みなさんは愛犬と言葉で話がしてみたいって思ったことはありませんか。話が出来たらこれほどスムーズに強い絆を築ける方法はないですよね。
残念ながら現実ではその夢はかないません。ペットの気持ちを知るためには、よく観察して気持ちを推測しなければいけません。みなさんは犬がストレスと感じている時、どんな行動をするかご存知ですか。
見逃して放置してしまうと、日常生活に支障が出るほど体調不良になったり、問題行動を起こしてしまうかもしれません。今回は犬がストレスを溜めないためにも、ストレス解消の方法をいくつか紹介していきます。
愛犬のストレスサインとは!?どんな変化があるの?
人もストレスが溜まるとイライラしてしまったり、体が凝ったりなど、その影響が行動や体の不調として出てくることがありますよね。わんちゃんも人と同じで、行動や体調にストレスの影響が出てくるんです。
ここではストレス行動とそれに伴う体調不良について紹介していきます。ストレスを解消してあげるには、まずはその兆候を見極める必要があります。
ストレスサインとはどういうものなの?
わんちゃんはストレスを感じた時、どのような行動をするのでしょうか。飼い主としてはすごく気になるところですよね。そこでわんちゃんのストレスサインについて、下にチェックリストをご用意しました。
日頃、愛犬がどのような行動をしているのかを思い浮かべながら、当てはまる項目があるかを見てみてください。
- 震える
- 体が緊張して硬くなっている
- 尻尾を下げている
- お尻が下がり、尻尾も後ろ足の間に巻き込まれている
- 運動後でもないのにハァハァしている
- 体の一部を繰り返し舐めたり噛んだりする
- 同じ場所をウロウロする
- 無駄に吠え立てる
- 足の裏が湿っている
- 怒られたわけでもないのに目を逸らす
チェックリストに気になる行動はありましたか。リスト上の行動が必ずしもストレスを表しているというわけではありません。ただ痒くて体を掻いている場合もあります。
ですが上で紹介した行動は、極度の緊張状態や慢性的な緊張状態から転じるストレスサインです。1つでも気になる行動があった場合は、少しの間観察してみてください。ストレスサインだといち早く気づくことで、ストレス解消のケアも早い段階で出来るようになります。
ストレスが溜まりすぎてしまうと大変なことになってしまう!?
ストレスが溜まりすぎてしまうと犬は、体調を崩して生活に支障が出てしまったり、問題行動を起こすようになります。ここでは主な例を紹介します。
まずは体調の変化ですが、人と同じようにわんちゃんもストレスが原因で具合が悪くなってしまうのです。主な兆候として見られるのが、下痢、嘔吐、血便、血尿などストレスが原因で起こる体調の変化です。
また食欲不振や食欲異常など、人と同じくわんちゃんもストレスが溜まるとたくさん食べてストレスを解消させようとしたり、逆に食欲が湧かず食べれなくなってしまうわんちゃんもいます。
次に問題行動についてですが、愛犬が威嚇するように歯をむき出しにしたり、噛む素振りを見せたり、実際に噛まれたなんてことはありませんか。
また、留守中にクッションを噛みちぎったり、普段はきちんと出来ているはずの排泄も急に色々なところで排泄をしたりすることも、原因はストレスから来ているかもしれません。
これら問題行動にわんちゃんが走るのは、「飼い主に気付いてもらえないのなら実力公使だ!!」というわんちゃんの主張なのです。それなのにしつけと称して愛犬を叱ったとしても信頼関係が壊れてしまうだけです。
問題行動を始めたら、まずは愛犬が何を訴えているのかを考えてみてください。わんちゃんだけに原因を押し付けても強い絆は生まれません。お互いに歩み寄ってこそ良いパートナーになれます。
- 下痢
- 嘔吐
- 血便
- 血尿
- 食欲不振、食欲異常
- 噛むそぶりを見せたり、実際に噛みつく
- 家の物を噛みちぎるなどの破壊行動
- 不適切な排泄
犬のストレス解消法4選!とっておきの方法、教えます!!
ストレスサインが分かったら、あとは愛犬のストレスを解消するだけです。ここで効果的なストレス解消法を4つ紹介します。
生活環境の中で不快なものを取り除いていく!
当たり前のことですが室外犬でない限り、わんちゃんを飼ったら飼い主さんと同じ空間で生活することになります。ただ見落としがちではありますが、わんちゃんと人間とでは生活空間に対して感じる感覚がかなり違うのです。
人間にとっては問題と感じない事柄であっても、わんちゃんにとっては音や匂い、部屋の温度、床の質感などストレスの原因にもなります。もしも愛犬が嫌がる素振りを見せたら、嫌がっている対象を取り除いてあげたり、緩和してあげる工夫をしてみてください。
食事内容や量の見直していこう!!
人が同じ食事を何度も食べていると飽きてしまうように、わんちゃんも同じ食事ばかりでは飽きてしまいます。時にはバリエーションを変えることで、わんちゃんにも新鮮な刺激を与えることが出来ます。
また日頃から食べ物に興味を示して欲しがる素振りを見せる時は、食事量に満足していないサインかもしれません。もちろん肥満を助長させてしまう為、与える過ぎは良くありませんが量を調整したり、小分けにするなど食べさせ方に工夫を凝らすことで不満が改善することが出来ます。
多頭飼いの場合は距離感が大切!?
多頭飼いの場合、新しく家族が増えるタイミングなどはわんちゃん同士がストレスを感じることがあります。わんちゃんにも相性があり、最初からうまくいかない場合もあるのです。
そんな状態で無理矢理一緒の場所にいさせてしまうことで、ストレスが溜まってしまい最悪の場合には喧嘩を始めてしまうこともあります。
そんな事態を防ぐためにも、飼い主さんがわんちゃん同士の相性をよく観察して、必要があれば距離を置くようにし、徐々に慣れるような環境作りをすることが大切になります。
運動とスキンシップでストレスもスッキリ解消!!
今まで紹介してきたストレス解消法の中でも、運動とスキンシップが一番重要と言っても過言ではありません。愛犬との絆を深めるのは、最終的にはスキンシップが重要です。
運動もスキンシップも出来る一番方法は、なんといってもお散歩です。仕事や家事が忙しくて、散歩の時間が短めになってしまったり、いつも散歩コースが同じだったりするとわんちゃんにも不満が出てきてしまいます。
時間がある時などはコースを変えてみたり、愛犬とゆっくり過ごせる時間を確保して、長くお散歩することで信頼関係を築くことが出来ます。
運動は散歩だけじゃありません。雨など天気が悪い日に、愛犬が窓辺から遠くを見るような目で外を眺めている姿を見たことはありませんか。散歩が出来なくても体は動かしたくなるものです。
でも安心してください。室内でも出来るとっておきの遊び方が2つあります。1つ目はレトリーブという遊び方で、おもちゃを投げてわんちゃんに取ってきてもらうという遊びです。この遊びは、家の中で広めのスペースを確保できる時に最適です。
注意点としては、わんちゃんが走ったりジャンプしたりと、どうしても動きが出る遊び方です。勢いがつくあまりに物にぶつかってしまうなどない様に、事前によく周りを確認してから行うようにしてください。参考までに、室内でレトリーブをしているわんちゃんの動画がこちらです。
2つ目は引っ張り合いっこです。この遊びが優秀なのは、スペースをあまり必要としないことです。用意する物は、ちぎれにくく、わんちゃんの歯などを傷付けない玩具が好ましいです。
ちぎれやすいものだと誤飲の可能性もあるので気をつけてください。この遊びの注意点は、わんちゃんを興奮させ過ぎないことです。動きはそこまでありませんが、わんちゃんの闘争心を掻き立てる遊びでもあります。
興奮しすぎて歯が手に当るなどしてしまうと危ないです。よく引っ張り合いっこをする時に、玩具を左右に振ってしまうことはありませんか。左右に振るのは、野生の感覚では獲物にとどめを刺す時の行動なんです。
そのため、わんちゃんが興奮することを覚えて、落ち着きがない子になったり、甘噛みがひどくなる可能性があります。遊ぶときには必ず玩具を飼い主側へ引っ張るようにしてください。
物を咥えながら引っ張るには、意識的に一方方向へ力を入れなければいけないので、冷静さを保っていなくては出来ないのです。1回10分を目安に、遊びと休憩を交互に入れながら30分から1時間遊んであげると良いです。こちらの遊び方も参考動画を載せておきますね。
ストレス解消グッズ!犬用ガムで噛んでスッキリ!!
ここまでに紹介してきたのは、飼い主が愛犬にしてあげられるストレス解消法でした。でも、わんちゃんも自分でストレスを発散する方法があるって知っていましたか。それは噛むことです。犬用ガムは、長持ちするように硬く作られていて、留守番中や暇つぶしにも最適なんです。
元々食べられるように作られているため、誤飲を心配することもありません。最近では歯磨き効果のあるガムも売られており、ストレス対策と口臭予防にも使えるとても優秀なアイテムもあります。
注意点として、犬用ガムには「対象年齢」と「サイズ」があります。必ず愛犬に適したアイテムを選んでくださいね。例えば大型犬に小型犬用のガムを与えてしまうと、やはり誤飲の可能性は避けられません。
食べ過ぎも太る原因になってしまうので、ガムをあげるのはお留守番の時や少しの間構ってあげられない時などに限定して活用するのが良いかも知れません。私のオススメのガムはグリニーズという商品になります。
- 歯磨き効果つき
- 自然素材にこだわっていて、食物アレルギーに配慮している
- 栄養バランスに優れていて、消化もされやすい
- 丸のみしづらい形をしている
口に入るものには気を遣っちゃうものですよね。アレルギー反応が出るのも怖いですし、誤飲の可能性やちゃんとお腹で消化されるのかも不安になるポイントだと思います。グリニーズはそんな痒いところに手が届くアイテムなんです。
ストレス解消に効果的なツボとは?愛犬とのコミュニケーションにもなる!?
愛犬をなでなでしていると、目をとろーんとさせて気持ちよさそうにしている時がありますよね。優しくさすられるだけでも犬にとっては良いマッサージになるんです。マッサージにはリラックス効果があり、緊張をほぐすという点でとても良いストレス解消法になります。
ここからは、わんちゃんのストレス解消に効くツボを紹介します。マッサージというよりかは、指圧のようなイメージです。今回はストレス解消に役立つツボを2つ紹介します。1つ目は液門(えきもん)というツボで、2つ目は攅竹(さんちく)というツボです。
まずは液門(えきもん)からですが、液門は前足の小指と薬指の間の付け根の部分にあるツボです。このツボはリラックス効果があり、緊張を和らげてくれる働きがあります。普段から愛犬のツボを押してあげると、日頃のちょっとしたストレスの解消になります。
液門の場所やツボの押し方を紹介している動画があるので、ぜひやり方を覚えてみてください。ツボも分かりやすい位置にあるので、手軽にやってあげることが出来ます。
次に紹介する攅竹(さんちく)です。このツボは、人間でいう眉毛が生えている少し出っ張った所の眉間の辺りにあるツボです。攅竹も液門と同様にリラックス効果のあるツボです。
攅竹のツボを押す際の注意点ですが、目に近い場所にツボがあるので、押す時は易しく押してあげてください。指圧だけでなく、出っ張っている部分に沿って優しく撫でてあげるのも効果的です。こちらも参考動画を載せておきます。
まとめ
今回はわんちゃんのストレス解消法を紹介してきました。最後にこれまでの内容をおさらいしていきます。
- ストレスが原因となる病気などを防ぐためにも、愛犬のストレスサインを見逃さないようにしょう。
- 愛犬の不快なものを取り除き、思いっきり体を動かしてスッキリさせよう。
- 犬用ガムで、愛犬のストレスを解消させよう。
- ストレス解消に良いツボを押しながら愛犬との絆も深めよう。
わんちゃんもストレスが原因で、様々な変化や行動に表れたり、ひどくなってしまえば病気にも繋がってしまいます。でも、飼い主さんが日頃から愛犬とスキンシップを計り絆を深めていれば、早めに愛犬の変化やストレスに気付くことが出来ます。
愛犬の心にも目を向け、愛犬のストレスに繋がるものを無くしたり、雨の日でも行える運動を一緒にやって、ストレスが溜まらないようにすることも大切になります。
また、リラックスさせる効果のあるマッサージやツボ押しなども、簡単に行えるものなので、日頃から取り入れることでスキンシップをしつつストレス解消にも繋がっていきます。
愛犬がいつも元気にストレス無く過ごしてもらうために、飼い主さんが出来ることはたくさんあります。色々な方法がありますので愛犬の様子に合わせて行ってみて下さい。ストレスから大切な愛犬を守るためにもたくさん愛犬とコミュニケーションして今よりももっと絆を深めていきましょう。