1日が終わって、夜は自分の時間を過ごしたい。普段わんちゃんのお世話が大変だからこそ、そういう時間を大切にしていきたいですよね。
私の場合、なんだかんだ言ってスマホでわんちゃんグッズを調べたり、音楽を聴きながらそのまま寝てしまったりするんですけどね。
そんなときに突然わんちゃんが吠えると、一体何事かとびっくりすることでしょう。
今のラテやマロンはあまりしませんが、二匹が子犬の頃は夜中にしょっちゅう吠えていたことがあるんです。
子犬の頃は心配しなければならないことがたくさんあって、ちょっとでも何かあると大丈夫なのかな?と気になってしまいます。
子犬の頃から飼っているという飼い主さんは、わんちゃんのことに対して過剰なくらい心配になってしまう、という時期を経験した方が多いと思います。
私にもそういう時期がありました。どうして夜中吠えるんだろう。何かいたとか? だとしたらめちゃくちゃ怖いな…と。
考えれば考えるほど、どうしてわんちゃんが吠えるのか気になりますよね。そしてご近所さんの迷惑になったりしますので、直せるものなら直したいです。
かわいい愛犬に苦情を言われるなんてあまりにもつらい! そう考えた私は、わんちゃんが夜中吠える理由と解決策をこれでもかというくらい調べました。
普段からできるしつけや夜中にすぐできる対応策もあるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
吠える理由は人じゃない? 夜だけ吠える犬の特徴

わんちゃんにとって吠えることとは、人間でいう言葉を話すことと同じことです。吠えることでコミュニケーションをとったり、意志を伝えるのです。まだ言葉のわからない人間の赤ちゃんが、泣くことで意思を伝えるのと似ていますね。
ですが私たちにとってあまり大きく吠えられるのは都合が悪いです。実際、わんちゃんが吠えてしまうことに悩んでいる飼い主さんはたくさんいます。
いぬのきもち編集室実施の調査では、最も多い愛犬に関する悩み事・困り事となっています。
![]()
※いぬのきもち編集室調べ 2014年1月実施 対象:全国の犬の飼い主さま1,036名
引用:アクサダイレクト
普段からたくさん吠えてしまうわんちゃんならまだしも、夜しか吠えないわんちゃんだと何が原因なんだろうと思いませんか?
私も最初は不思議に思いました。人を怖がったりするわけでもないのに夜中わざわざ吠えるなんて、きっとよほどのことがあったに違いないと。
ちなみに、昼間に人や他のわんちゃんに向かって吠えるのは、「ここは僕の縄張りだ!」と主張しているんです。
お家の前を通ると吠えられた、という経験があると思います。あの行動も、わんちゃんが縄張りを守ろうと威嚇しているんですね。
でも正直、わんちゃんに吠えられるとちょっとびっくりしますよね。わんちゃんを飼っていない友人からしたら、玄関前で吠えられると入るのやめようかと思うくらい怖いみたいです。
特に幼少期にこういう思いをしてしまうと、わんちゃんが吠えることに対していいイメージを持ちにくくなるのもうなずけます。





でもわんちゃんは知らないものから飼い主さんを守ろうと、必死になって吠えているだけなんです。
自分のために吠えてくれてると思うと、なんだか叱りにくくなりますよね。
犬が夜中にわざわざ吠える理由




吠えるのはしょうがないとわかっていても、夜中にわんちゃんの吠える声で起きてしまうと寝不足になってしまいます。かわいいパートナーのすることとはいえ、何度も起こされると気が滅入ることでしょう。
自分の睡眠時間を削りたくないのはもちろん、ご近所さんの迷惑にもなりますし、1秒でも早く泣き止ませたいと思う人が大半です。
そう思うあまり、その場しのぎの対応をしていませんか?
わんちゃんはこんな理由で吠えていることが多いです。
- 気になることがあって眠れない
- 構って欲しい
- 寂しくて不安
実は何が原因かによって、吠えるのをやめさせる対応が全く変わってきます。

夜寝ないで吠えるのは犬からのメッセージ

特に理由もないのに吠えるという意味で「無駄吠え」という言葉があります。理由がすぐに思い当たらないため、夜中に吠えることを「無駄吠え」だと思ってしまう方もいるようです。
ですがきちんと理由があることがわかりましたね。ですから「無駄吠え」ではなく「夜鳴き」という方が正しいです。
- 気になることがあって眠れない
- 構って欲しい
- 寂しくて不安
特にこの3つが多いですが、自分のパートナーが何を訴えたくて吠えているのか、すぐにはわかりにくいでしょう。
さらに、吠え方やシチュエーションごとに対処法はまるで異なってきますので、よく吠え方を聞いてみてください。
外まで聞こえちゃうくらい大きく吠える



先に言っておきます。この対処法は悪い例です。
すさまじい勢いで立て続けに吠えるラテに対して、飼い主の私が何に驚いたんだろうと考えるよりも先に、とにかく泣き止ませたくて頭ごなしに叱っていましたね。
結果ラテは、私が一緒に吠えてくれているものだと思って、さらに興奮してしまいました。
このように、興奮して大きな声で吠えているわんちゃんに大きな声で叱ってしまうと、余計に興奮してしまうのです。
では、正しい対処法で接してみましょう。



わんちゃんの耳はとてもいいので、ちょっとした音がしただけでもびっくりして吠えてしまうことがあるんです。
このようなときは、わんちゃんに大丈夫だということを教えるために、落ち着いて接してあげましょう。怖がらなくていいことがわかれば、次第に吠えるのをやめてくれます。
音が気にならないように、防音ゲージにするのもいいでしょう。
様々な声の種類で寝る前に吠える




この鳴き声の場合、わんちゃんのもとへ行ってしまうのは悪い例です。
クゥーンという鳴き声から激しいキャンキャンという鳴き声になったとき、私がとりあえず様子を見に行ってみようとわんちゃんのもとに行ってしまいましたね。
結果、鳴いたら来てくれるんだと思われてしまいました。
こういうことを習慣にしてしまうと、わんちゃんの都合で飼い主さんが呼び出されてしまい、離れたらまた鳴いての繰り返しになってしまいます。
行ってあげることでその場では解決できるかもしれませんが、このサイクルをやめさせることはできないのです。
もしこのサイクルを止めたいのであれば、このような態度をとりましょう。





「鳴けばなんでも言うことを聞いてくれる」と一度思ってしまうと、その習慣を変えるのはなかなか大変です。わがままな子にならないためにも「なんでも聞くわけじゃないんだぞ」という姿勢を見せてあげることです。
放っておくのは気が引けるかもしれません。ですがあえて放っておくことでいい方向に向かっていくこともありますので、心配しなくても大丈夫です。
寝る時に寂しそうに吠える・遠吠えする



一見問題なさそうですが、これは悪い例です。
寂しくて吠えているマロンに対して、私はなだめただけで出て行ってしまいました。
結果、マロンの寂しさを一瞬だけ和らげただけで、心細さを解決してあげられませんでしたね。
このような場合何か寂しさを紛らわせられる対策をしないと、マロンは一晩中眠れなくなってしまいます。夜眠れないと、翌日にも支障が出てしまいます。
寂しさを紛らわすために、ゲージにひと工夫してみましょう。



1匹しか飼っていないというご家庭によくあることなのですが、なにかにくっついて寝られるものがないと、寂しさや不安から吠えたりすることがあるんです。
動きやすいほうがいいと思って、わんちゃんの体に合わないゲージを選ぶと、広すぎて落ち着かないんですね。
夜中吠えるのは霊がいる⁉︎ といった噂は本当?

夜中突然吠え出す。思い当る理由が見つからないと、やはり不思議に思いますよね。
不思議に思った飼い主さんが多くいるためか、わんちゃんには霊が見えるのではないかという噂がささやかれています。







結論から言いますと、わんちゃんに霊が見えるという噂は証明されていません。
わんちゃんは私たち人間よりも五感が鋭く、私たちが気付かないような音や紫外線なども感じられるようです。そのせいか、わんちゃんだけが音に反応していて私たちは何で吠えているのかわからない、といったことが起こるようですね。
わんちゃんの聴力を試した検証動画もあるので、ぜひ視聴してみてください。
とはいえ、わんちゃんが何もないのに怖がったりするのを見ていると、なんだかかわいそうな気持ちになってきますよね。
おそらくですが、その時ふと紫外線や電磁波などを感じ取ったのはいいけれど、どうしたらいいかわからなくて怖がっているのではないかと思います。
もし理由なく怯えるように吠えたら、紫外線や電磁波が見えなくなるようにゲージを配置したり、布をかぶせたりすると吠えなくなるでしょう。


吠えるのをやめさせたい! 夜中でもすぐできる予防策!

昼間吠えているわけではないので、しつけをしようにも夜中じゃないとできないんじゃないのかと思ったことでしょう。
確かにそうなんです。吠えていない昼間に「吠えるのはダメなんだよ」と言い聞かせても、わんちゃん困ってしまいますよね。
吠えたときにそこがダメなんだと言ってあげないと効果が出ないのは、当然のことなんです。
でも夜中にそんな時間かけたくないですし、できれば前もって予防ができたならそれに越したことはないですね。
すぐできる簡単な予防策をまとめてみたので、試してみてください。
タオルを温めておく

吠えているわんちゃんは興奮状態です。やめさせるにはまず安心させることが大切です。
温めたタオルや湯たんぽなどをくるんだタオルを、ゲージの中に入れておくだけです。
特に子犬の頃は母親の温もりが恋しくて「お母さんどこー? 」といったように鳴きます。
タオルやクッションを入れておくだけでも十分効果はありますが、温めたり、飼い主さんの匂いのあるタオルを入れたら、わんちゃんはさらに安心することでしょう。
電気毛布やカイロを入れてしまうと、暑すぎて火傷をしてしまう可能性があるので、使用しないようにしてください。
時計をタオルにくるんで置いておく

嘘みたいな話ですが、秒針の音がする時計をわんちゃんの近くに置いておくと安心するみたいです。
逆に眠れないのでは? と思うでしょうが、規則的な音がしているとそれ以外の不規則な音から意識が逸れて、よく眠れるようになるそうです。



「おすわり」や「ふせ」をさせる

普段からしっかりしつけがされているわんちゃんならば、「おすわり」や「ふせ」を飼い主さんが指示すれば、吠えるのを忘れてきちんと従ってくれるでしょう。
吠え出したら指示をする。ちゃんとできたら褒めてあげることも忘れないようにしてくださいね。
わざわざおやつをあげたりしなくてもいいです。いい子だねといって撫でてあげるだけでいいのです。


まとめ
夜鳴きしたらどう対処していけばいいのか、簡単にまとめました。
- 音にすぐ反応するなら防音対策をする
- 構って欲しい要求なら答えない
- 寂しそうにしていたら優しくなだめる
- 寝る前に寂しくならないようにタオルで対策する
厳しくしすぎても甘やかしすぎても、わんちゃんはいいこに育ってくれません。
数十年前にくらべ、わんちゃんが家族の一員という意識ははるかに高くなったと思います。それに従いわんちゃんについての知識も、すこしネットで調べればたくさん出てくるようになりました。
今回は、夜中吠える原因にこんなものがあるよ、と簡単に紹介しましたが、当然わんちゃんによって鳴き方と意味に違いが生まれるものです。
焦らずに、パートナーに合った情報を選んでいきましょう。