犬が1日に飲む水の量ってどれくらいか知っていますか?
いつも何も考えずにとりあえず水が減ったら足していませんか。
それ、大きな病気を見落としている可能性があります。
実は1日に飲む水の量でわんちゃんの病気を発見できる場合があるんです。
そこで、こちらの記事ではわんちゃんが飲む水の量は1日にどれくらいがベストなのか、また飲む水の量が多い時、少ない時に注意することについてまとめました。
これを読めばあなたのわんちゃんの水分管理はバッチリです!!
飲む水の適量はコレ!

☆ 一日あたりの正常な水摂取量の目安
犬:体重1kgあたり20〜90ml
一日(24時間)で体重1kgあたり100mlを超える場合は異常と判断します。




ラテの体重で計算してみるとこのようになります。
3(kg) × 20~90(ml) =60~270ml
大体500mlペットボトル半分くらいの量ですね。
また、300ml以上飲むようだと多飲の可能性があります。
ちょっとおかしいなと思ったら、まずは3日間飲んだ水の量を量ってみてください。
適量より多かったり、逆に少なかったりしたらすぐにお医者さんに相談してください。
その際に量った水の量を申告するとスムーズに診察を行えます。
どのくらい水を与えたかわからなくなってしまう方は、こちらの自動給水機がオススメです。
飲む量が多いと排尿も多い 多飲・多尿で考えられる病気とは

水を多く飲んでしまうということは、排尿が多いというのが原因です。
排尿が多くなってしまうということは、腎臓機能が正常に機能しておらず、うまく老廃物を排出できない状態になっています。そのため、体に溜った毒素を頑張って出そうとして何回も尿を出してしまうのです。
結果、脱水症状になって水をたくさん飲んでしまうということになるのです。


多飲・多尿で考えられる病気• 尿崩症
• 糖尿病
• 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
• 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
• 甲状腺機能亢進症(特に猫)
• 腎盂腎炎
• 慢性腎不全
• 慢性肝臓疾患
• 子宮蓄膿症
• 高カルシウム血症(上皮小体機能亢進症、悪性腫瘍など)
• 低カリウム血症
• 心因性多渇
• その他、閉塞後利尿、利尿剤やステロイド剤などの薬剤使用など



一概にすべての多飲・多尿の症状が病気につながっているわけではありませんが、バロメーターのひとつと思って気にかけてあげる必要はあると思います。
また、真夏の気温が高い日が続いているときに水分の節制をしてしまうと、熱中症になってしまう可能性があるので、暑い日に水の減りが早いかなと思ったら足してあげてください。
水を飲む量が少ないかも? 考えられる原因は?

今度は水を飲む量が少ない場合の原因をみていきましょう。
•容器が気に入らない
•ストレス
•加齢による鈍化
•夏バテ
•病気や怪我による痛みがある



•食事で水分を補給している
ウェットタイプのフードや、ドライフードをふやかしたりするなど、ご飯に多く水分が含まれていると水を飲まなくなる場合があります。
また、野菜にも水分が多く含まれているので、ご飯に混ぜている場合はそれも考えられます。
•容器が気に入らない
•ストレス
飲みにくいのもそうですが、いきなり新しいのに変えた場合ストレスを感じてしまい、飲まなくなる場合があります。
急に変えるのではなく、古いのと併用するなど、徐々に慣らしていく必要があります。
•加齢による鈍化
•夏バテ
•病気や怪我による痛みがある
年を重ねると、口の渇きを感じにくくなっていきます。また、夏バテや病気、怪我などによる体調不良によっても水を飲まなくなります。
放っておくと脱水症状が出ますので、ちょっと強引になるかもしれませんが、スポイトなどで飲ませるという方法も検討した方が良いです。
いずれにせよ、何日も水を飲まない場合は病気の可能性もあるので、お医者さんに相談することも忘れないようにしましよう。
飲む水の量のほかに、排泄もわんちゃんの健康のバロメーターなので、毎日チェックしていくと、病気にいち早く気付くことができます。
まとめ
犬の1日に必要な水分量とそれに関連する病気についてまとめてみました。
- 水分の適量は1kgあたり20~90ml
- 多飲・多尿の場合は病気の可能性がある
- 水を飲む量が少ないときは原因を探す
- おかしいなと思ったらお医者さんに相談する
飲む水の量ひとつで様々なことがわかります。今まで適当に水をあげていた方も今日からチェックしてみてくださいね。