愛犬と遊んでいるときに顔を近付けたら、いつもとは違う臭いを感じたことはありませんか? 犬が臭くなってしまう理由は、体を洗っていないのが原因の1つとして挙げられます。しかし、飼い主さんの中には、しっかりとシャンプーを行っている方もいるでしょうし、わんちゃんの臭いも意識されているかと思います。
では、どうしてわんちゃんから臭いが発しているのか? ヒントなら実はもう出ていますよ。最初の顔を近付けたという部分がポイントです。今一度わんちゃんの目元をじっくりと見てあげてください。わんちゃんの目元が涙で濡れていたり、目やにが出ていたりしませんか?
そうです、わんちゃんから臭いを発しているのは目元になります。では、涙と目やにがどう関係してくるのか? その答えは記事の中にあります!
今回の記事では、わんちゃんの目の周りが臭くなる原因と正しい対処法を詳しく説明していきます。この記事を読むことで目元が臭くなる問題も解決しますので、ぜひご覧になってくださいね。
犬の目が臭い理由を見てみよう!

目の周りだけが臭いと、病気の可能性もあるんじゃないかと心配になってきますよね。しかし、目の周りだけが臭くなるのは、理由があります。ここからは、犬の目元が臭くなる理由をマロンと一緒に追及しながら説明します。



涙の放置は臭いの原因!
わんちゃんの目の周りが臭う原因の1つとして涙の放置が挙げられます。犬も人間と同様に涙を流すのですが、涙を意識しない飼い主さんは意外と多いのです。
私も最初は「あくびをしたから涙を流したんだ」程度にしか思っていなかったので、そんなに深くは受け止めていませんでした。でも、ある日ラテと遊んでいたときに目の周りが妙に臭いと感じたので、インターネットで調べてみたら答えにたどり着きました。


涙を放置することで毛が濡れてしまい、濡れた部分に菌が繁殖します。その菌が溜まることで、目の周りから臭いを発してしまうのです。




目やにも臭いと関係している?
わんちゃんの顔を見たときに目やにが付いていることはありませんか? 目やにの放置も臭いの元です。目やには水分や適度な温度があるため、菌が繁殖しやすいです。そのため、臭いの原因になってしまうのです。
目やには、新陳代謝で剥がれ落ちた細胞や老廃物、ゴミなどが混ざって出来ます。特にわんちゃんは地面に顔を近付けることが多いので、どうしても塵などが目に入ってしまうことはあります。
また、わんちゃんの体質や老犬になると目やには出来やすくなります。特に老犬は、免疫力の低下や視力の低下が影響してきます。


犬の目が臭う場合の対処法を知っておこう!

主な改善方法は、「ガーゼで優しく拭き取る」「ホウ酸で洗浄する」「内側からのケア」が挙げられます。1つずつ見ていきましょう。
ガーゼで優しく拭き取ってあげよう!


わんちゃんの目を傷つけないためにも、拭き取る際はガーゼを使うようにしましょう。百均やドラッグストアで手軽に手に入れることができます。
また、目やにが乾燥して取りにくい場合にはガーゼを目元に付けることで、目やにがくっついて取り除くことができます。この時も焦らずゆっくりやってあげましょう。
ホウ酸水で洗浄してあげよう!
目の中のゴミや目やにはガーゼで拭き取るのが難しくなるので、ホウ酸水で洗浄してあげましょう。

確かにホウ酸には毒素が含まれています。しかし、これは濃度が高いホウ酸に限ります。ネズミの駆除で使うホウ酸団子は駆除用に作られているので、濃度も高いです。
でも、今から紹介するホウ酸水は殺菌用になります。殺菌効果があることに加えて、濃度も低くてわんちゃんの目には無害です。したがって、ホウ酸の量を上手く調整するのがポイントになってきます。

それが面倒ではありません。ホウ酸水を作るのはとても簡単なんですよ。まず、準備するものから見ていきましょう。
準備するもの:ホウ酸(3g)、精製水(150ml)、ノズル式容器、計量カップ
水は、水道水ではなく市販の精製水にしましょう。水道水には塩素が含まれているので、わんちゃんの目を傷つけてしまう恐れがあります。
- 精製水150mlを計量カップに移す。計量カップは、事前に水洗いや消毒をしておきましょう。
- レンジに入れるなどして60℃まで温める。
- ホウ酸3gを60℃のお湯に溶かす。
- 冷めたらノズル式容器に移したら出来上がりです。

ホウ酸の濃度は2%以下にしてください。濃度が上がるとわんちゃんの目を傷付けてしまいます。上で紹介した作り方は濃度2%以下を守っているので、この量で作ってください。
また、ホウ酸水が出来上がった後は、空気に触れて菌が繁殖しやすくなります。開封したら冷蔵庫に入れて2週間以内に使い切るようにしましょう。
ホウ酸水の作り方ですが動画もありますので、参考にしてみてください。
ホウ酸
ノズル式容器
臭いの元を消臭! カンファペットで消臭スッキリ!
画像をクリックすると拡大します。
引用:カンファペット
このカンファペットは、ただ消臭するのではなく臭いの元を分解してくれます。一般的に使う消臭剤は、確かに臭いを消すことはできますが、時間が経つと臭いが復活してしまうこともあります。ところが、このカンファペットは臭いの元を完全分解してくれるので、臭いが復活してしまう心配はありません。
そして、この商品の更なる魅力はわんちゃんの安全性も考えてあることです。カンファペットに含まれている成分は、低刺激でわんちゃんの目に入っても影響がありません。

消臭剤なので、目の周りのケア以外にも使えます。色々な分野で役に立つので、他の臭いで悩んでいる飼い主さんにもおすすめです。
こちらのリンクより公式ページに飛ぶことができます。→カンファペット
内側からの改善が必要?
先ほど「わんちゃんの体質や老犬になると目やにが出やすくなる」と説明しましたね。例えば、栄養が不足していたりアレルギー体質で免疫力が低かったりすると、表面状のケアだけでは治すことが難しくなってきます。
そのため、内側からのケアが大事になってきます。内側からのケアを行うことで、栄養素を補ったり免疫力を上げたりすることが可能です。では、そんな内側からのケアに役立つ商品を紹介いたします。
体の内側からケア!? 腸内環境を整えてくれる! ハタ乳酸菌
また、このハタ乳酸菌は便秘や口臭の改善にも効果的だと言われています。目やにの問題以外でも役に立つこと間違いないです。



病気の可能性も!? 流涙症による涙やけや目やにの色には要注意!

ここまで対処法を述べてきましたが、普通にケアするだけでは改善されない場合があります。先ほどマロンが「目やには正常な色と異常な色がある」と言いましたね。目やにが正常な色の場合は、上で説明した方法を実践してもらえれば大丈夫です。しかし、異常な色の場合は通常の対処に加えて、別の対処も必要になります。
また、わんちゃんは流涙症が原因で涙やけを起こす事があります。この涙やけも臭いの原因になるのですが、上で紹介した対処法に加えて事前の予防が必要になってきます。
正常な色の目やにと異常な色の目やにとは?
目やにの色が白色、黒色、灰色の場合は正常な色です。これに対して、黄色や緑色の場合は異常な色を示しています。白色や黒色の目やには、先ほども説明した新陳代謝や目の中に塵が入った影響で出てしまいます。
ところが、黄色や緑色の目やにが出ている場合、細菌やウイルスが目に入っていることが原因で出てしまいます。このタイプの目やには放置していると結膜炎や角膜炎になる恐れもあるので、目やにを取った後は一度動物病院に連れて行き、診てもらうことをおすすめします。
流涙症と涙やけとは?
もう1つ気を付けたいのが流涙症と涙やけですね。
流涙症とは、涙があふれるように出てくる症状です。主な原因として、ゴミや異物などが目を持続的に刺激する、結膜炎や角膜炎による目の炎症が続くことが挙げられます。
そして、涙やけとは流涙症によってあふれた涙が被毛と反応して変色する症状です。涙と被毛が反応する症状と同時に、菌が繁殖して臭いの原因にもなります。
特にプードル、ポメラニアン、マルチーズ、シーズー、パグ、ブルドッグ、チワワ、パピヨン、ビションフリーゼなど、被毛が多かったり目が大きかったりするわんちゃんは流涙症になりやすいと言われています。

毛が目の中に入りやすいなど犬の体質も関係してくるので、完璧な対策は難しくなってきます。しかし、最低限の対処であれば可能です。
1.変色した部分をホウ酸水で殺菌してあげる
被毛が変色した部分は菌が繁殖しているので、殺菌する必要があります。先ほど紹介したホウ酸水をガーゼに濡らして優しく拭きましょう。毎日拭いてあげれば、症状も早く治まります。
2.目の中に入った異物を取ってあげる
ゴミが入った場合も、ホウ酸水で洗浄してあげましょう。
ただ、ゴミ以外に毛が入ってしまうこともあります。そういった場合は、事前に目の周りの無駄毛をカットして、毛が入らないようにする必要があります。
目の周りの無駄毛カットですが、下のリストにやり方をまとめました。
- 最初にわんちゃんの首元を掴んでわんちゃんの動きを固定します。
- 櫛でカットする部分の毛並みを整えます。
- ハサミで少しずつカットします。
- 少しカットしたら、櫛で優しく整えると同時にわんちゃんの顔から毛を落としてあげてください。
- 同じ作業を繰り返して、飼い主さんが良いと思ったところで作業は完了です。
文章だけでは分かりにくい部分もあるので、参考になる動画を紹介します。
もし、嫌がって暴れてしまう様子が見られるときは、おやつを与えたり頭を軽く撫でたりしてわんちゃんをなだめてあげましょう。あんまり酷い様子でしたら、日を改めて挑戦することをおすすめします。
3.部屋の中は綺麗にしておこう
ハウスダストによって涙が出やすくなることがありますので、部屋は毎日掃除しておきましょう。普段中々時間が取れない方は、簡単にモップがけするだけでも構いません。掃除を少しやるかやらないかで大きく変わってきます。
また、掃除だけではなく窓を開けて空気の入れ替えもしておくことで、部屋の空気は良くなりますよ。
4.おやつやドッグフードを変えてみよう
おやつやドッグフードに含まれるたんぱく質の量や種類をコントロールすることで、涙やけの症状が軽くなったケースもあります。わんちゃんの健康状態をチェックしながら食生活を変えてみるのも良いでしょう。
5.症状が酷いときは動物病院に連れて行ってあげよう
正しい予防をしても流涙症の症状が治まらない場合は、動物病院に連れて行ってあげましょう。結膜炎や角膜炎による炎症が関係する場合もあるので、動物病院の先生に診てもらうのが確実です。




まとめ
目に関係する臭いは、わんちゃんと良く触れ合う飼い主さんでも気が付きにくいことが多いです。そのため、定期的に目の周りを見ることが大事です。では、最後にもう一度大事なポイントを抑えていきましょう。
- 犬の目が臭くなるのは、涙や目やにの放置で菌が繁殖してしまうから。
- 目の周りが臭う場合は、ガーゼで拭き取る、ホウ酸水で洗浄する、カンファペットの消臭剤を使う、内側からのケアを心がけよう。
- 流涙症や目やにの色が黄色や緑色の場合は、対処に加えて日頃からの予防、動物病院に連れて行って先生に相談してみよう。
人間に限らずわんちゃんにとっても目は大事な部分です。わんちゃんの涙は、ひょっとしたら飼い主さんへのSOSかも知れません。重症化しないためにも、わんちゃんの目はしっかりと見てあげましょう。飼い主さんの地道な努力が、わんちゃんを常に笑顔でいさせる方法でもあります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。