他人が犬を散歩に連れている様子や公園で遊ばせている光景を見て、犬を飼いたいと思った人はいるのではないでしょうか。そして、ある日ようやく犬を我が家に迎え入れたときの感動はずっと記憶に残ることでしょう。
しかし、いざ犬を飼ってみると部屋を散らかしたり、おしっこまみれになったりして後片付けに一苦労するのではないでしょうか。
せっかく犬を飼ってもこのようなことがあってはストレスが溜まってしまいますよね。では、どうすれば少しでも負担を減らせるのか。
それはわんちゃんに専用の空間を用意してあげることです。わんちゃん専用の空間としてサークルやケージが挙げられますが、今回当記事ではわんちゃんにおすすめなサークルを紹介していきます。
今回の記事を読むことであなたは、わんちゃんに過ごしやすい空間を用意してあげられることに加え、あなた自身もわんちゃんへの飼育の負担を和らげることができます。
ですが、当記事に書いてある内容を把握していないとわんちゃんは今後も家の中で好き勝手暴れ、あなた自身のストレスにもつながってしまいます。
愛するわんちゃんとの生活を少しでも充実させるために、当記事を最後まで読んで頂きたいです。
サークルやケージを用意する意味
サークルやケージを用意しようと聞いて、こう思う方もいるのではないでしょうか。
「サークルやケージと聞くと犬を檻に閉じ込めるような感じがして嫌だ。可哀想だよ。」
上記のように思った方は、とても優しくて犬を大事に想っている方なのだと思います。では、あなたはこのような話を聞いたことがありますか?
犬は身を守るための安全領域を持つ習性がある
犬の祖先と言われるオオカミは斜面に横穴を掘って寝床にしていました。何故なら、上面、側面、背面と自分の周囲を囲むことで外敵から身を守ることができたからです。
野生で生きる動物は警戒心が高いと言われオオカミもそれに該当します。こうした安全領域があることで、オオカミは警戒心や防衛反応から解放して過ごすことができたと言われています。
これは子孫である犬にも言えることで、犬もオオカミと同様に安全領域を持つ習性があります。良く花火や雷などの大きい音が鳴ったときや、飼い主以外の人間が近づいたり触ったりした際には警戒心を見せますよね。
そして、犬は自分を守るために安全な場所に逃げようとするのです。これがオオカミと同じ安全領域を持つ修正につながるわけなのです。
犬に限らず人間にも言えること
さらに分かりやすく言うなら私達人間にも言えることです。
私達人間は生活する上で家があります。家の中での生活は、家族以外に見られることはないから安心して過ごすことができます。
ですが、これが外の生活であったらどうでしょう。例えば、あなたが人口の多い都会の外で生活を送るとします。その場所は人の通りも良く、深夜帯であっても時々人が通る場所でもあります。
あなたはそんな場所で生活を送ることになります。当然、食事や睡眠なども外で行います。
これを聞いてあなたはどう思うでしょう。
恐らくあなたがサバイバルな人間じゃない限り「こんな生活絶対に嫌だ」と思うでしょう。そう思うのは当然ですし、私も同じです。
では、何故嫌だと思うのか。それはあなた自身が安全な状態じゃないからです。人通りの道で睡眠なんかしたら寝ている間に物を奪われるかも知れませんし、天気が悪くて雨が降っていたらあなたは雨に打たれて濡れてしまいます。
そうならないために、私達人間は自分の家を持って自分の家で生活を送るのです。
サークルやケージを自分のテリトリーと認識させてしまう
ここまでの説明で犬が安全領域を持つ習性があるのはご理解頂けたかと思います。
しかし、この説明だとまだ納得いかない方もいるのではないでしょうか。何故なら、サークルやケージがなくても、人間と同じ家の中で過ごさせれば犬は安全だと思われるからです。
ですが、果たして本当にそうでしょうか。
例えば、犬にサークルやケージを用意せずにずっと家の中で過ごしたとしましょう。すると、犬はこう考えるようになります。
「ここは自分のテリトリーだ」と。
自分のテリトリーだと感じてた犬は好き勝手に過ごすようになり、冒頭でも記載した部屋を散らかしたり、おしっこの場所を考えずにやるようになります。
何故なら、その場所が犬にとってのテリトリーだからです。
したがって、このような事態にならないためにも、犬を迎え入れた時点で、サークルやケージを用意してあげないといけません。そうすることで、犬はサークルやケージを自分のテリトリーと認識するようになるからです。
サークルとケージの違いとは?
ここまで読んである疑問を持たれた方もいるかと思います。それはサークルとケージの違いですね。
2つの違い、メリット・デメリットを説明していきます。
下記リンク先の記事ではケージを専門とした内容について記載してありますが、リンク先の記事でもケージとサークルの違いについて記載してあります。
サークル
側面だけが策で囲われ、天助や床面が付いていないタイプを指します。
メリット
餌を与えやすかったり掃除が楽であったりします。また、小型犬であったら入口を開けずに抱っこして取り出してあげることもできます。
デメリット
天井がない分、ジャンプしたりよじ登ったりして脱走されやすいです。また、物が落ちてきたときも天井がないので、犬の頭に直撃してしまう恐れがあります。他にも強度が弱くて壊れやすい点も挙げられます。
ケージ
側面だけではなく床面と天井があるタイプを指します。
メリット
天井があることで脱走する心配はないですし、天井と床面があることで強度もあります。
デメリット
清掃に時間がかかったり、えさの出し入れに手間がかかったりします。
サークルとケージはどっちがいいの?
双方メリットとデメリットは存在するので、迷うところではありますが、あなたが飼っているわんちゃんの様子を見て決めるのも良いでしょう。
例えば、そんなに暴れないわんちゃんであったらサークルでも十分かと思いますが、少々やんちゃな面が目立つわんちゃんであったら強度のあるケージのほうが良いでしょう。
当記事ではサークルを中心に紹介しますが、ケージを考えている方は下記記事をご参照頂けたらと思います。
わんちゃんがサークルから脱走してしまう理由
先ほど、サークルのデメリットの1つとして脱走しやすいという点を挙げました。では、改めてわんちゃんが脱出してしまう理由を考えてみましょう。
例えば、私達人間がどこかに行きたいと考えます。買い物でもドライブでも何を想像して頂いても構いません。
この時、当然私達は家から出たいと思うわけなのです。いくら家という場所が生活を送る上で必要な場所であり、安全な場所であっても家に出て気分転換したいと思うことがあります。
それはわんちゃんにも同じことが言えて、わんちゃんがサークルから脱走しようとする理由は、サークルから出たいと捉えてあげることが大事なのです。
そして、出たいと思うということは犬も人間と同様にストレスを発散したいわけなのです。そう考えるとわんちゃんの脱走を少しでも和らげるための方法も絞られてくるのではないでしょうか。
それを踏まえた上でわんちゃんの脱走を少しでも防止するための対策案を記載していきます。
時間があるときはサークルから出して自由を与えてあげよう
例えば、食事が終わった後など飼い主であるあなたに時間に余裕があるときで構いません。わんちゃんを30分~1時間ほどサークルから出してあげましょう。
また、昼や夕方の時間であったら散歩に連れて行くのも1つの方法です。適度な運動をさせることで犬は疲れて体を休めようとするので、サークルにも大人しく入ってくれます。
危険!深夜帯や飼い主の留守中に脱走しようとした場合は
飼い主が起きている時間であったら何とか対処はできますが、これが深夜帯や飼い主が留守中の時間に脱走されて好き勝手されたらたまったもんじゃないですよね。
また、家の中にある物を壊したり食料を荒らしちゃったりしてしまう危険性もあります。
そうならないためには、脱出できないようにサークルそのものを予め対策しておく必要があります。次の項目では、わんちゃんの脱出防止も踏まえて私がおすすめするサークルを紹介していきたいと思います。
これがあればもう安心!わんちゃんにおすすめなサークル3選!
本項目では、実際に手に入れて損はないサークルを紹介していきます。中には少々値段がかかるものもありますが、値段が高いほど安全面においても信頼できると言えます。
強度面、脱出防止などを踏まえたものを選定いたしましたので、是非とも愛するわんちゃんとの生活に役立てて頂きたいです。
8面サークル DTC48
アドメイト 2ドアパピーサークル
アイリスオーヤマ コンビネーションサークル 2段 ブラウン
サークルを設置するのにおすすめの場所
サークルの設置におすすめの場所を紹介させて頂きます。せっかくサークルを用意しても、その他の環境が悪いと話になりません。
わんちゃんが快適に過ごしてもうらためにも大事なことなので頭に入れておきましょう。
夏は風通しの良い場所、冬は暖かい場所
季節に合わせて設置してあげましょう。犬も人間と同じで夏バテになったり体が冷えたりするので、夏であれば風通りの良い場所、冬は日差しが当たる暖かい場所が良いでしょう。
人があまり通らない場所
あなたの家族が4、5人家族であるとすれば、当然部屋の行き来も頻度にあります。人の行き来が激しいと犬も落ち着くことができません。
犬に落ち着いてもらうためにも、人が通らない場所に設置してあげましょう。
音が聴こえない場所
犬は人間よりも聴覚が優れているという話は有名です。実際、人間が聴き取れる振動数が平均20~2万Hzに対して犬は16~20万Hzの音を聴き取ることができると言われています。
ですが、逆に言ってしまえばそれほど音に対して過敏でもあることを指します。テレビの音とか車の通る音でも人間にとっては普通の音ですが、これが犬だとかなり大きな音に聞こえます。
したがって、テレビがある場所や車の通る音が聴こえにくい場所に設置してあげましょう。
まとめ
では、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
- サークルやケージを用意する理由は犬に安全領域を持つ習性があり、自分のテリトリーと認識してもらうため。
- サークルとケージの違いは床面と天井があるかないか。
- わんちゃんがサークルから脱走しようとする理由はサークルから出たいと思っているから
- サークルは多少値段がかかっても、強度や脱出防止がされているものを選ぼう。
- サークルは、わんちゃんが過ごしやすい場所に設置する。
以上の点を把握して頂ければ、あなたはわんちゃんとより安全な生活を送ることができます。わんちゃんが落ち着く空間でぐったりしている姿を見たら、飼い主であるあなたの心も癒されること間違いないです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。