「犬と骨がいつもセットのように扱われているけど、本当にそれでいいの? 」「そもそも食べさせていいのかな? 」
みなさんはこんなことを疑問に思ったことはありませんか?
私も先日「カルシウム豊富だし、歯磨きの代わりにもなるし」と、食いつきもいいので何気なくラテとマロンに骨をあげていたところ・・・
とまあこんな感じで私は骨についてちゃんと知識が必要だなと思い立ちました。この時マロンは骨の砕けた破片が刺さり、血が止まらない状態で大変でした。
皆さんもそのようなことが起こらないようにこれから一緒に骨に詳しくなっていきましょう。
愛犬に骨はおやつ? それとも。。。
私たち人間は骨を食べる習慣がないので、わんちゃんが硬い骨を食べているのか、遊んでいるのか、本当のところよくわからない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、骨はわんちゃんにとっておやつなのかおもちゃなのかそれともなんなのかを、メリットやデメリットとともにみていきましょう。
そもそも犬に骨は与えていいの?
動画をみていただけたなら、いや、動画を見ずともわかりますよね。見てくださいこの嬉しそうな表情を。言うまでもないですが、
犬に骨を与えて構いません。
構わないといいますか、わんちゃんは骨が大好きなのでちゃんとした知識があればむしろ積極的に与えてください。食べ物、おもちゃといろんな意味でわんちゃんは骨が好きなのです。
ただ、その際に気をつけないといけないことがいくつかあります。それは、骨は出来るだけ加熱しないで与えましょう。なぜなら、加熱した骨はもろくなって砕けやすいからです。
そして、砕けた骨が喉などを傷つける恐れがあるのです。また、わんちゃんは基本的には飲み込める大きさのものは丸呑みしてしまうので、骨の大きさにも注意が必要です。
小さすぎず、大きすぎずのわんちゃんの体の大きさに合わせて選んであげましょう。
骨の様々なメリット・デメリット
メリット
- 骨にはカルシウムやミネラルが豊富に含まれているので、「普段の食事だけでちゃんとカルシウム摂れてるのかな」と不安を感じている飼い主さんは積極的におやつとして与えてあげましょう。
- 骨を噛んだりしゃぶったりすることで、歯に付着した歯垢や歯石の除去の効果が期待できます。さらに硬いものを噛むことによって顎の強化にもなって、老犬になっても健康な歯を維持できます。
- 子供の頃にアイスキャンデーをもうとっくに食べ終わっているのに関わらず、いつまでも棒を噛んで、もう一本食べたいけどお母さんに「ダメよ」と言われた時の悔しさを紛らわした、なんて事ありませんでしたか?
わんちゃんも「ご飯をもうちょっと欲しい」とねだってきたときに断られた時のストレス発散に一役を担うのです。
デメリット
- 犬は人間よりも消化器官が短く、胃酸が強いので消化には問題はないのですが、骨の砕けた破片を飲み込んでしまい、喉や内臓を傷つける恐れがあります。
- 何かの病気に感染した動物の骨を食べてしまったら移ってしまう可能性もあります。さらに、髄液が含まれている場合はより注意が必要です。
- 先ほどは硬いものを噛むと顎や歯が強くなると言いましたが、硬すぎるものを与えると逆に、歯が欠けたり顎を痛める原因になるので注意が必要です。
- 骨はおやつとして与えても大丈夫だが注意が必要。
- 骨の大きさはわんちゃんの体の大きさに合わせて丸呑みしない大きさのものを選ぶ。
- 骨を噛む事でカルシウムなどの栄養素の補給、歯磨き効果やストレス解消の効果が得られる。
- 骨の破片の誤飲や硬すぎるものには気をつける。
なんで犬は骨が好きなの? そこには意外な理由があった!!
遡ることなんと約1万と2000年
そもそもなんでわんちゃんは骨がそんなに好きなのか、その答えは歴史にあった。一説によるとその昔ペットとして飼われだした時、それが約1万2000年くらい前で、その時から人間が食べなかった肉や骨を食べていたことによってだと言われている。
そもそも犬の祖先の狼は獲物の内臓、肉そして骨の全てが貴重な食料であったので骨を人間と暮らす以前から食べていたので、
食べる習慣はあったみたいです。肉のリンと骨のカルシウム、自然とバランスよく食事をしていたんですね。
つまり、人間と生活する以前も骨は貴重な栄養源だったけど、骨を好んで食べ始めたのは先に述べた人間と生活し始めた頃だというわけです。
知らなかった! 骨からするあのにおいもいいらしい
これは私たち人間もご存知のラーメン屋に入った時のあのにおい。そう、よく煮込まれたスープのにおいに誘われて食欲も倍増、なんてことあるのではないでしょうか。
「わんちゃん達も骨からするにおいが好きだからなのでは。」と、骨を好きな理由として考えられています。あのにおいの正体は骨に含まれている骨髄で骨の内部の組織です。
それがあのなんとも食欲をそそるにおいの正体なのです。そのにおいにそそられて、わんちゃんは骨の髄までしゃぶり尽くすのが大好きなんですね。
わんちゃんは骨が好きなのですが、やはり何を食べるにしてもバランスが大事なので与えすぎは禁物です。一つのサインとしてわんちゃんの便が白っぽく感じたら与えるのはやめて、一度病院に診てもらった方がいいでしょう。
犬のおやつには骨? どんなのがいいの? 作り方は!?
わんちゃんに骨をあげても大丈夫で、骨を噛んだりすることが好きだとわかったと思いますが、今回はどんな骨がいいのか作り方とともに見ていきましょう。
わんちゃん大好き! 牛骨の作り方と与え方
わんちゃんの大好きな牛骨なのですが、下処理がかなり大事なので与え方とともに書いておきます。
- まずは汚れをとってあげる。目で見えるものだけで大丈夫です。
- 次に、大きめの鍋に水を入れ、沸騰させる。一度牛骨を入れて30秒ほどで湯を捨てて、もう一度お湯を鍋に張る。
- 骨が隠れるくらいの沸騰したお湯に入れて少なくとも30分は煮込む。
- お湯を切ってわんちゃんの体に合わせた大きさに切ってあげれば完成。
- 基本的にはわんちゃんの体の大きさに合わせたものを与えれば大丈夫ですが、破片などを誤飲する可能性も考えられるのでガシガシしているときに飼い主さんはわんちゃんから目を離さないでください。
- わんちゃんの様子がおかしいなと思ったらすぐに取り上げましょう。
気をつけて! 豚スペアリブ の骨を愛犬にあげない方がいい理由
わんちゃんによって違いがありますが、豚の骨には水分があまり入ってないので、便秘や排便が困難になる可能性があるので食べさせることはおすすめしません。
しかし、わんちゃんの食いつきがよく、便などに問題がなければ少量で様子を見ながらあげてみてもいいでしょう。ですが必ず少しでも異常を見つけたら病院にいきましょう。
手羽先の骨は鳥だから大丈夫。なんて思ってない!?
鶏の骨も実は与える際は気をつけないといけません。なぜなら、鳥の骨は砕けやすく、その破片は尖っている場合が多いからです。破片を飲み込んでしまったら、内臓を傷つけて腸閉塞や腹膜炎になる可能性もあります。
しかし、絶対にダメとはいえません。もし誤飲したとしても胃酸の強いわんちゃんは消化できてしまうと言う獣医さんもいるからです。また、生の鶏肉や高温で処理されたものなら砕けても尖りにくいのです。
ただし、鶏肉は外の空気に長時間触れると菌が他の肉よりも発生しやすいので生の場合はなるべく買ってすぐの新鮮なものを与えるようにしましょう。買ってから日が経ったものは必ず高温で加熱するようにしましょう。
ではなぜ私は加熱はダメで高温ならいいと耳が痛くなるほど言ってるのかというと、高温処理した食材は骨まで食べられるほどに噛むと「ほろほろ」と砕けやすくなるからです。
アジフライを想像してもらえればわかると思います。アジを焼いても骨ごと丸かぶりはしませんが、フライにするとどうでしょうか、頭から食べられますよね。
ですので、鶏の骨も同様に砕けた破片は「ほろほろ」となるので尖ることが少なくなります。これは高温で調理することで食材の繊維が破壊されて砕けやすくなるからです。
面倒な下処理はいやだ! そんなあなたにおすすめ! 犬用牛骨!!
「いろいろ紹介されたけど、結局牛骨が水分もあり、破片が尖ってないからいいなあ」と思ったけど、下処理が面倒だとお考えの面倒くさがり屋のあなたにおすすめなのが、やはりもう通販で買っちゃうという方法です。
ほんといい時代に生まれましたね。という事で今回おすすめするのはこちらです。
ちなみにこちらは中型犬以上ようです。
小型犬の方はこちら
- 牛骨はわんちゃん大好きだが下処理が必要。
- 豚スペアリブ の骨は水分を含まないのでなるべく与えない。
- 鶏の骨は加熱すると砕けた破片が尖りやすいから気をつける。
- 通販でも犬用の骨は買うことができる。
犬も喜ぶ、国産・無添加な骨おすすめ3選!!
先ほどは骨を与える危険性などを紹介しましたが、今回はそんな危険性も考慮しつつ、私がおすすめするわんちゃんも喜ぶ骨をご紹介します。
手羽先編
鹿児島県産の桜島どりゴールドを使用した正真正銘の国産です。こちらは生であげることを推奨しています。先ほども言いましたが、加熱すると砕けた破片が尖ってしまうからです。
ラムの骨編
こちらも国産です。そして無添加のわんちゃんにも優しいラムボーンです。おやつにもストレス発散のおもちゃにも使えるので使い勝手がすごくいいです。
牛骨編
わんちゃん大好きの国産・無添加の牛骨です。こちらも食べた後はストレス解消のおもちゃとしてどうぞ。
愛犬大好きいろんな骨おすすめ番外編
フライドチキンの骨は犬にあげても大丈夫!?
よく海外の人たちは食べたフライドチキンの骨を愛犬に放り投げてあげたりするのですが、本当に大丈夫なのか心配になりますよね。
しかし、フライドチキンの骨は高温であげられているので骨は比較的ほろほろと砕けるので、尖った骨が喉に刺さるような心配は他の調理法よりは少ないです。
なので、あげても問題ありません。ですが、やはり骨なので飼い主さんは与えている際に目を離さないようにしましょう。
愛犬のおやつに軟骨はいかが??
骨は硬すぎるからちょっとという飼い主さんは国産牛の骨のあばら骨軟骨を使用しているこちらをどうぞ。生でもボイルでも調理の仕方は自由自在なのでかなり便利。
まとめ
ここまでは犬と骨についていろいろな観点で述べてきましたが、最後にもう一度おさらいしましょう。
- 骨はおやつに最適である。
- 犬は骨が大好きなのは大昔からだった。
- 骨には色々な種類がある。
- 愛犬に骨を与える時は、飼い主が注意深く見守ってあげる必要がある。
わんちゃんが、大好きな骨で傷ついている姿は誰もみたくないと思います。そのためにも大事なことなのでもう一度言います。骨を与える時は、わんちゃんから目を離さないように徹底しましょう。
「わんちゃんに長く、元気でいてもらいたい。」という飼い主さんの願いのために、今回の記事がほんのちょっとでいいので、その助けになれたのなら幸いです。