愛犬のご飯の量、守っていますか?
「うちの子は昔からこの量に、このトッピングって決まっているの」
そんな方は要注意です。
ご飯の量を守らないと肥満になったり、逆に栄養不足になってしまう場合があります。
トッピングできる量も体重によって変わってきますので、確認する必要がありますよ!
今回の記事ではご飯とトッピングの量についてのあれこれと、トッピングのメリットと注意点を紹介したいと思います。
愛犬の健康に気を使っている方は確認の意味もこめて要チェックです。
与えるご飯の量はパッケージを確認するべし

ドッグフードのパッケージにはわんちゃんの年齢と体重に合わせた必要量が記載されています。
これはメーカーさんや商品によって量が変わってくるので、ドッグフードを切り替える時は必ずチェックしましょう。
同じシリーズのものだから量も同じだよね、と軽い気持ちでいますと栄養不足に陥ってしまうかもしれません。


幼犬用、成犬用、シニア用 違いは何?
ドッグフードを買いに行くと、年齢別に商品があるのはご存知ですよね。
なんとなく年齢に合ったものを選んでいたけど、一体何が違うか知っていますか?
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幼犬用
幼犬用は、骨格や筋肉などの体の組織の発達に必要な栄養が多く含まれています。また、カロリーも高くなっています。
1日に必要な量を4回に分けて与えるのが一般的です。
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成犬用
一番活発な時期である成犬用は幼犬用よりカロリーが低くなっています。
5歳くらいから消費カロリーが段々減ってきますので、ずっと幼犬用のものを与えていると肥満になります。
1日に必要な量を2回に分けて与えるのが一般的です。
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シニア用
7歳を超えてくると腸の動きが鈍くなって便秘しがちになります。ですので食物繊維が多く含まれているものもあります。
10歳を超えてくると、食事の量が減ってきますので栄養価の高いものが必要になります。ずっと成犬用を使っていると栄養不足になったり、消化不良になったりします。
また、一回の食べる量が少なくなりますので、3~4回に分けて与えます。

ちなみに私が与えているご飯はオールステージ用のものになっています。
きになる方は併せてどうぞ。
トッピングで与える量も決まってるって知ってた?

わんちゃんの栄養を考えてご飯にトッピングをしている方もいるかと思います。
でもそれ本当に大丈夫でしょうか?
カロリー計算をいい加減にしてトッピングをしていると肥満のもとになりますし、摂り過ぎてはいけない栄養を長期間摂り続けていると、病気の元になったりします。
また、ドッグフードは総合的な栄養が入っていますので、トッピングだけに頼っていると一部の栄養の吸収を阻害してしまうなど、せっかくの栄養バランスが崩れてしまう場合があります。
ここではタンパク質を補うときによく使われるお肉のトッピングをピックアップしてまとめてみました。
鶏肉(ささみ、手羽、胸肉)の量

ヘルシー食材の代名詞の鶏肉です。ささみや胸肉はおやつにもよく使われますね。
わんちゃんにトッピングとして与えるときは、皮を剥ぐなどして、脂を少しでも減らしましょう。
手羽を与える際は絶対に骨を取り除いてください。
鶏の骨は鋭利に割れてしまうので、飲み込む際に喉に刺さったり、飲み込んだ後に食道や胃に刺さって大変なことになってしまいます。
「わんちゃんは骨が大好きなのよね」というだけの中途半端な知識であげるのは絶対にやめましょう。
でも骨は確かに大好きでストレス解消にもなるので、こちらの記事を参考にして正しく与えてみてください。
与える量は、1日の食事の量のカロリーの10%以内のカロリー量が良いです。
例えば1日80g 270kcalのご飯を与えているなら、10%だと27kcalです。
ささみで計算すると、100gあたり100kcalくらい、なので大体30gくらいですね。
あまり大きくないささみ1本に対して、半分くらいの量です。
この分をトッピングする際は、ドッグフードを8g減らしてください。


豚肉(もも肉、レバー)の量

豚肉はビタミンB群が豊富です。これは代謝をよくするのに必要な栄養です。
また、食欲を刺激するので夏バテなどであまりご飯を食べてくれない場合に、積極的に取り入れたいお肉です。
オススメの部位はヒレ肉ですが、お手頃なモモ肉でも大丈夫です。
レバーにも栄養が多く含まれているのですが、ドッグフードをきちんと選んでいる場合は、大体の栄養が含まれているので、わざわざ与える必要はないです。
むしろビタミンAを過剰摂取してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
豚モモ肉は100g 183kcalとささみに比べると若干カロリーが高いです。
ですので、80g 270kcalのご飯の場合は、1日の給餌量は15g程度となります。


豚を茹でるときは、ネギなどわんちゃんが食べてはいけない食材と一緒に茹でないように気を付けましょう
牛肉(もも肉)の量

牛肉に含まれるタンパク質は、バランスよく必須アミノ酸が含まれており、筋肉の成長を助ける働きがあります。
また、牛肉はミネラルが豊富で、ナトリウムやカリウムは、血管機能を正常に維持する働きをしてくれます。
牛肉でオススメの部位は、ヘルシーなモモ肉です。
牛モモ肉は100g 140kcalになります。豚肉より若干ヘルシーです。
80g 270kcalのご飯の場合は、1日の給餌量は20g程度になります。












鹿肉(生肉)の量

わんちゃんにお肉のトッピングをする際は私は馬肉をおすすめします。
馬肉は100g 110kcalとささみと同じくらいヘルシーなのに、高タンパクで栄養が豊富です。
でも「ささみとそんなにかわらないじゃん」と思う方がいるかもしれませんが、ちゃんとメリットがあります。
- 生食が可能
- 飼育中にホルモン剤や抗生剤を投与されていない
- 疲労回復効果が抜群
馬肉は一般的に菌やウィルスが付着しにくいと言われ、人間が馬刺しを食べるのと同じように生食が可能です。
牛肉も生食が可能ですが、細菌の数が違うのでお腹の弱いわんちゃんだと下痢や嘔吐してしまう場合があります。
ですので、生のお肉を与える際は馬肉が一番です。
肉類に含まれるアミノ酸や酵素は加熱することで栄養素が破壊されてしまいますので、それらの栄養をしっかり摂取したいときは生肉が良いです。
また、飼育中にホルモン剤や抗生剤を投与されていないので、アレルギーになる原因も低いといわれています。
さらには、馬肉に含まれる栄養素にカルノシンと言われるものがあり、強い抗疲労作用と抗酸化作用があります。
馬のスタミナの源はこのカルノシンにあるみたいです。
ヘルシーで栄養豊富で疲労回復もできるなんて、すごい食材ですね。私も食べたくなってきました。








ドッグフードに肉をトッピングするメリット

ご飯とトッピングの量についてしっかり押さえたところで、トッピングするときのメリットについて簡単にまとめたいと思います。
不足しがちな栄養を補える
基本的にドッグフードには総合的に栄養素が含まれているので、正しい量を与えていれば基本的に不足しません。
しかし、ドッグフードの種類によっては穀物が多く含まれているものもあり、わんちゃんの体質によってはタンパク質やミネラルが十分に摂取できない場合があります。
また穀物が多いドッグフードを食べていると肥満になりやすく、ダイエットをしなくてはいけないこともあります。
そのときにただドックフードを減らすだけではなく、トッピングに低カロリーで高い栄養があるものを与えてあげると栄養不足のリスクが少なくなります。

ご飯の食いつきをよくする
偏食がちなわんちゃんや、夏バテで食欲不振のときに匂いの強いお肉のトッピングをしてあげると食いついてくれるかもしれません。
もちろん具合が悪くて食べない場合もありますので、獣医さんに相談するのも忘れないようにお願いします。
初めての食べ物を与える際は、必ず少量から与えるようにしましょう。
食いつきがいいからといって、急に通常の量を与えてしまうとストレスになってしまいます
肉を与える際に注意すること

お肉のトッピングのメリットについてまとめてみましたが、与え方を間違えると病気の元になってしまうこともあります。
何点か注意点がありますのでしっかり確認しましょう。
生肉を与えるときの注意点
鮮度に注意しましょう。菌が繁殖してしまうとわんちゃんもお腹を壊してしまいます。
大量に仕入れた場合は冷凍庫に保存するようにしましょう。
解凍するときも不衛生だと意味がないので、人間が食べるのと同じくらい気を使いましょう。
わんちゃんはよく噛まずに丸呑みする場合が多いので、のどを詰まらせないように小さく刻んで与えるようにします。
また、年を重ねて消化器官が衰えてくると消化が難しくなってくるので、シニア犬に与える場合はミンチがおすすめです。
栄養の偏りに注意する
お肉が好きだからといって毎回同じものを与えていては、せっかく栄養不足を解消しようとしているのに意味が薄くなってしまいます。
肉類にはリンが比較的多く含まれており、リンの摂取量が過剰になるとカルシウムの吸収を邪魔してしまいます。
それではせっかくのトンピングが逆効果です。
ドッグフードは総合栄養食という前提を忘れないようにしましょう。
カロリーを計算して食べすぎないようにする
ヘルシーなお肉だからといって、1日に必要なカロリーを超えてしまうと肥満になります。
栄養とカロリーのバランスが崩れないように、しっかりと考えてあげたいですね。
「ちょっとくらいぽっちゃりの方がかわいいのよ!」
などというのは人間側のエゴですからね。
この動画にもあるように優しい虐待にならないように、本当に愛犬のことを考えているなら飼い主もしっかり責任を持ちましょう。
まとめ
今回はわんちゃんに与えるご飯の量と、トッピングの量について紹介しました。
- 与えるご飯の量はパッケージを確認
- トッピングをする際は、栄養が偏らないようにする
- カロリーオーバーにならないようにする
ご飯の量に悩んだら、これらをしっかり確認するとOKです。
上にも記述しましたが、ドッグフードは総合栄養食です。基本的には適切な量を与えていれば栄養失調にはなりません。
しかし、おやつや運動不足による肥満などで減量しなければならないときに活用してみるといいかもしれません。
育ち盛りのわんちゃん、シニアのわんちゃんと年齢によって必要な量が変わってきます。
しっかりわんちゃんに合わせた量を考えて与えてくださいね。



