こんにちは、優太です。
突然ですが、皆さんは愛犬に牛肉を食べさせたことがありますか?
おやつにジャーキー等はあげたことはあると思うのですが、ご飯であげるのって、どう調理しようか悩んだり、作るのが面倒になって結局ドッグフードをあげてしまうことってありますよね。
ちょっと待った! もちろんドッグフードは栄養等、考えて作られているから何も問題は無いのですが、牛肉も栄養満点、病気予防にもバッチリ、なんと肥満防止にもなる良いことだらけの食材なのです。
もちろん良いことばかりではありません。食べさせる量も大事ですし、食べさせ方も色々あります。「生で食べさせてもいいの?」と疑問に思いますよね。
先に結論を言うと、牛肉は生で食べさせても良いんです!
では牛肉にはどんな栄養素があるのか、生肉と火を通した肉で栄養は何が違ってくるのか、そんな疑問に突撃していきましょう!
愛犬のために! 今はご飯を手作りする飼い主さんが多数
最近は添加物のドックフードが原因でアレルギーになってしまい、手作りのご飯を食べさせている飼い主さんが多いそうです。
「愛しいわんちゃんがアレルギーで苦しんで欲しくない」「愛情たっぷりの手作りご飯を食べて欲しい!」等理由は色々あると思います。
ちなみに私も以前手作りのご飯について、いくつか記事を書いていますのでお時間ありましたらご覧になってみて下さいね。どれもとても参考になりますよ。
ご飯を手作りとなると当然野菜とお肉を使って作ると思いますが、まずは牛肉にはどんな栄養素があるのか紹介したいと思います。
犬に牛肉を与えるとどんなメリットがあるの?
牛肉はわんちゃんにとって大切な栄養素がたくさん入っています。
どんな栄養素が含まれているのか、それによってどんな効果が得られるのか見ていきましょう。
タンパク質
肉といえばタンパク質。動物性タンパク質は良質なアミノ酸をバランスよく摂取出来る食材です。アミノ酸は20種類のうち半分の10種類しか体内で合成出来ないため、食事で摂る必要があります。
タンパク質を摂ることで筋肉の成長を助けてくれたり、筋肉や被毛、皮膚の健康を維持してくれます。
ただ、必要以上に摂取してしまうとデメリットもあります。
タンパク質は消化管でアミノ酸に分解され、肝臓に運ばれた後、必要以上のアミノ酸を分解します。そして腎臓は、その分解されたアミノ酸を排泄する役割を担っています。
どういう事かというと、タンパク質を摂取し過ぎると、肝臓と腎臓に負担がかかってしまうので。
ただし、毎日運動を適度に行っている健康なわんちゃんなら過度に不安になることはありません。
亜鉛
牛肉は鶏肉、豚肉に比べて約2倍以上あります。亜鉛は正常な味覚を保ち、また皮膚や健康を保ってくれます。
亜鉛が不足してしまうと皮膚の異常やコラーゲン合成障害、爪の変化や脱毛、免疫力の低下や生殖機能の低下などを引き起こすことがあります。
鉄分
鉄分は赤血球を作るのに必要な栄養素で、鶏肉・豚肉の約3倍摂取できます。鉄分が不足すると、貧血でめまいや足元がふらつく、疲れやすく息切れが酷くなることがあります。
他にも鉄分不足で無気力になってしまい、散歩に誘ってもいつもは喜んでくれるのに無反応だったり、いつも足元をついて回るのに横になっている等の症状がある場合も鉄分不足の可能性がるので病院に相談して下さい。
他も栄養素は盛りだくさん!
上記で説明した以外にも赤血球中のヘモグロビンの生成を助けたり、脳神経を正常に保つ役割があるビタミンB12や、良質な脂質を適量に摂取することで皮膚の健康を維持出来たりきれいな毛並みを保つことも出来ます。
火が通った肉と何の違いが?犬に生肉をあげると何が良いの?
上記で牛肉の栄養素を紹介しましたが、生肉と火を通した肉と何が違うのでしょうか。
生肉には食物酵素が含まれています。犬は本来肉食動物なので体内で酵素を作り出すのが苦手です。そして最近のわんちゃんはドライフード等、加熱や加工したものを食べているので昔のわんちゃんに比べて酵素が不足しがちです。
酵素は熱に弱く、約48℃でその成分が失われてしまいます。酵素を摂取すると主に消化、吸収、分解の為に必要とされていて、これが不足してしまうと抵抗力や免疫が落ちて、涙やけや目やになど、様々な病気にかかりやすくなってしまうのです。
口腔内の衛生面の維持
ドライフードは硬く、歯磨きの効果もあると思いますが、生肉は先程紹介した酵素や良性菌が口内環境を整えてくれます。
また、生肉を噛むことで歯垢がつきにくくなり、歯周病菌の活性が減るため、歯周病菌が原因の口臭も減っていきます。またよく噛むことによって唾液がたくさん分泌され歯周病になるリスクが減るといわれています。
筋肉がつくようになり関節炎等が軽減されたりダイエット効果にも
生肉に含まれる植物酵素によって体内の代謝酵素が働いて新陳代謝が良くなります。新陳代謝が良くなることによって骨や筋肉がも丈夫になるのです。
そして代謝があがることで、体内に不要な脂肪がつきにくくなり、動きも活発になり、ダイエット効果にもなります。
食糞の予防効果も
以前食糞の記事を書きましたが原因は様々ですよね。
その原因の一つに消化されなかった炭水化物が便に出て、ドッグフードや食べたものの匂いや栄養を摂るために食糞してしまうワンちゃんがいます。
生肉は非常に栄養に優れているので、生肉や生食中心の生活になると沢山栄養が吸収されているので便の量が少なくなり、食糞の予防にもなるのです。
体臭が臭くなくなる
体臭についても以前いくつか記事で紹介しましたが、色んな原因の一つに皮膚や皮脂などのバランスが崩れて臭ってしまうことがあります。
生肉に含まれている食物酵素によって皮膚の新陳代謝が活性化され、また栄養が整った食事によって皮膚や被毛に栄養が行き届き、健康状態になり、体の新陳代謝が良くなれば体臭が減る可能性が高くなります。
注意!! 生肉のデメリットと気をつけたい食べさせ方
ここまで生肉のメリットを沢山お伝えしましたがもちろん甘い蜜には罠があり…。ではないですが良いことだけでは無いですよね。
ここではデメリットや食べるときの注意点をご紹介したいと思います。
生肉だけ食べても全ての栄養は摂取出来ない
先程生肉のメリットお伝えしたようにわんちゃんにとって生肉は理想の食事の一つです。
しかし、飼われているわんちゃんはドッグフードに全ての栄養がそこに入っているのでドッグフードで事足りるのがほとんどですよね。
生肉を食べる野生の動物、犬の先祖でもある狼等は獲物で獲った肉以外に内蔵や、植物を食べて消化や発酵をしている草食動物の、内蔵や骨を食べて栄養を補っています。
つまり生肉だけでは全ての栄養を補えないということです。
生肉を与える場合、生肉だけではなく発酵野菜にあたる栄養素を摂るように考えなければいけません。なのでまずはトッピングなどから、毎日ではなく週に1.2回から試してみるのが良いでしょう。
保存の手間がかかる
生肉なので新鮮なうちにあげないと食中毒等の心配があります。購入したら大体3~4日くらいで食べきりたいところですが量によっては残ってしまう場合があります。
その場合冷凍保存すれば長期保存が出来るのと、マイナス20℃の冷凍環境で48時間以上、冷凍保存をすると寄生虫が死滅するので心配な場合は始めから冷凍保存すると良いかもしれません。
冷凍する時もブロックごとだったり、まとめて冷凍してしまうといざ使う時に使う分以上の解凍になってしまうので、手間はかかってしまいますが最初に食べる分を個別に分けてから冷凍すると使う分だけ解凍できるので後々楽になります。
初めて生肉をあげる時は体調を見て、少量ずつあげましょう
メリットだらけならさっそく食べさせてみよう!と思ってもいきなり生肉を沢山あげないでください。生きた良性菌を体内に入れたことがない場合、突然生肉を食べるとお腹がびっくりして壊してしまうことがあります。
まずはティースプーンに軽く1杯程をいつも食べているドッグフードにトッピングして、問題なければ徐々に増やしていってみてください。
毎日生肉だけをあげないようにしましょう
先程もお伝えしましたが、生肉だけを食べても総合栄養食にはなりません。生肉をあげる場合、ご飯を手作りしなければいけませんが、手作りが面倒な場合はいつも食べさせているドックフードの20%~30%くらい量を減らして、その分生肉をトッピングしてみて下さい。
もしくは、生肉だけあげる日を週に1.2回に設定するのも良いかもせんね。
1粒20gなのでまずは初めて食べさせたい時、少量ずつあげられるのが良いですね。
こちらは牛肉だけではなく、骨、野菜、果物など生の食材がブレンドしてあるので、栄養価が高いのも魅力的です。
牛肉の部位別おススメ商品とレシピの紹介!
ラテがお肉の種類について話していましたが、ここではワンちゃんが食べれる部位の商品やレシピの紹介をしたいと思います。
お肉の部位によって栄養や噛みごたえ等が違うので、ご飯のお供に、おやつに等用途を分けてあげるのも良いかもしれません。
牛タン
牛タンは低カロリー、高タンパクでおやつにもおすすめです。こちらは国産の牛肉を使っており、無添加無着色、そして獣医さん推奨なので安心して食べさせられますね。
レバー
レバーはタンパク質や鉄分を多く含んでる他にも、目の機能を改善する効果や、皮膚や粘膜を丈夫にし、またガンの予防・抑制効果があるビタミンAが含まれています。レバーは食中毒の菌が潜んでいるので必ず加熱して食べさせて下さい。
レバーに含まれているビタミンAは肝臓に貯める事が出来るので、一度に大量に食べさせたり、毎日食べさせてしまうと過剰症といって、吐き気、頭痛、肝障害や骨や皮膚に悪影響を与えてしまい、急性中毒により、最悪命の危険になる事があります。
普段質の良いドッグフードを食べていれば栄養が欠乏するという事がないので、食べさせるのであれば手作りのご飯に使ったりおやつに使用する等、元々栄養価が高いドッグフードと一緒に食べさせるのはおすすめできません。
食べさせる場合は含有量が低い牛のレバーを選ぶと良いでしょう。
また、コレステロールも豊富なのでコレステロール値が高いわんちゃんやぽっちゃりわんちゃんは控えましょう。
野菜はわんちゃんの好きな野菜や季節の野菜を使ってもアレンジするのも良いですね。
ダイエット犬!レバー&歯応え野菜ご飯☆
材料(1週間分)
●レバー 160g
●煮干し 少量(香り付け程度)
●アスパラ 2本
●にんじん 1本
●かぶ(葉付き) 1株作り方
1.レバーを湯がき、食べやすい大きさにカット。(今回は約5mm角にカット)
2.アスパラ、にんじん、かぶをカット。(こちらも約5mmにカット)3.お鍋で煮干しの出汁を取ったら、カットした野菜とレバーを投入。
4.丁寧にアクを抜きながら、5分程煮込めば完成です(^^)♪
おやつにもレバーを摂り入れてわんちゃんの健康を維持しましょう。
♪愛犬用♪ レバー入りソフトクッキー
材料
●レバー 100g
●米粉 100g
●卵 1個
●水 300cc作り方
1.レバーをたっぷりのお湯でゆでる。2.茹でて水気を切った鶏レバーをすり鉢で潰す。フードプロセッサーやミキサーがあれば早いか
もしれません。3.米粉とといた卵と水を入れてよく混ぜる。
4.丸く成形して160度のオーブンで10分焼いてできあがり。
コツ・ポイント
水の量は適当に加減して下さいね。
こちらのレシピは鶏レバーを使われていましたが牛のレバーでも作れます。
牛すじ
牛すじは脂質が少なく、カルシウムも豊富で、中でも一番高タンパクの部位になります。
噛みごたえがあり、しっかりとした食感なので顎が鍛えられるしわんちゃんも噛みごたえに満足することでしょう。
人間が食べるのにも美味しそうなレシピですよね。味付けする前にわんちゃんの分を取り分けて作るのも良いかもしれません。
犬用 牛スジと豆腐の海苔入りおじや
約384㌔㌍。
牛スジ肉で歯ごたえ抜群!
簡単にすぐできます♪材料
●牛スジ肉 70g
●豆腐 100g
●大根 2㎝ぐらい
●にんじん 1/4本
●さつまいも ちいさいの1個
●ごはん 50g
●海苔 少し作り方1.大根は、小さめのいちょう切り、ニンジンはみじん切り、さつまいもはサイノメ切りにします。2.1を水から茹でていきます。3.ある程度火が通ったら、スジ肉、小さくとった豆腐を入れて、もう少し煮ます。4.スジ肉にも火が通ったら、一度ボウルに重ねたザルにとり、残ったスープをもう一度鍋に入れ
て、ご飯を煮ていきます。5.とろみがついてきたら、海苔を入れます。6.4の具材と5を合わせて完成!
こちらはわんちゃん用のレシピのみを載せていますが人間用のレシピも載っているので特別な日を作るのも良いかもしれませんね。
犬用牛スジとニンジンの煮こごりゼリー
材料
●牛スジ 900g
●ニンジン 50g
●ゼラチン 15g
●水 250cc作り方
1. 包丁で牛スジの脂をそぎながら、一口大に切りそろえる。2. 牛スジをゆでると沢山の灰汁と脂が出るので、一度ゆでこぼす。
3. 牛スジを灰汁を取りながら、柔らかくなるまでゆでる。
4. 別の鍋に250ccの水と細かく切ったニンジンを入れる。
5. 牛スジをゆでた鍋から、適量の牛スジを取り出し、犬口大に切る。
6. 切った牛スジと牛スジのゆで汁約100ccをニンジンの入った鍋に入れ10分程ゆでる。
7. ふやかしたゼラチンを投入して、よく溶かす。
8. タッパーに入れて冷やすと完成。
コツ・ポイント
ゼラチンなしでも牛スジのゆで汁だけで固まるのですが、今回はよりゼリー状にするためゼラチンを入れてます。
牛すじを食感を残してあげる場合、喉につまらせてしまう場合があるので大きめにカットし、よく噛んで食べれるようにしましょう。
また、こちらも加熱してからあげてください。
牛骨が犬に良いって本当?
昔、漫画やアニメに出てくる犬って骨をよく食べてますよね?でも実際のわんちゃんが骨を食べている所を見かけることってあまりないと思います。
なんとなく骨は食べさせてはいけないって思っていませんか?ですが骨はわんちゃんにとって食べさせると良いものなのです!
ただし注意も必要なので骨を食べるメリットと注意を紹介していきたいと思います。
わんちゃんは骨を食べるべき!骨を食べるとこんな良い事が!?
皆さんわんちゃんの歯のメンテナンスはどうしていますか?大半の方は歯ブラシで磨いたり、ガムを食べさせたりしますよね。
これが骨を食べさせるだけで上記の事をしなくても良くなるんです! 骨を食べさせると食物酵素によって歯石や歯垢を分解してくれるので歯磨きをしなくて良いくらい綺麗な歯を保つことが出来ます。
歯周病や歯茎の腫れなど、口腔内の病気の予防にもなってしまうのです!
そして骨なのでカルシウムの補給にもなりますし、硬いので顎の強化にもってこいです。
骨を食べさせるには生が良いの?加熱したほうが良いの?
加熱すると骨が砕けやすくなって喉に刺さって危険だから生で食べさせたほうが良いという意見もあるそうですが、対して犬の消化器官は短く、胃液が人間より強い強酸性なので消化酵素によって数時間で骨が綺麗さっぱり消化される仕組みになっているそうです。
もちろん生骨でも問題ないのですが、心配なら犬用の牛骨を食べさせるのが一番安全ですね。
骨が大きいので丸呑みすることはまずありません! (笑)国産牛仕様で、無添加・無着色・無香料なので安心して食べられます。
愛しい我がわんちゃんが大きい骨をカジカジかぶりついてる所を見たら飼い主さんも買って良かったと満足することでしょう!
骨を食べさせるのに気をつけたい注意点
生でも加熱でも骨が小さいと丸呑みして喉に詰まらせる危険があるので、骨の大きさに注意し、食べている時は必ず近くで見ててあげて下さい。
今までドッグフードしか食べたことが無いわんちゃんはいきなり骨を食べさせるとお腹を壊して下痢になってしまう場合があるので必ず少量から食べさせて下さい。
また与えすぎると消化しきれず、嘔吐や下痢、白い便が出る可能性があるので注意が必要です。
まとめ
牛肉や生肉の良いところ、悪いところを沢山紹介しましたが、まだ一部で牛肉にはまだまだ良いところは沢山あります。
食べ方さえ気をつければ健康にとても良いものなので飼い主さんも管理しやすい方法で試してみましょう。
- 牛肉、生肉にはわんちゃんにとって良い事が盛りだくさん!
- 腎臓や肝臓の負担になるので食べ過ぎには要注意。
- 牛肉の理想の量は肉7:野菜3
- 生肉を与える時はドッグフードを2割程減らしてその分生肉を与えて下さい。
- 栄養状況が不安だったら血液検査を。
- 骨は口腔内の病気予防に最適
- 骨を丸呑みしないよう近くで様子を見てあげましょう。
牛肉や生肉を食べるのは健康に良い事ですが、わんちゃんの健康状態や体質によって合う合わないがもちろんあります。まずは必ず少量から試して、大丈夫そうだったら徐々に量を増やして食べさせてみてくださいね。
愛するわんちゃんが少しでも長生き出来るように、私達は何が出来るのか。運動することも大事ですが食事管理もとても重要です。
牛肉を食べさせて歳をとっても健康的に過ごしてもらうように是非試してみて下さい。