犬のしつけって大変ですよね。 特にご飯を与える時にはご飯を器に入れている間は待てをして、ちゃんとよし! と言ってから食べてほしい。 でも、現実は…
- 全然待てず少しずつ顔がご飯に近づいていって合図してないのに食べ始まってしまう。
- ご飯だ! と勘づいた時からキャンキャン鳴き止まない。
- 一応待っているけどずーっと唸っている…。
どうにかする方法はないの!? 誰か教えて!! というそこのあなた! この記事を読めば今の状況から必ず一歩前に進むことが出来ます。これからその方法を紹介しますね。
犬のしつけはこうやろう

しつけを始める年齢はなるべく早く
まず、しつけっていつから始めていいの? って思いませんか。ペットショップで生後2ヶ月のわんちゃんを買ったけど、しつけを教えるには早すぎるかな~って。
でも、実は家に迎えてすぐしつけを始めたほうがいいんです。なぜかというと、社会性を身につける時期は生後2週間~3、4ヵ月と言われているからです。
この時期が、ほかの犬や猫、鳥や人間などの生き物に慣れ、共存していくことを教えるのにとても大事な時期なんです。
この時期にしつけを行わないと、愛着のある人や場所から離れることに対して不安を感じる分離不安症になったりというようなリスクもあります。
2ヶ月のわんちゃんといっても、人間の年齢に換算すると3歳にもなります。(小型~中型犬の場合)
3歳っていったら、人間の子供なら、もうバリバリしつけを教えないといけない時期ですよね。 このことを考えてもなるべく早い時期にしつけをする必要があると言えますね。
「うちのわんちゃんもう2歳なんだけど!」
と思ったあなた! 大丈夫です。しつけは早い方が理想ですが、どの年齢でも始められます。
しつけを始めるのに理想な時期が過ぎてしまった場合は外部からの刺激に対して柔軟には対応できなくなってしまいます。
でも、時間をかけて楽しい事と結び付けてしつけていくことで、何歳からでもしつけを行う事はできます。







まずは触れ合うことから始めよう
しつけは厳しく! ダメなものはダメ! と教えなければならないというのは確かにその通りなんです。
でも、新しくわんちゃんを迎え入れてからすぐにそんなことをしたって言うことを聞いてくれるハズがありません。
だって、犬を人間の子供だとしましょう。 生後2か月のわんちゃんは人間の子の3歳に相当すると話しましたね。 3歳の子供を新しく我が家に迎え入れて、
「はい、ご飯はいいと言うまで食べちゃダメだからね!」
「ご飯を待っている時はおとなしくしてなさい!」
といきなり言っても…子供からしたらそんな良くも知らない人の言うことなんて聞きたくないよ! いいからお腹空いたから早く食べさせてよ!
って気持ちですよね? わんちゃんも同じです。だからその前にまずスキンシップをしっかり取ることが最優先なんです。
体をさわって、気持ち良さそうなところを撫でてあげて、膝に乗せ、口の中を見てあげ、耳掃除をして、手や足を握って…。
わんちゃんにどのようなしつけをするにしても、犬の体を触る必要があって、これが出来れば飼い主に対しての忠誠心を育てることにもなります。






しつけは犬それぞれ。焦らないことが肝心
さて、わんちゃんと十分にスキンシップが取れたらいよいよしつけ開始です。
でも、色々なしつけ本やサイトがありますが、どれが正解というわけではなく、わんちゃん1匹1匹の性格に合わせて何が1番いいのかを見つけることが大切です。
一応、基本的なご飯をあげる時の参考動画を紹介します。
- まずは器を持ち無言で上から徐々に下げる。
- 犬が勝手に食べようとしたら上に戻す。
- これを繰り返し、下に置いても大丈夫になったら初めて「待て」と言う。
- 何秒か待てたら「よし」と言って食べさせる。飼い主の許可があって初めてご飯を食べられると思わせることが大切。



しつけに体罰は不要
しつけるために、これでもかというくらい頭を叩いたり、蹴ったりする人もいます。(近所の番犬がそのようなしつけをされています…見ててかわいそう。)
でも、それはしつけとして望ましくありません。 ペンシルベニア大学ライアン病院が発表したある研究報告があります。
それによると、望ましくない行動をした犬を叩いたり蹴ったり、口にくわえたものを力ずくで離したり、にらんだり、などの体罰を加えてしつけをした場合、少なくとも4分の1以上が攻撃的な反応を引き出したということです。
逆に体罰を加えないしつけの場合は、攻撃性との関連は見られなかったとのことです。
犬のしつけも人間の子供のしつけと同じですね。ただ体罰で教える、というやり方は良くないんです。



犬がご飯を準備している時に吠えるなら、一端引っ込める
よし! と言ってから食べるようになったわんちゃんでも、 飼い主がご飯を準備し始めると吠えてしまうこともありますよね?
その場合は、しつけのために一端ご飯を引っ込めましょう。 こうすることで、ご飯だ、と興奮して吠えたら望ましくないことが起きたと覚えさせることが肝心です。
大人しくなったら再びご飯を出して、吠えたらまた引っ込める。これを繰り返すことで覚えます。
やってはいけないことは、吠えてもそのままご飯を出すことです。これをしてしまうと、吠えればご飯をもらえるということを覚えてしまいます。
すでに吠えているのにご飯を出してしまっているなら、しつけをし直しましょう。
犬がご飯中に手を出すとうなる場合はご飯を数回に分けて与える
犬がご飯を食べている時に飼い主が手を出すとうなるのは、ご飯をとられまいと警戒している可能性が高いです。
過去に、しつけのためにご飯を途中で取り上げたり、他のわんちゃんに取られたりというようなことがあった場合には、警戒してうなることもあります。
そういう場合は、今のご飯の量を数回(5回程度)に分けてあげてみましょう。どういうやり方か説明します。
- 最初に1回分の量のご飯をあげる。
- 食べ終わったら、器を手に取り、もう1回分の量を入れる。
- これを繰り返す。
- 慣れてきたら食べている最中に手で次のご飯をつかんで入れてみる。(うなって危険なようなら無理にやらないで下さい。)
これをすることによって、
飼い主は犬にご飯を与えてくれる存在なのだと理解させる
ことができます。
ご飯中に手を出すとうなる時はこの方法を試してみて下さい。





ご飯のしつけの大事な理由

ご飯のしつけをする大事な理由って分かりますか?? 実はわんちゃんの命に関わることもあるのでご存じの方も復習しましょう。
食べてはいけないものを食べることを防ぐ
わんちゃんには食べてはいけないものがあります。これを勝手に食べることを防ぐためにも、しつけはとても大切なんです。
しつけが出来ていれば、勝手に物を食べることはなく、飼い主におうかがいを立てるようになるからです。
参考までに、わんちゃんに危険な食べ物をまとめた記事がありますのでよろしければご覧下さい。
飼い主に対しての忠誠心を養う
普段から、ご飯を食べる時には飼い主の指示がないと食べられないようにしつけておけば、飼い主が“ボス”であるという忠誠心を養うことができます。
このことができると、人に飛び付きそうになった時に「待て!」「お座り!」と危険を防止したりと様々な場面で役に立ちます。
ドッグトレーナーに指導を受けるのもアリ

色々やってみたけど、どうもうまくいかない…。そんな時は、ドッグトレーナーに指導を受けるのも1つの方法です。
ドッグトレーナーとは、犬に直接しつけを教えたり、飼い主にしつけの方法を教えたりする人です。
全国にドッグトレーナーがいますので、必要であればこちらのサイトからお住まいの地域のしつけ教室や訓練所を調べられます。 犬のしつけ教室・訓練所の全国リスト
(サイトにリンクが貼っていないので、気になる訓練所の名前を再検索するか、直接”都道府県名or地域名 ドッグトレーナー”で検索したほうが早いかもしれません)
ドッグトレーナーも人によって当たり障りない人、厳しい人など色々いますので、自分に合ったトレーナーを選ぶのがいいです。



しつけのためにわんちゃんが好きなご飯を

ご飯のしつけを教えるにあたって、肝心なご飯がおいしくないとわんちゃんのヤル気ものりませんよね? でも、おいしさだけを追求して健康度外視っていうご飯も問題です。
ドッグフードも色々な種類があるのでわんちゃんに合ったご飯を選んでしつけをしてみて下さい。 ちなみにわたくし優太が使っているご飯に関する記事を載せておきますので興味があればご覧下さい。
まとめ
最後に犬のご飯のしつけについて記事の内容をまとめると、
- しつけを始める年齢はなるべく早いほうがいい。
- まずはわんちゃんと触れ合うことから始める。
- わんちゃんはそれぞれなのでしつけがうまくいかなくても焦らないことが大事。
- しつけに体罰は不要。
- ご飯の用意中に吠えるなら一端引っ込める。
- ご飯に手を出すとうなるなら数回に分けてご飯をあげる。
- ご飯のしつけは食べてはいけないものを食べることを防ぐ意味もある。
- 飼い主に対しての忠誠心を養う意味もある。
- うまくいかない時はドッグトレーナーに指導を受けるのも1つの方法。
- ご飯はわんちゃんの好きなご飯をあげよう。
ということです。わんちゃんに愛情をもってごはんのしつけをして、良い信頼関係を築きましょう。
1人で悩まず、時にはプロの力を借りて下さいね。