皆さん、ミネラルってご存じですか?
ミネラルウォーターなどで耳にしたことがある方がほとんどだと思います。
しかし、そもそもミネラルが何か分からない方が大半ではないでしょうか。
そこで今回はミネラルについての基本情報と犬に与える影響や補給方法について、ご説明したいと思います。
そもそもミネラルとは
皆さん、ミネラルと聞くとどのようなイメージをしますか?
私はカルシウムや鉄、亜鉛などの栄養素の一種と思っていましたが、実は違うんです!
実はミネラルとは栄養素の一種ではなく、生体を構成する主要な4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外のものの総称のことなんです!
主要ミネラル | カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウム |
微量ミネラル | 鉄・亜鉛・銅・マンガン・クロム・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルト |
ミネラルには体内に比較的多く含まれている主要ミネラル7種類とわずかに含まれる微量ミネラル9種類があります。
上の表に全ての栄養素を記載しましたが、全部説明するとかなりの量になってしまいますので、代表的なものだけ特徴をご紹介します。
- カルシウム
骨と歯を形成したり、精神を安定させる。
- リン
細胞の成分となり、エネルギー生成を助ける。
- 鉄
酸素を運搬し、貧血を予防する。
- 亜鉛
新陳代謝を促し、体内を酸化から守る。
ミネラルが不足したらどうなる? 症状は?
ミネラルを自然に補給するのは非常に困難なため、私たち飼い主が知らない間に愛犬がミネラル不足になっていることが多いようです。
そこでミネラルが不足したら、どのような行動をとるか、または症状が出るかまとめてみました。
愛犬が以下のような行動を取っていないか、チェックしてみてください。
自分の出した糞を食べようとする(食糞)
最近、わんちゃんが自分の出した糞を食べたりしていませんか?
犬は食事量や栄養が足りなかったとき、本能的に食糞をしてしまうことがあります。
糞には微量ですがミネラルが含まれているので、そこからミネラルを補おうと試みようとします。
鉄不足による貧血
ミネラルについての説明で、微量ミネラルに鉄が含まれていると説明しました。
鉄は血液中の赤血球を作っているヘモグロビンの成分になっています。
ヘモグロビンは呼吸で取り入れた酸素を体中に運ぶ重要な役割を担っています。
そのため、鉄不足になると体内で血液が正常に作られないため、鉄欠乏性貧血を起こす可能性があります。
日頃の鉄不足が原因で貧血を起こすパターンが多いですが、妊娠や授乳中も貧血を起こしやすいので、気をつけてください。
食欲の低下
ミネラル不足の主な症状に食欲の低下が挙げられます。
普段美味しそうに食べているドッグフードを無視したり、食べなくなったと感じる場合は食欲低下の恐れがあります。
食欲の低下が見られる場合、ミネラル不足や他の病気の可能性もあるので、病院に連れて行くのが賢明と思われます。
食欲低下について書かれている、こちらの記事も読んでみてください。
ミネラルの補給方法について。食材やサプリメントをご紹介!
普段の食事でミネラルを補うことは容易ではありません。
特に普段ドッグフードではなく、おやつをメインに食事させている場合は要注意です。
おやつにはミネラルがほとんど含まれていないので、ミネラル不足に陥りやすいのです。
そこで手っ取り早くミネラルを補給する方法はサプリメントです。
規定量を与えるだけで、1日分のミネラルが簡単に摂取できます。
オススメのサプリメントがありますので、ご紹介します!
サプリメントはあまり使いたくないという方はミネラルが豊富な食材を与えましょう。
ミネラルを補給するには、上記で説明した、カルシウム、リン、鉄、亜鉛などバランスよく与える必要があります。
カルシウムは減塩の煮干しや犬用のチーズなどがオススメです。
また煮干しにはリンも多く含まれるので、カルシウムと同時に摂取できてお得です。
そして、鉄の補給にはレバーがオススメです。
肉の種類によっての違いはあまりありませんが、レバーは生で与えるのはリスクが高いです!
生のレバーには食中毒の原因となる細菌や寄生虫がいる可能性が高いので、必ず「焼く」「茹でる」などの加熱処理を施してから与えてください。
特に豚肉の場合は、いかなる理由でも加熱処理を施してください。
今オススメした食材も与えすぎると良くないので、適量を与えるようにしましょう。
まとめ
今回は犬にとってのミネラルの重要性と与え方を説明しました。
まとめると、
- ミネラルは16種類の栄養素の総称
- ミネラルが不足すると、食糞など自然に出るものから摂取したり、貧血や食欲の低下が見られる。
- ミネラルは意識的に与えないと不足するので、サプリメントなどを利用する。
やはり愛する家族には、いつまでも健康で過ごしてほしいですよね。
これを機に愛犬の食事について、少しでも考えていただければ幸いです。