愛犬にとって餌の時間はとってもとっても大好きな時間だと思います。ラテとマロンも「エサ」って単語を聞くと、尻尾をふって喜びます。
そんな愛犬のかわいらしい姿を見たら、ついついエサの量を増やしたり、必要以上に何回も与えたりしてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、愛犬へのエサの与え方を間違えてしまいますと、肥満になったり、病気になってしまい、最悪死に至るなんてことも充分あり得ます。愛犬も大切な家族の一員だからこそ、エサの回数、量などを通じての健康管理に関しての知識を備えておくことに越したことはありません。
そこで今回は、愛犬への正しい餌の与え方についてまとめてみましたので、みなさまと愛犬の生活がより良いものになるための参考にしていただけたらうれしい限りでございます!!
愛犬に餌を与えるベストな回数は何回なの!?
愛犬にエサを与えるベストな回数は、わんちゃんのライフステージによって変わってきます。
子犬の時期の1日の食事回数は!?
子犬の時期(1才ぐらいまで)のベストな食事回数は3回~4回とされています。理由は、子犬の時期は消化器官がまだまだ未発達で、一度にたくさんのフードを与えてしまいますと、下痢や嘔吐を引き起こしてしまうからです。少量のフードを成犬より回数を増やして与えるようにしましょう。
成犬の時期の1日の食事回数は!?
成犬の時期(1才ぐらい~7才ぐらいまで)のベストな食事回数は2回とされています。成犬になれば、消化器官が発達します。一度に多くのフードを与えても体調を崩すことは少なくなります。
しかし、1才ぐらいになったからといっていきなり回数を2回にするのはよくありません。まずは3回に減らして、徐々に朝夕の2回にわけるといった方法を取り入れるのが良いでしょう。
老犬の時期の1日の食事回数は!?
老犬の時期(7才以上)のベストな食事回数は3回とされています。老犬になるにつれて、消化器官がだんだん衰えていきます。ですので、成犬の時よりも一度のフード量を減らして、回数を増やす与え方が老犬の健康にとっては良いでしょう。
しかし、7才を過ぎても元気いっぱいのわんちゃんに対して、わざわざ老犬の食事方法を取り入れる必要はありませんので、愛犬の状態を見ながら徐々に対応していきましょう。
1日1回はダメなの!?
日々忙しい飼い主さんにとっては、愛犬の食事は1日1回のほうが楽だと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本来、わんちゃんの体は1日1回の食事で大丈夫なように作られています。
しかし、2回に分けるべき食事量を1度の食事で一気に与えてしまいますと、わんちゃんの胃腸に負担がめちゃくちゃかかってしまい、消化不良を引き起こしてしまいます。
また、胃捻転という胃が捻じれてしまい、早急に対応を取らないと死に至る病気も患ってしまう恐れもありますので、わんちゃんの食事は、なるべく1日2回以上わけて与えてくださいね。
それにわんちゃんも単純に1回より2回のほうが喜びます!!(笑)
愛犬に餌を与えるのにいい時間帯は!?
餌の時間帯はだいたいで大丈夫!?
いつも同じ時間帯にエサを与えてしまいますと、わんちゃんはその時間に食事をもらえるのが当たり前だと思うようになります。そうなってくると、いつもと同じ時間帯に食事がもらえないと、ストレスに陥り、鳴き出すこともあります。
ですので、朝夕でだいたいの時間帯で食事を与えるようにしましょう。日頃から食事の時間帯の変化に慣れさせておくことはとても大切なことです。
オオカミの習性を利用しよう!!
もうひとつ、食事を与えるタイミング(時間帯)としては、飼い主さんがご飯を食べ始めてから、愛犬に食事を与えるのもいいとされています。理由は、犬の祖先でありますオオカミの習性で、位の高い者から食事を始めるという習性を引き継いでいるからです。
飼い主さんと愛犬の上下関係を良好なものにするためにも、この習性を利用して、食事のタイミングを計ることも、しつけの一部として取り入れてみるのもいいんじゃないでしょうか。
愛犬にお留守番をさせる時には、自動給餌器で安心!! ですが・・・
仕事で夜遅くなることが多いひとり暮らしの飼い主さんには特におすすめなのが、自動給餌器になります。
お腹が空いてわんちゃんがストレスに陥り、鳴き出すことによる近所迷惑も防げます。
しかし、便利商品としておすすめはしますが、これにばっかり頼るのは良くないですね。わんちゃんだって、飼い主さんに直接食事を与えてもらいたいでしょうからね。
それに食事を与えるという立派なコミュニケーションで、わんちゃんの食欲ありなしからも健康管理もできますので、あくまで応急措置として使用するぐらいにしましょうね。
愛犬の餌の適量ってどれぐらいなの!?
恐らくみなさまは、ドックフードの裏に記載されています給餌量なる項目を見てわんちゃんにエサを与えていると思います。
しかし、そこに記載されています給餌量はあくまで標準体重での目安になります。わんちゃんにも、肥満傾向にあるわんちゃんや痩せ傾向にあるわんちゃんなどそれぞれに個性があります。そこは給餌量を鵜呑みにせずに愛犬にあった適量を飼い主さんが見つけていきましょう。
わんちゃんの健康を維持するためには、毎日適量のエサを与えることはとても大切なことです。ここでは、わんちゃんの体重や年齢、去勢ありなし、肥満傾向などを考慮して、愛犬に必要となるドックフード量やカロリーを一緒にみていきましょう。
意外に簡単!? 愛犬に必要な1日のカロリー計算方法
わんちゃんに必要な1日のカロリーって、年齢や体重でだいたいの数値をはじき出すことができます。以下のカロリー計算方法を参考に、愛犬に必要な1日のカロリーを計算してみてください。
(愛犬の体重×30+70)×指数=1日に必要なキロカロリー
あくまで、計算上の必要カロリーですので、その時々のわんちゃんの健康状態によって変わってきます。目安程度としてくださいね。
指数早見表
ライフステージ | 年齢 | 指数 |
---|---|---|
子犬 | 生後6カ月まで | 3.0 |
子犬 | 生後6カ月~1才まで | 2.0 |
成犬(去勢済み) | 1才~7才まで | 1.6 |
成犬(去勢なし) | 1才~7才まで | 1.8 |
成犬(肥満&去勢済み) | 1才~7才まで | 1.2 |
成犬(肥満&去勢なし) | 1才~7才まで | 1.4 |
老犬(去勢済み) | 7才以上 | 1.2 |
老犬(去勢なし) | 7才以上 | 1.4 |
ダイエット中 | 1.0 |
小型犬であるラテとマロンの餌の適量を計算してみましょう!!
今回使いますドックフードはこちら!! 100gあたり378キロカロリーのロイヤルカナンのドックフードを使用して、1日に必要なドックフード量を計算してみます。
おやつのカロリー計算方法もあります!!
主食のドックフード以外にも、愛犬におやつも与えている飼い主さんも多いと思います。おやつを与えるのならば、おやつ分のカロリーまで考えて愛犬の健康管理に努めてあげたいところですよね。おやつのカロリー計算方法も参考にしてみてくださいね。
(1日に必要なキロカロリー)÷10=1日に与えてもいいおやつのカロリー
愛犬のおねだりには要注意!?
かわいい愛犬の前足でちょんちょんともっと頂戴アピールされたら、ついついおねだりに応えてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、ゆでたまご1個でも与えてしまいましたら、せっかく苦労してカロリー計算したのが、水の泡になってしまいます。ゆでたまご1個のキロカロリーは約80キロカロリーになります。これはなんと標準的なドックフードの24g分に相当するものです。
ここは愛犬のためにも心を鬼にしましょうね。(笑)
去勢済みの愛犬への適量は!?
去勢をするとホルモン量が変わってしまって、運動量がぐっと減ります。その影響で去勢済みのわんちゃんは比較的に食欲旺盛になり、肥満になる傾向があります。
指数早見表でも去勢ありなしで指数が変わってくるように、去勢済みわんちゃん対しては、去勢していないわんちゃん以上に飼い主さんが状態を把握してあげる必要があります。
妊娠中の愛犬の食事量は!?
わんちゃんの場合も人間同様、妊娠中の体重の増加とともに、食事量が増える傾向にあります。出産直前になりますと子宮で胃が圧迫されてきますので、1回の食事量がぐっと減ってきます。
常にエサを置いておき、わんちゃんが食べたいタイミングで食事ができるようにしてあげることが大切になってきます。
季節によって食事量を調整するのもありかも!?
季節によって食事量を調整したり、ドックフードを変えてみたりしたらわんちゃんは喜ぶかもしれませんよ!!
春
寒い冬をのり越えて、人間同様わんちゃんにも一番過ごしやすい季節になります。春に与える給餌量が一番の目安となる給餌量になります。
夏
わんちゃんにとって一番食欲が低下する季節になります。この暑い夏をのりきるためにわんちゃんはよく口を開けて舌を出して早い呼吸をすることが多くなります。
この行動は思いのほか、わんちゃんからエネルギーや水分を奪っていきます。食事量も減りますので、栄養価の高いドックフードに変えてみるのもいいかもしれませんね。
秋
食欲の秋というのはなにも人間だけのものではありません。わんちゃんにも当てはまるのです。これから寒い冬を迎えるためにはたくさんのエネルギーが必要です。食事量を肥満にならない程度に増やしてあげて、しっかり食べさせてあげましょう。
冬
気温が下がる冬は体温を保つために多くのエネルギーを必要とします。体温を保たせるためにも食事量は調整してあげましょう。
便の状態を常日頃からチェック!!
愛犬に与えている食事量がベストかどうかをチェックするのに最適なのが、便の状態をチェックすることです。
- 適度な硬さ:量は適量です。
- 柔らかすぎ:食べ過ぎです。
- ポロポロと固まる:少な過ぎです。
以上3つの便の状態でわんちゃんの食事量が適量かどうかを判断できます。獣医に見てもらわなくても簡単にできますよね。ぜひ飼い主さんには、日頃から便の状態をチェックする習慣をつけてほしいです。
自動で餌の量を計算してくれる商品もあります!!
愛犬に必要なカロリーを計算する方法があるのはわかっているけれど、数学が苦手で自分で計算するのは面倒だと感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。(笑)
そんな飼い主さんのためにも役立つ商品が「自動計算給餌皿」になります。
さきほど計算式にあてはめたように体重や与えるペットフードのカロリーなどを入力することで、1日に必要なカロリーに従ったエサの量を自動で計算してくれます。これはめちゃくちゃ楽ですね。(笑)
楽したいだけでなく、愛犬への健康志向の高い飼い主さんにとってはうれしい商品ではないでしょうか。
まとめ
今回は愛犬への餌の与え方についてまとめてみました。
- 回数は子犬、成犬、老犬などわんちゃんそれぞれのライフステージによって変わってきます。
- 時間は正確に決めるのではなく、だいたいの時間で朝夕に与えましょう。
- 愛犬の餌の適量を導き出す計算式を活用してみましょう。
- 季節によって食事量やドックフードを変えてみてもおもしろいかも!?
- わんちゃんの便から適量の食事量かを判断しましょう。
今回紹介したのはあくまで目安になります。わんちゃんそれぞれその時々の体調や個性がありますので、飼い主さんが状態を常日頃から把握してあげることがわんちゃんの健康管理を行う上ではとても大切になってきます。
大切な家族の一員のためにも正しい知識は備えておきましょう!!