散歩が終わり、手入れをせずに愛犬をそのまま家の中に入れてしまうことはありませんか? 散歩が終わって一息付きたい気持ちはあるでしょう。
しかし、散歩後の手入れを怠ってしまうと、わんちゃんは汚れた足で家の中を歩き回ってしまいます。
また、わんちゃんは被毛で覆われているので、見えない汚れや小さな虫が付いている場合もあります。中でもノミやダニなどは放っておくと血を吸われたり、病原菌が入ったりしてわんちゃんの体に悪影響を及ぼしてしまいます。
他にも散歩が終わった後にわんちゃんが臭うなど、少し出かけるだけで色々と問題が出てきます。
そうなると、わんちゃんのためにも散歩後の手入れはしっかりとやっていきたいですよね。そんなわけで、今回の記事では散歩後の手入れの正しいやり方に加えて、臭いが発生する原因についても説明します。
この記事を読むことで、あなたが飼っているわんちゃんは常に清潔でいられるようになるので、最後まで読んでみてくださいね。
散歩後の手入れでわんちゃんを清潔にしよう!(足の汚れ編)

犬の足は、皮脂で覆われていて汚れが付着しにくいです。そのため、必要以上に土やほこりを落とす必要はないでしょう。しかし、多少の雑菌は付いてしまうため、その足で家の中を歩き回られるのは困りますよね。
そうなると、わんちゃんの体や家の中の衛生面にも関係してくるので、足の汚れの手入れは大事になってきます。また、砂や泥で汚れた場合は水で洗う必要があります。
足を優しく拭いてあげよう
足を拭くときは、乾いたタオルか布で優しく拭き取ってあげましょう。濡れたタオルは被毛が湿って、足の指と指の間が蒸れてしまいます。湿気が溜まると菌が繁殖して被毛が変色する原因にもなります。
また、飼い主さんの中にはウェットシートを使用される方もいるのではないでしょうか?
確かにウェットシートは、濡れタオルと同様に汚れを落としやすくはなります。ところが、ウェットシートにはアルコールが含まれており、わんちゃんの体には有害な成分でもあります。
最近ではわんちゃんの事を考えてアルコールが含まれていないウェットシートも売られています。しかし、アスファルト路面を歩く程度ならそんなに汚れは付着しないので、わざわざウェットシートを用意する必要はないでしょう。

したがって、足を拭く際は乾いたタオルか布を使うのがベストです。
泥や砂で足が汚れたときは水かお湯で洗ってあげよう
砂や泥を踏んでしまった場合には、水洗いでしっかりと汚れを落としましょう。ただ、冬はわんちゃんの体が冷えてしまうので、36℃~38℃のお湯で洗うのが良いです。
水洗い後は水分を残さないように、乾いたタオルで拭きとります。水分が残っていると足の間の毛が熱気や湿気でこもってしまいます。
また、洗うときですが石鹸やシャンプーは使わずに洗いましょう。石鹸やシャンプーは、たまに使用する分には問題ありません。
しかし、毎日使用すると皮脂を取りすぎてしまい、わんちゃんの皮膚を傷付けてしまいます。肌に敏感な犬は皮膚病の原因にもなりますので、石鹸やシャンプーの使用は控えましょう。これは後ほど説明する体の手入れでも同じ事が言えます。
ならば「犬はシャンプーをやってはいけないのか?」と聞かれたら、そうではありません。シャンプーに関しては後ほど詳しく説明しますが、シャンプーはわんちゃんの生活において必要不可欠です。
犬の足を上手に拭き取るコツ
わんちゃんの中には、足を触られるのが苦手な子も多いのではないでしょうか。ラテも最初は足を触る度に凄く嫌がって、拭くだけで一苦労でした。




ラテは恥ずかしいという理由で足を触られるのを嫌がっていましたが、事情がどうあれ足はきちんと拭きたいですよね。そういうわけで、効率よくわんちゃんの足を拭く方法を説明していきます。
1.足拭きは嫌な事じゃないよ! 拭き取る際は優しく!
まず、わんちゃんに「足を触られるのが嫌な事ではない」と思ってもらう必要があります。わんちゃんにとって足はデリケートな部分です。そのため、特に丁寧に扱わなければなりません。
力を入れて足を握ったりこすったりすると、わんちゃんは不快に感じてしまいます。「痛い思いをする」「嫌な事をされてしまう」と感じて、余計に足を触られるのを嫌がります。
拭き取ることに夢中になって力を入れないように、足は常に優しく扱うことを意識しましょう。
2.拭き終わったらご褒美のおやつを与えよう!
これは他のしつけでもメジャーなやり方にはなりますが、足拭きが完了したらご褒美におやつを与えてあげましょう。
そうすれば、わんちゃんも「これが終わったらおやつがもらえる!」と考えて、モチベーションにもつなげることができます。ただし、おやつは肥満の元なので小さいものを1つ与えるぐらいがちょうど良いです。
3.おやつで時間を稼いでいる間にささっと拭いてしまおう!
これは足拭きをやる前におやつを与えて、わんちゃんがおやつに夢中になっている間にささっと足を拭いてしまう方法ですね。



こちらの商品はコングと言って、しつけとケアのための知育用おもちゃです。中が空洞になっており、おやつを詰めたりペーストを塗ったりできます。
詰め口が狭くなっており、内側にはコング独特の凹凸(おうとつ)があるので、フードやおやつが引っかかりやすい構造となっております。
そのため、フードやおやつは少しずつしか取り出せず、わんちゃんは取り出す事に夢中になります。

このように、私の愛犬も夢中になるほどなので、その間にささっと拭けちゃいますね。せっかくなのでペーストの味も紹介しておきます。
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引用:Amazon
色々な味のペーストがあるので、わんちゃんも飽きずに楽しめます。
チキン味ペーストは、こちらのリンクより商品ページに飛ぶことができます。→チキン味ペースト
レバー味ペーストは、こちらのリンクより商品ページに飛ぶことができます。→レバー味ペースト
ミルククッキー味ペーストは、こちらのリンクより商品ページに飛ぶことができます。→ミルククッキー味ペースト
ピーナッツバター味ペーストは、こちらのリンクより商品ページに飛ぶことができます。→ピーナッツバター味ペースト
また、コングですがわんちゃんをお留守番させるときも役に立ちます。
4.体の小さいわんちゃんは抱き上げた状態で拭いてしまう
体の小さいわんちゃんは抱き上げられるので、抱き上げた状態で拭いてしまうのも良いでしょう。実際に抱き上げた状態で足を拭く動画がありますので、紹介します。先ほどのコングも紹介されていますよ。
5.足を拭くときは何もしゃべらない
わんちゃんに大人しくしてもらうために「少しの間だからいい子にしていてね~」みたいな感じに、語りかけたくなることもあるでしょう。
しかし、声をかけると逆に不安を煽ってしまう可能性があります。何もしゃべらずに拭けば、わんちゃんも「足を拭くのは当然の事なんだ!」と思うようになります。
6.お手をさせたついでに拭いてしまおう!
飼い主さんが手にタオルを持った状態でわんちゃんに「お手!」の指示を与えましょう。
そして、お手でタオルに触れたらそのまま足を掴んで拭くやり方になります。慣れればスムーズにいくので、お手は普段から練習しておきましょう。



散歩中でも汚れをカバーできる!?
飼い主さんの中にはこんな考えを持つ方もいるのではないでしょうか?
「手入れの方法は分かったけど、わんちゃんの足が汚れなければ一番楽だな」と。
確かに足が汚れさえしなければ拭く手間も省けます。では、そんな悩みを持つ飼い主さんには、こんな商品はいかがでしょうか?
柔らかい材質で滑り止めも! 汚れ防止に役に立つ犬用靴!
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引用:Amazon
こちらの商品はわんちゃんのために作られた犬用靴です。柔らかいゴムで作られており滑り止め効果もあるので、わんちゃんが転ぶ心配もありませんね。
靴の大きさは小型犬から大型犬まで対応しているので、購入の際は足のサイズを測っておきましょう。わんちゃんの足のサイズからほんの少し大きいサイズを選ぶのがベストです。
嫌がる場合は無理に履かせない
汚れ防止の犬用靴を紹介しましたが、どうしても靴を嫌がるわんちゃんもいます。
何故なら、犬は人間と違って常に素足で生活する生き物だからです。そのため、本能的に靴を履くのを嫌がってしまうこともあるのです。
加えて散歩の時間は犬が家の中から解放されて、ストレスを発散する時でもあります。それなのに、ストレスが溜まるようでは楽しい散歩の時間が台無しですよね。
わんちゃんに楽しい時間を過ごしてもらうためにも、靴を履かせる際は様子を見て判断しましょう。
散歩後の手入れでわんちゃんの体を清潔にしよう!(体の汚れと臭い編)

今度は体の手入れのやり方を説明していきます。そして、体と言えばわんちゃんの臭いを気にされる飼い主さんが多いのではないでしょうか。散歩前は気にならなくても、散歩から帰った後にわんちゃんから臭いを感じるケースも多いです。
臭いの原因も気になると思うので、一緒に見ていきましょう。
毛並みを綺麗に! 散歩から帰った後はブラッシングする
ブラッシングは散歩後の手入れに必須と言っても過言ではありません。ブラッシングで毛並みを整えることでノミやダニの虫、枯れ葉などの小さな汚れを落とせます。

また、毛並みが整えば風通しも良くなって小さなゴミなどが付着しづらくなります。ブラッシングは簡単にできるので、毎日やってあげましょう。
散歩後に臭くなる原因は? 臭いは消臭剤かシャンプーでスッキリしよう!
散歩後のわんちゃんの臭いですが、原因は2つあります。
1つ目は汗です。これを聞いて「犬でも汗をかくの!?」と思った飼い主さんは多いのではないでしょうか。確かにわんちゃんが普段汗をかいている姿なんて見ないですよね。
ところが、これは私達に見えていないだけでわんちゃんも汗をかいているのです。わんちゃんには、エックリン汗腺からでる汗とアポクリン汗腺からでる汗の2種類があります。
エックリン汗腺からでる汗とは、私達人間が良く流す水状の汗と同じですね。しかし、犬にはこの汗腺が肉球にしかありません。そのため、目立った汗が見られないのです。
これに対してアポクリン汗腺からでる汗とは、人間で言うワキガと呼ばれるものです。犬は全身にこの汗腺が分布しています。
また、アポクリン汗腺は皮脂腺とつながっており、そこから汗がでるのですが、同時に細菌が繁殖しやすい場所でもあります。そして、細菌の繁殖が臭いの原因になります。
このように汗がでることで、臭いが発生します。

そして、もう1つの理由が肛門腺の臭いです。
わんちゃんには肛門の左右両側の皮膚のすぐ下に肛門嚢(こうもんのう)が存在します。肛門嚢の中の分泌腺から臭いの強い物質が分泌されており、主に運動時や排便時に分泌されます。
わんちゃんの運動や排便は、散歩の時間がメインになります。そして、その間に分泌が行われ散歩が終わった後に臭いとなってしまうのです。



では、臭いの原因も分かったので、今度は臭いの改善方法を見ていきましょう。
臭いの元を完全に消臭! 多くの愛犬家が認める最強の消臭剤!
わんちゃんの臭いを改善する方法の1つとして消臭剤が挙げられます。しかし、消臭剤にはデメリットも存在します。
- 臭いを消してもまた復活してしまう。一時凌ぎに過ぎない。
- わんちゃんの目や口の中に入れてはいけない成分が含まれている。
このように、臭いを消したいのに消臭剤の効果が無かったり、わんちゃんには使えなかったりで意味がないんですよね。でも、今から紹介する消臭剤はその問題を全て解決してくれます。
画像をクリックすると拡大します。
引用:カンファペット
こちらのカンファペットは、多くの愛犬家で人気のある消臭剤です。カンファペットは臭いの発生源を分解し、水に戻して無害化されるので臭いが復活する心配はありません。
そして、犬の目や口の中に入っても無害で低刺激な成分なので、わんちゃんの安全性が考えられています。



他にもソファーやカーテンが汚れたときや、わんちゃんがトイレを失敗したときなど色々な分野で役に立つ商品です。
私を含めて多くの愛犬家が愛用している商品なので、この記事を読んでいるあなたにもおすすめします。
シャンプーで汚れも臭いもスッキリ!
シャンプーのやりすぎはわんちゃんの皮膚に良くないと説明しましたが、これは毎日やった場合に限ります。
わんちゃんも日が経つに連れて汚れや臭いは溜まっていくので、月に2回はシャンプーをやってあげましょう。シャンプーをやることで臭いや汚れ、フケなどの改善につながります。
まとめ
手入れのやり方を中心に説明しましたが、臭いの原因など新しい発見もあったのではないでしょうか。では、最後に大事なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 散歩後の足の手入れは、乾いた布で拭く。泥や砂で汚れた場合は水洗いしてあげよう。
- 犬の足を拭くときは、優しく丁寧にやるように心がけよう。
- 犬用靴で足の汚れをカバーするのも1つの方法だが、靴を履くのを嫌がる場合は無理に履かせない。
- 散歩後のブラッシングは必須。
- 犬が散歩後に臭くなる理由は、汗と肛門腺の臭いが関係している。
- 消臭剤は、臭いの元を消すカンファペットがおすすめ。
- シャンプーは月に2回はやってあげよう。
簡単だと思った手入れも下手にやると、わんちゃんの機嫌を損ねる可能性があるので、慎重にやりたいところではあります。しかし、慣れていけばわんちゃんも飼い主さんを信用して抵抗しなくなるので、手入れもスムーズに終わるでしょう。
そして、毎日の手入れはわんちゃんに普段から清潔でいてもらうことにもつながります。清潔な愛犬の姿を見れば、飼い主さんも大きな達成感が得られるのではないでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。