みなさんは愛犬を迎えた時を覚えていますか?
私もラテやマロンを迎えた時、嬉しくてワクワクしたのを覚えています。
「散歩に行って」「なんか芸も覚えさせたいな」「おやつは何が喜ぶんだろう」「名前は何にしよう」
正直楽しいことばかりで頭がいっぱいでした。そしていきなりぶつかった壁!それがトイレです。
お友達や親戚が飼っている犬達はみなちゃんとトイレのしつけができていました。
「犬は賢いからちゃんとトイレ覚えるんだな」そんな事をあたりまえに思っていました。
でも現実は違いました。なかなかトイレでしてくれない、トイレシートは遊んでボロボロにしてしまう。
なんでラテやマロンはできないの?他の犬はできているのに、犬は覚えるんじゃないの?
頭の中は「なんでだろ」でいっぱいになっていました。
でも、違うんですよね。犬は賢いからトイレを覚えるのではなく、きちんとしつけをするから覚えてくれるんです。
最初は何も知らないとこからのスタートです。初めからできる犬なんていません、失敗しない犬もいません。
飼い主さんと犬とで一緒に頑張るんです。
そんな頑張る飼い主さんとわんこの為に今回はトイレ失敗の原因や失敗した時の対処法についてお話したいと思います。
トイレの失敗の原因
犬がトイレを失敗してしまう原因は様々です。
「トイレが気に入らない」「マーキング」「構ってほしい」「ニオイが残っている」「病気」「老化」などがあげられます。
失敗するには理由があります。失敗したからといって原因の分からないまま叱ってはいけません。
飼い主が失敗したことを叱っても、犬はなぜ叱られているかわかりません。
犬によっては排泄すると叱られると覚えてしまうこともあり、そうなると排泄を我慢するようになってしまいます。
犬が失敗を繰り返すと飼い主さんも「なんで?」と悩んだりしてイライラやストレスにも繋がります。
飼い主さんのイライラは必ず犬に伝わります。
そうならない為にもなぜ失敗したのか、その原因を見つけてあげましょう。
トイレを外してするのはトイレが気に入らない
トイレの場所や周りの環境が気に入らなかったりする場合にそのトイレを避けて別の場所でしてしまったりします。
人の出入りが激しい、外の音がよく聞こえる、トイレの最中に嫌な事が起きてしまった、などこの場所は落ち着いてトイレができないと認識してしまったのかもしれません。
このような場合は、トイレトレーニングをもう一度やり直す気持ちで少し離れた場所にトイレを移動してみましょう。
不安が強そうであれば声かけはやめて、できたら褒めるを繰り返してあげましょう。
ちゃんとできるようになったら、元の場所に少しづつ戻していきましょう。
犬はとてもきれい好きですトイレシーツは汚れていませんか?
シーツが汚れていると嫌がる犬もいるのでマメに取り換えてあげましょう。
トイレからはみだしてしまう・トイレのフチもれ
「はみだしてしまう」「トイレのフチにする」などの時は、トイレより大きいシーツなどではみだすように敷いてみるのも方法です。
他には、ホームセンターなどで売っているクッションフロア材などに大きいトイレシーツを敷いてみましょう。
トイレの横でする
トイレの横で失敗するのであれば、トイレの場所は理解できているのでトイレを大きいタイプにしてみましょう。
それでも失敗する時は、トイレの位置を少しずつ移動してみましょう。その場合は失敗した場所の掃除をきちんと行って臭いを消しておきましょう。
壁などにマーキング
トイレの失敗で厄介なのがマーキングだと思います。家具・カーテン・ドアなどにおしっこをかけます。
マーキングとは、ニオイを付けるためにするのでおしっこの量は少量になり多くの場合男の子に見られる行動です。
他には子犬の時にトイレをあちこちに失敗してそれがクセになってしまって、成犬になっても残っていてマーキングに発展してしまうケースも少なくありません。
このような場合、足をあげておしっこをするのであればL字型のトイレを置いてみましょう。
マーキングは縄張りを広げたい、維持したいと考えての行動なのでトイレを増やすのも方法です。
増やすといってもたくさん置いてしまうと犬もどこでトイレをしていいかわからなくなるので二か所くらいがおすすめです。
構ってほしいからわざと失敗する
トイレを失敗した時に飼い主さんが大きな声を出したり、すぐに飛んできたりすると犬は「構ってもらえる」と勘違いしてしまいます。
こんな場合は犬の「所定の場所にトイレをする=構ってもらえる」から「所定の場所にトイレをする=褒めてもらえる」という認識に変えてあげましょう。
失敗した時は反応せず黙って掃除を済ませるようにして、トイレでちゃんとできた時にはたくさん褒めてあげてください。
そうすることによって、トイレをすると構ってもらえるから褒めてもらえると認識を変えてあげることができます。
ニオイが残っている
犬がトイレを失敗した時に、急いで拭いたためきちんと臭いが取り切れずに残っている場合があります。
臭いが残っていると犬がその臭いを嗅いでそこをトイレと勘違いしてしまいます。
病気
トイレを失敗するのには病気の可能性もあります。
飼い主さんが留守の時などに失敗する場合は「分離不安症」などが考えられます。
飼い主さんが留守中などで不安やストレスを感じ部屋を荒らしたり、トイレ以外で排泄することがあります。
対策としては飼い主さんへの過剰な依存を防ぎ、不安になりにくい環境で留守番をさせてあげましょう。
分離不安について書いた記事もありますので参考にしてくださいね。
老化
愛犬が高齢なら、もしかしたら老化が原因かもしれません。
犬も老化によって記憶力の低下や痴呆でトイレの場所を忘れている可能性もあります。
こんな場合はトイレをいつもいる場所の近くに置いてあげたり、おむつやマナーパンツなどを使ってあげるといいでしょう。
トイレを失敗した時はどうすればいいの?
トイレを失敗して色々試したけどやっぱり失敗する、「もうちゃんとできないのかな」そんなことありません。
最初に書かせていただきましたが飼い主さんと愛犬とで一緒にもう一度諦めないでしつけをやり直してみましょう。
この時「前はできたのに、覚えてくれたのに」などは飼い主さんの頭から消してあげてください。
前は前です!何回も言いますが「飼い主さんと愛犬とで一緒にがんばりましょう」
しつけの基本~簡単な訓練~
- アイコンタクト
- リーダーウォーク
しつけの基本はアイコンタクトです、犬が飼い主の言うことに耳をかたむけなければしつけはできません。
アイコンタクトを教えるのには、名前を呼びながらおやつなどで気を引き犬の視線を飼い主に向かせます。
ちゃんと視線を合わせる事が出来たら褒めてあげることを忘れないで下さい。もちろんおやつを与えても大丈夫です。
視線を合わせることに慣れてきたらおやつで誘導するのを止めて、名前を呼んで視線が合わせることができたら褒めてあげましょう。
そうすれば犬はおやつに誘導されなくても視線を合わせれるようになります。
アイコンタクトができるようになったらリーダーウォークです。リーダーウォークとは散歩の時などに飼い主が主導権をとって歩くことをいいます。
犬が飼い主との距離を守って寄り添って歩くことで、飼い主がリーダーだと犬も認めることができます。
アイコンタクトとリーダーウォークができるようになれば犬も集中力が高まり、飼い主の指示に反応できるようになります。
成犬になって突然失敗した時のトイレトレーニング
今回はトイレの失敗からのトイレトレーニングのお話なので、シートをはみだしたりトイレ以外でしてしまう場合も含めてのトレーニングの方法をお話しますね。
犬は自分の後ろ足の位置をあまり認識していません、自分のおしっこやうんちの臭いがついた場所=自分のトイレなのです。
場所はあっているんだけどいつもシートからはみだしてしまう場合があります、そんな時は犬の体より大きめのトイレを用意してみましょう。
今まで使っていた2倍以上の大きさのものかいいでしょう。
また、圧迫を避けるために壁から20㎝以上離して設置するのをおすすめします。
それでもうまくいかない場合はペットシーツを活用してみましょう。
犬がトイレをしそうなそぶりを見せたらすかさずペットシーツを敷きます、シーツの上におしっこやうんちをする感覚を覚えさせましょう。
トイレ以外で失敗してしまう場合は犬が構ってほしい時や臭いが残っていた時にすることが多いので、臭いは前項でも書きましたが消臭スプレーなどを使って臭いを消してあげましょう。
構ってほしくてあちこちにおしっこなどをしてしまう時は、飼い主さんが普段から犬の要求にすべて応えてる場合が考えられます。
失敗した時に声をかけたりすると犬はここにおしっこをすれば構ってもらえると間違った認識をしてしまうのでそっと掃除をしておきましょう。
そして犬がトイレのそぶりをみせたら最初のトイレトレーニングのようにトイレに誘導してあげましょう、上手にできたら思いっきり褒めてあげてください。
トイレトレーニングはできたら褒めるの繰り返しです、根気よく頑張りましょう。
トイレの飛散・はみだし防止グッズ
トイレはできるようになったけど飛散やはみだしが気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな時に使える便利なアイテムを紹介したいと思います。
トイレを失敗しない環境作り
愛犬がトイレを失敗しない環境を作ってあげる事も大切です。
トイレトレーをどこに置くか、設置場所を決めましょう。
設置する場所を決めるポイントは以下になります
- ゲージやハウスから遠すぎないか
- 犬が落ち着いてトイレができるか
- 体を一回転できる空間があるか
- 掃除がしやすいか
- 寝る場所や餌を食べる場所から離れているか
- 高い段差などを上り下りしなくてもいいか
などになります。
トイレを一度設置したら、できるだけ場所の変更は避けましょう。
トイレトレーニングは失敗した時に「ここはトイレじゃない」と教えるより、失敗しない環境を作ってあげるのも大切です。
まとめ
愛犬がトイレを失敗したら
- 必ず原因がありますそれを見つけてあげましょう。
- 失敗しても「声を出したりして反応しない」「叱らない」「諦めない」
- ちゃんとできたら思いっきり褒めてあげましょう。
犬はペットシーツにトイレをする習性はありません。
どんなに完璧にトイレのしつけができたと飼い主さんが思っていても失敗することもあります。
飼い主さんがイライラしたり、がっかりしたりしていると必ず犬にも伝わります。
そんな時こそ愛犬をお迎えした時を思い出してください、飼い主さんに向けている愛犬の表情や仕草を思い出してください。
「もう一回がんばってみよっか」と愛犬に言ってあげてください。
そして飼い主さんと愛犬とで一緒にがんばりましょう。
きっと「ちゃんとできるようになったね」と言える日がくるはずですから。