早く出してよ!」と飼い主に訴えている可能性が高いです。

ケージが自分の家だと分かればいいけど、そうじゃないと不安になる気持ちも分かるわ。

ハウストレーニングでケージ嫌いを克服しよう!

わんちゃんのケージ嫌いを克服するためには、「ケージが安心できる場所」だと思ってもらう必要があります。ハウストレーニングの具体的な手順を一緒に見ていきましょう。

1.最初に指示を出す言葉を決めておこう

わんちゃんが混乱してしまうのを避けるため、指示を与えるときの言葉は決めておきましょう。誘導するときと、待ってもらうときで用意します。ここでは「ハウス」と「待て」を使って説明していきます。

2.ケージの中に誘導しよう

まずは、ケージへ入るよう誘導しましょう。おやつを手に持って、「ハウス」と指示しながらわんちゃんをケージの奥に誘導します。この時、わんちゃんの鼻先におやつを近付けながらやると誘導しやすいです。

3.入ったら褒めてあげよう

最初はケージの中に入ることができたら褒めてあげましょう。頭を軽く撫でたり、おやつを与えたりしましょう。「ケージの中に入ることで楽しいことがある」と思ってもらうことがポイントです。

ただ、1つ注意してもらいたいのが、わんちゃんがケージの中に入っても扉を閉めないことです。ケージに慣れるまでは、扉は開けたままにしておきましょう

4.ケージの中で留まることを教えよう

先ほどの手順通りに行います。そしたら、今度はすぐにご褒美を与えるのではなく、ケージ内で「待て」と指示を与えます。そこで、動かずにじっとしていたらご褒美におやつを与えます。これを繰り返して、少しずつ「待て」の時間も増やしていきます。30秒ぐらい我慢できればベストでしょう

5.ケージの扉をゆっくり閉める

ケージ内に留まることができれば、今度はゆっくり扉を閉めてあげましょう。急に「ガシャン」と閉めてしまうと、わんちゃんは驚いてしまいます。

6.布を被せてあげる

扉を閉めた後は、布を被せてわんちゃんが落ち着く空間にしてあげましょう。布を被せる理由は、犬が狭くて暗い場所を好むからですね。そして、布を被せても吠えなかったらご褒美を与えます。

7.ケージが自分のテリトリーであることを知ってもらう

ケージに入っても暴れたり吠えたりしないようであれば、ケージに慣れてきたことを意味します。この状態を維持するためにも、しばらくの間は同じ作業を繰り返すようにしましょう。

同じ作業を繰り返すことで、わんちゃんは「ケージは楽しい場所」と思うようになり、自分の意思でケージに入っていくようになります。

ハウストレーニングをする上での注意点

わんちゃんによっては、すぐに慣れてくれる子もいれば慣れるのに時間がかかってくる子もいます。場合によっては、激しい抵抗をしてくる子もいるでしょう。

ケージの中で激しく抵抗するわんちゃんには、無理をさせずにエサをあげたりおもちゃで遊ばせたりして落ち着かせるのも1つの方法です。

また、吠えているときにケージから出してしまうとわんちゃんの要求を飲んだことを意味します。そうなると、「吠えたら出してくれるんだ」と思ってしまいます。必ず静かになったところでケージから出してあげましょう。

 

ピンポーン! 家のチャイムが鳴ったときに吠える理由としつけ方法

「ピンポーン」という音が鳴った直後に、わんちゃんが激しく吠えることはありませんか? まず、理由から見ていきましょう。

音に恐怖を抱いている

人間が普段聞いている何気ない音でも、わんちゃんには恐怖と感じてしまうことがあるそうです。また、犬は聴覚が優れていることで有名です。人間以上に大きな音で聞こえてしまうことで、恐怖を感じている可能性もあります。

確か優太君の知り合いでチャイムがめっちゃ苦手な人がいたんだよね?
そうなんだよ。今は大丈夫みたいだけど、子供の頃はチャイムの音が怖かったらしい(笑)
人間でもチャイムの音に恐怖を抱くんだね(笑)

警戒心や縄張り意識を抱いている

チャイムが鳴ることで、警戒心から吠えてしまうわんちゃんもいます。わんちゃんは、自分のテリトリーを守る気持ちで吠えているのでしょう。

こっちに来るな!あっち行け!みたいな感じね。

しつけ方法

しつけ方法を見ていきましょう。

1.ハウストレーニングを行う

これは先ほどケージ嫌いを克服する方法で紹介しましたね。ハウストレーニングを成功させることで、わんちゃんはハウス内が落ち着く場所だと考えるようになります。

そのため、チャイムが鳴ったときにケージやサークル、クレートなどのハウスに入れることでわんちゃんはリラックスします。その結果、警戒心が緩くなってあまり吠えなくなると言われています。

2.無視をする

興奮して吠える犬には、無視するのも効果的と言われています。興奮は一時的なものなので、静かになるまで無視します。そして、静かになったところでご褒美におやつを与えてあげましょう。

そうすることで、わんちゃんは「静かになったらご褒美がもらえるんだ」と思うようになり、次第に吠えなくなります。

3.おやつで他の部屋へ誘導する

大好きなおやつを近付けながら他の部屋に誘導してみましょう。すると、わんちゃんはおやつに夢中になって興奮や警戒も治まるそうです。玄関から離れている部屋に連れていくほど効果的だと言われています。

4.リーダー・トレーニングを行う

吠える犬というのは、自分が群れのリーダーだと思い込んでいる犬が多いそうです。そのため、飼い主のことを「守ってやる」という考えで吠えていると言われています。

しかし、この考えだとわんちゃんが飼い主さんよりも上の立場になってしまいますよね。また、これを放置しておくと飼い主さんに対しての要求吠えが激しくなることもあります親分が子分に命令するイメージを思い浮かべて頂ければ分かりやすいかと思います。

ただ、飼い主は犬の子分ではないですよね。そうならないためにも、リーダー・トレーニングは、しっかりと行っていきましょう。

リーダー・トレーニングのやり方

リーダー・トレーニングの基本は、わんちゃんの要求に応えないことです。例を挙げていきます。

  • ご飯やおやつは飼い主が決めたタイミングで与えるようにする。
  • 遊びも飼い主のタイミングで始め、もっと遊びたいと要求されても飼い主のタイミングで終わらせるようにする。
  • 散歩は飼い主の決めたルートを使用する。ただし、たまには息抜きで別ルートに行くのも有。
  • 散歩のときには飼い主の一歩後ろを歩かせるようにする。先に行かせるのは駄目。
飼い主を守ってくれる気持ちは嬉しいけど、わがままにさせるのは良くないからね!

このリーダー・トレーニングですが、後ほど説明するしつけの方法でも役に立ってきますよ。また、散歩のしつけに関しては別の記事で書いてあります。

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遊んでくれるの? 来客に吠える理由としつけ方法

チャイムが鳴ったときと似てはいるのですが、恐怖心や警戒心、縄張り意識から吠えてしまうと言われています。しかし、中には「来てくれた人が遊んでくれる」と、喜びの意味で吠えてしまうわんちゃんもいるそうです。

しつけ方法に関しても、チャイムが鳴ったときと同じ方法を試して頂ければ良いでしょう。しかし、来客に対して喜んでいる場合はどうすれば良いのか? その方法を見ていきましょう。

来客にわんちゃんと遊んでもらおう!

来客の中に犬好きな人がいれば、実際にわんちゃんと遊んでもらうのも良いでしょう。そうすることで、来客もわんちゃんも楽しい気持ちになれますよね。来客と遊ぶことでわんちゃんも落ち着くと言われています。

注意

わんちゃんの中には噛み付いてしまう子もいますので、直接触るのはあまりおすすめしません。おやつをあげたり、おもちゃで軽く遊んだりするのが理想です。

わんちゃんの安全性が確認できるのであれば、触らせるのもいいです。ただし、頭を軽く撫でてもらうぐらいにしておきましょう。

また、犬が苦手な方や宅急便や郵便配達の方だと、遊ぶわけにもいかないですよね。その場合、わんちゃんを別の部屋かケージの中に入れて、来客と顔合わせさせないことをおすすめします。

 

犬も食べたい? 飼い主がご飯を食べている時間に吠える理由としつけ方法

飼い主がご飯を食べようとすると、わんちゃんが吠えてしまうケースも多いです。叱ってみるものの、全然効果がなくて吠え続けてしまうこともあるでしょう。吠えてしまう理由としつけ方法を見ていきましょう。

飼い主の食事中に吠える理由

犬は人間と一緒に生活をしていくと、食事や散歩の時間を覚えるようになります。人間の生活パターンを覚え、それに合わせて自分に関係のある食事や散歩がいつ行われるかを把握します。

そのため、ご飯の時間になると吠えてしまうことがあるのです。これはわんちゃんが「早くご飯をちょうだい」と、飼い主さんに要求をしています。では、どうすれば食事中の要求吠えを解消できるのかを見ていきましょう。

犬のご飯は人間の食事が終わってから与えるようにしよう!

少し難しいかも知れませんが、食事の時間はかなり大事になってきます。先ほどのリーダー・トレーニングでもお話しましたが、犬の中には自分が群れのリーダーだと思ってしまっている子が多いんですね。

家庭内における立場をはっきりさせるには、飼い主さんが食事を先に済ませる必要があります。そうすることで、わんちゃんは「先に食事をするのは一番偉い飼い主さんなんだ!」と考えるようになります。

僕達も優太君が食事を終えてから食べるようにしているよ!
でも、最初からそんなに上手くいくのかしら?
確かに最初から上手くはいかないと思う。でも、ここは飼い主さんの根気も必要になってくるよ!
要求吠えが続いても無視をすることが大事

わんちゃんがずっと吠え続けると、飼い主さんも思わず手を差し伸べたくなりますよね。しかし、ここで構ってはいけません。わんちゃんが吠えても無視することを徹底しましょう。

ハウストレーニングでも書きましたが、吠えているときに反応するとわんちゃんは「吠えれば構ってもらえるんだ」と思ってしまいます。わんちゃんの成長のためにも、飼い主さんもグッと我慢をしましょう。

ですが、これが上手くいけばわんちゃんの考えは自然と変わります。これによって、要求吠えもしなくなります。

 

吠え対策のしつけは子犬の頃から始めよう!

吠え対策を含めて犬のしつけは、いつ頃から始めるかで迷う方もいるでしょう。

ペットショップに売られているわんちゃんは大体生後2、3ヶ月と言われていますが、その年齢であればしつけを行うには全然問題ありません。したがって、わんちゃんを迎えたその日からしつけをやるという考えでいきましょう。

例えば、「迎えた当初はまだ幼いし、幼い頃からやっても可哀想でしょう」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、幼いのを理由に甘やかしてしまうと成長しても、吠えたり噛んだりするのが当たり前の生活になってしまいます

そうならないためにも、しつけは子犬の頃からしっかりとやっていきましょうね。

私もマロンも、優太君の家に来て色々教わったわね♪
しつけって聞くと厳しく聞こえるけど、結局は飼い主さんのやり方次第だと思うよ!
優太君のしつけの仕方は優しかったもんね♪

 

どうしても吠える場合はグッズの力を借りよう!

色々方法を試しても吠えるのを止めてくれない場合には、グッズの力を借りてみるのも1つの方法です。口輪を使うのもありですし、わんちゃんが吠えたときに超音波が発生する音波発生器を使ってみると良いでしょう。

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まとめ

吠え対策のしつけをやる上で大事なポイントをもう一度見ていきましょう。

  1. 犬が吠える理由は感情表現によるものである。
  2. ケージが苦手なわんちゃんには、ハウストレーニングを行ってあげよう。
  3. チャイムが苦手なわんちゃんには、ハウストレーニングやおやつを使った誘導、無視やリーダー・トレーニングが有効。
  4. 来客に吠えてしまうわんちゃんは、来客に遊んでもらうとお互い楽しい気持ちになれる。
  5. ご飯の時間に吠えてしまうわんちゃんは、飼い主が先に食事を済ませるように徹底する。
  6. 吠え対策に限らず、犬のしつけは子犬の頃から始めたほうが効果はある。
  7. どうしても吠える場合はグッズの力を借りてみよう。

犬の吠え対策は、犬を飼う上で1つの試練とも言えるでしょう。何度も繰り返す形にはなると思いますが、根気強く頑張ることで成果は出てきます。愛犬が素晴らしい成長を遂げると考えればわくわくしませんか? 私も応援していますので、しつけが上手くいくことを心より願っております。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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