犬も大好きなお肉。お財布に優しい鶏肉を与えたいけど、本当にいいのかなと疑問に思った方が多いのではないでしょうか?




実は、鶏肉はわんちゃんにとって、いい事ばかりの食材なのです!
どんな効果があるかなど、詳しくご紹介していきます。
犬に鶏肉を与えても大丈夫?

わんちゃんに鶏肉を与えても大丈夫なんです。それどころか、栄養たっぷりなので、わんちゃんの健康に役立てます! 鶏肉を食べることで得られる効果がこちらです。
- 脂肪が少なく高たんぱく
- コレステロールが上がりにくい
- 脂肪が溜まりにくい
- 皮膚や粘膜を強化してくれる
- 精神安定に効果的
いいことづくしですね! 今度は、細かく成分を見ていきましょう。
鶏肉の栄養素が与える犬への効果とは?

不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、体内では作り出せない栄養素です。食事から取り入れなければならないので、鶏肉はおすすめです。
皮膚や被毛の健康維持や、免疫アップ、アレルギー反応の緩和などの効果があります。
また、悪玉コレステロールの抑制をしてくれるので、コレステロールが上がりにくく、脂肪がつきにくいんです。
コラーゲン
皮膚、関節、骨、筋肉、内臓などの健康維持に効果があります。また、心臓病の予防も期待できます。
コラーゲンは、ビタミンCやビタミンE、カロテンとの相乗効果で抗がん作用もあると言われています。
ビタミン類
ビタミンA、 ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2など入っています。
- ビタミンA
鶏肉には、ビタミンAが豊富に入ってます。なんと、牛肉の10倍、豚肉の3倍の量です!
ビタミンAの働きは、皮膚や粘膜の健康を保ってくれます。また、粘膜で出来ている消化器官の健康にも繋がります。
肌が弱いだけでなく、胃腸が弱いわんちゃんに効果的だと言えます。
- ビタミンK
ビタミンKは、血液の凝固作用や解毒作用があります。また、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ効果もあります。
- ビタミンB1
人間もそうですが、わんちゃんも脳や中枢神経の栄養が足りないと、イライラした状態になります。
そこで活躍するのが、ビタミンB1です。糖の代謝をスムーズにする働きがあるので、精神安定に効果的です。
- ビタミンB2
たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝に不可欠な栄養素がビタミンB2です。白内障などの眼病の予防も期待できます。
ナイアシン
3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の代謝促進をする働きがあります。また、皮膚や粘膜の健康を保つ効果もあります。
鶏肉の部位ごとの効果とは?

鶏肉といっても胸肉や皮といった部位があり、さまざまな効果が期待できます。大きく3つに分けてご紹介していきます!
胸肉やささみ
胸肉やささみは、各部位の中でも低カロリーで脂肪分が少ない部位です。
また、必須アミノ酸が豊富に含まれており、その一つでもある「トリプトファン」という成分が多く含まれています。
ストレスや不眠、興奮した神経を静めてくれる働きがあります。わんちゃんの疲れた心の栄養補給には、とても効果的なのです。
皮
ビタミン類、コラーゲンが豊富に含まれています。関節や肝臓のサポートをしてくれる働きがあります。
ただし、100gあたり497kcalとカロリーが高いので、与え過ぎないようにしましょう。
レバー
鉄分が豊富に含まれているので、貧血予防や改善に効果的です。ビタミンAなども多く含まれています。豚や牛のレバーよりも鶏レバーは、低カロリーなのでおすすめです。
ただし、レバーは与える量など注意すべき点も多いので要注意です。
鶏肉を与える時の注意点

栄養豊富な鶏肉ですが、与えるときに注意すべきことが3つあるんです。
生肉
生肉は食中毒の恐れがありますので、火を通したものを与えるほうが安全です。
また、-20℃の冷凍庫環境で48時間以上冷凍すると寄生虫は死滅すると言われていますが、食中毒のリスクは残りますので十分に注意してください。
骨


鳥の骨は、加熱すると脆くなり、縦に割れやすくなるという性質を持っています。
それを誤って食べてると、骨が胃や食道に刺ったり、傷付けたりしてしまい、腹膜炎や腸閉塞になる可能性があります。
最悪の場合、窒息死など死に至る場合があります。
アレルギー
鶏肉に関わらずですが、生まれつきの体質による「先天性アレルギー」と、長期間同じ食材を食べて発症する「後天性アレルギー」があります。初めて与える場合は、必ず少量からスタートするようにしていきましょう。
鶏肉アレルギーの症状としては、「下痢や嘔吐、皮膚を痒がる、元気がなくなる、目の充血」などです。
そういった症状が見られた場合は、すぐに獣医師さんに診てもらいましょう。
鶏肉の与え方は、どの方法が1番いいの?

1番のおすすめは、茹でたり蒸したりする方法です。
調理する時の注意点は、調味料の中には、わんちゃんにとって中毒性のある成分が含まれている可能性があるので、必ず味付けは無しにしましょう。
また、焼く調理法もありますが、焼くと焦げ目がつき、わんちゃんにとって良くない成分になる可能性があるので注意が必要です。
簡単に出来る鶏肉レシピ

栄養満点の鶏肉、もちろん美味しくわんちゃんにも食べてもらいたいですよね! ここでは、簡単でわんちゃんに喜んでもらえるレシピを2つご紹介します。
ハンバーグ
手軽に作れるハンバーグ。わんちゃんも喜ぶこと間違いなしです!
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材料
- 鶏ひき肉 適量
- 片栗粉 ひき肉100gに対して小さじ1
作り方
- 鶏ひき肉を袋に入れ、片栗粉も加えて良くモミモミします。
- フライパンにクッキングシートを敷きます。油は不要。お肉をお好みの形に整えて並べ、蓋をして弱めの中火で蒸し焼きにします。
- 表面が白くなったら、ひっくり返してもう片面も焼きます。じっくりと焼いてしっかり火が通ったらOK。
- 茹でた人参やお芋類を添えて。
引用:クックパッド
ササミのかぼちゃヨーグルトソース
かぼちゃヨーグルトソースをかけるだけで、一気にオシャレなご飯へ大変身! こちらも簡単なのでおすすめです。
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材料
- 鶏ささみ 1本
ヨーグルトソース
- カスピ海ヨーグルト(無脂肪) 大さじ1
- かぼちゃ 20g
- にんじん 7g
- ブロッコリースプラウト ほんの少し
作り方
- ささみとヨーグルトソースの材料を準備します。
- ささみを軽く茹でておく。
- かぼちゃ、にんじん、ブロッコリースプラウトをフードプロセッサーで細くする。
- 3で細かくしたものとカスピ海ヨーグルトと和えて混ぜる。
- 茹でて小さくしておいたささみの上に、ヨーグルトソースをかけて完成。
引用:クックパッド



まとめ
今回は、栄養満点の鶏肉に注目してご紹介してきました。
ここでの大きなポイントは
- 鶏肉に含まれる成分を理解することで、わんちゃんの健康に繋がることができる。
- それぞれ部位ごとで取れる栄養素が異なり、また注意すべきところもある。
- 食べる方法や骨などに注意しないと、病気や怪我をしてしまう可能性がある。
この3点でした。
わんちゃんには、ずっと元気に走り回っていて欲しいですよね。そんなわんちゃんの体を丈夫に作ってくれる鶏肉。もちろん、人間の体も丈夫に作ってくれます。
わんちゃんと一緒に鶏肉で健康的な生活を送っていきましょう!