犬の生理中の接し方! 普段と違う臭いや体調はどうすればいい?

みなさんも、初めて愛犬に生理が来たら驚いてしまいますよね。実際に私も調べまくった一人です。

ラテを我が家に迎え入れてからしばらく経ったある日のこと。ラテのおしっこを処理していた時にトイレシートを見てびっくり!! おしっこの色がいつもと違う。茶色っぽい色のおしっこって、病気!? と慌てて病院へ駆け込みました。そして先生に笑われました。

そう、ラテは生理が来ていたのです。病気ではなく、トイレシートに少量の出血が付着していただけとのこと。「しっかり勉強しろ!!」と笑われて帰宅したのですが、分からないことだらけで調べまくりました。

生理中はどうやって接したらいいの? 臭いの対策は? 愛犬に生理が来たけどどうすればいいのかわからない。そんなお悩みを抱えている方のために、私が調査した結果をみなさんに紹介したいと思います!!

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犬の生理は発情期!? ヒートについての調査結果!!

愛犬が突然生理になると驚きますよね。これから毎月出血に備えなければいけないのかなと思っていたのですが、実は人間の生理と犬の生理はまったく別物だったのです。詳しくご紹介します。

犬の生理とは?

人間の場合、妊娠しなかった時に出血するのが生理ですが、犬の場合は妊娠に向けての準備期間で出血します。妊娠の準備期間に入った子宮が充血し、子宮の粘膜から溢れ出ることが犬の生理なんです。

つまり、出血してから妊娠の可能性が高くなりますので、愛犬の妊娠を望まない方は注意が必要です。

犬の生理はどれくらい続くの?

  1. 発情期の流れ

    犬の生理は「ヒート」と呼ばれます。これは「発情」という意味ですが、ヒートはまさしく犬の発情期そのものなのです。

    • 発情前期
    • 発情期(発情後期)
    • 発情休止期
    • 無発情期

    このような順番で犬の発情期は経過していきます。出血するのは一番上の「発情前期」から「発情期」までの間です。発情前期は約1週間~10日間、発情後期は約1~2週間の間続きますので、出血が続く期間はだいたい2~3週間となります。

    出血期間は個体差があるため、わんちゃんによって様々です。早ければ8日くらいで出血が止まることもあるそうですよ。

  2. 生理中の状態

    発情前期 色が濃く粘着質な出血がある。まだ妊娠する段階では無い。
    発情期(発情後期) ピンク色の水のような出血が少量続く。この時期(出血開始から約2週間後)が妊娠する可能性が高い。出血が無くなっても発情期中ということもある。
    発情休止期 出血は止まりますが、「偽妊娠」により母乳が出ることがある。出血が収まってから約2か月間続く。
    無発情期 発情が収まる時期。次の発情まで3~8か月と個体差がある。

    母性本能が強いわんちゃんだと、妊娠したと思い込んで母乳が出ることがあります。これを「偽妊娠」と呼びます。他にもお腹がふくらむ、元気がない、食欲がなくだるそうにしている、穴を掘って巣作りをしているなどの様子が見られます。

    基本的には治療などは必要ないので、偽妊娠の症状が治まるまで様子を見ましょう。ただし、気付かないうちに妊娠していたという可能性もありますので、様子がおかしいと思ったら一度かかりつけ医に診てもらうと良いでしょう。

  3. 頻度は1年に1~2回

    初めてのヒートは生後6か月~14か月の間に見られると言われています。小型犬の方が成熟度が早く、大型犬はやや遅めの時期となっています。

    人間の女性は毎月生理が来ますが、犬の場合は1年に1~2回程度。小型犬は約半年に1回、大型犬は8~12か月に1回のペースです。たまたま見つけて驚いてしまう飼い主さんも多いそうですよ。

    小型犬だと血量も少なく犬自身が舐めてしまっているということもよくあります。「なんだか最近良く舐めてるな」と思ったらヒートだった、という場合もありますので、生後6か月を迎える頃からヒートの準備をしておくと良いでしょう。

ヒート中のわんちゃんは普段と様子が違います。食欲が落ち、だるそうにしている時間も長く、あっちこっち舐めてるなと思ったら、突然穴を掘りだしたりします。しかしこれらはすべて、ホルモンがもたらす生理現象なのです。

ですから飼い主さんも、慌てず穏やかな気持ちで接してあげてくださいね。

 

生理中の下痢? ヒート中の臭い!! 飼い主さんの「困った」を紹介!!

ここまではヒートの一般的な症状についてご紹介しました。しかし実際に愛犬がヒートを迎えると「こんなこともあるの?」という状態になることもあると思います。

そこで、ネットの中で実際にあった飼い主さんのお悩みについてピックアップしたいと思います。あなたの愛犬にも当てはまるものがあるかもしれません。

生理中のにおい?

発情前期、つまり出血が始まると同時に、妊娠準備を始めたという合図でオス犬を惹き付けるフェロモンを発します。そのフェロモンは本来オス犬が感じ取れる程度のもので、人間には感じ取れないことが多いです。

しかし、ヒートの症状は個体差があるため、出血量やにおいについてもそれぞれ違いがあります。

実際に「ヒート中の愛犬が臭い」とお悩みの飼い主さんもいるようです。

血は我慢できるのですが、生理になってから、ものすごい臭いを発する様になってしまいました。
まめにお股を拭いたり洗ったりしても一向にくさい臭いは、収まりません。
先週 獣医さんに連れて行った所、”肛門線の臭い”と言われて、肛門線を絞ってもらったので
原因が分かったと一安心したのですが、やはり臭いを発し続けています。

生理中(ヒート中)は、くさい臭いを発するのでしょうか?
もし そうななら、皆さんは、どうしていますか?

引用:価格.com

この方のように、ヒート中のにおいについて悩んでいる方も中にはいるようですが、先ほどご説明した通り、ヒートの症状には個体差があるものですし、「それも愛犬の特徴」ということで受け入れている方が多いようです。

ただし、楽観的に考えるのは危険です。ヒート中は抵抗力や免疫力が落ちているため病気にかかりやすいのです。中でも膀胱炎になりやすく、ヒートの症状と似ていることから区別がつきにくい病気と言われています。

床に血がポタポタと落ちる、陰部の大きさが通常より大きいなどの症状が見られない場合、膀胱炎の可能性が高いです。病院で尿検査をしてもらうのが一番の対処法ですので、すぐに診てもらうことをおすすめします。

生理中に下痢? これって大丈夫?

ヒート中の体調不良にも個体差があります。症状はさまざまで、元気な子もいれば「深刻な病気かも!?」と心配になるくらいぐったりする子もいます。

心配で不安になってしまうかもしれませんが、だるそう・食欲不振・腹痛・吐き気・微熱・下痢などの症状はヒート中が原因と考えられますので、焦らず落ち着いて愛犬の様子を見守りましょう。

特に、食欲不振や下痢の症状に焦って、急にフードを変えたりしないようにしましょう。ヒートは一時的なものです。ヒートが終わった時にいつものフードを食べなくなってしまった、ということもあります。

食欲不振であまり食べられない場合、フードをふやかしたり、ちょっとだけトッピングを加えたりする程度で様子を見ましょう。少しでも食べられるのなら大丈夫です。あまり神経質にならず穏やかに接してあげてください。

ただし、ヒート終わり頃から突然下痢が続くようになった場合、ホルモンバランスが崩れている可能性があるようです。

病院にいきました。ちょうど生理が終わってからの下痢だったので、ホルモンバランスが崩れている可能性があるとのこと。
腸の薬でだいぶ硬い便がでるようになりました。
引用:dogoo.com

発情休止期に入れば、出血やその他の症状もだいぶ落ち着いてきます。しかし出血が終わった後になんらかの体調不良が見られる場合は、かかりつけ医に相談してみることをおすすめします。

病気が隠れていることもありますし、何より診てもらうことで飼い主さんも安心できます。可愛い愛犬のことですから、不安や心配はなるべく抱えず、楽しい生活を送ってください。

 

散歩はして大丈夫? 生理中の注意点はコレ!!

愛犬が大好きな毎日の散歩。けれど、ヒート中はだるそうにしているのでお散歩に行くべきか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか

そこで、お散歩についての注意点をまとめてみましたのでご紹介します。

生理中は散歩を控えるべき

ヒート中のお散歩については賛否両論の意見があります。ヒート中はイライラしている状態が続いているので、ストレス発散のためにも連れて行きたい、と考える飼い主さんも多いと思います。

しかし、ヒート中の出血や尿からは、オス犬を惹き付けるフェロモンが含まれています。妊娠してしまう可能性はもちろんですが、追いかけ回されたり、それが原因で喧嘩に発展してしまうことだってあります。

このような思わぬトラブルに発展してしまう可能性があるため、ヒート中の散歩はなるべく控えた方が良いでしょう。

どうしても散歩に行きたい時は?

愛犬が行きたがって仕方がない時や、どうしても外出をしなければならない時もあると思います。そんな時はオス犬と会わないように工夫しましょう

散歩に行く道や時間帯を変える、外へ出る時は抱っこをするなどの対応をしていきましょう。ストレス発散のために外に出したいという場合は、庭やベランダを歩かせるだけでも違いますよ。

また、散歩に出掛ける場合犬用のサニタリーパンツを着けると良いでしょう。犬用のオムツやオムツカバーでも良いですね。

出血やおしっこが地面に付着しないので、オス犬を惹き付けることも少なくなりますし、においも多少抑えられますよ。

ただし、ここでも注意が必要です。ヒート中に発するフェロモンというのは、オス犬にとって相当強く魅力的なにおいです。オムツやパンツを装着していても、それを食い破ってしまうこともあるそうです。

「着けてるから絶対安心」という訳ではないのです。あくまでもマナーとして使用することをおすすめします。

 

生理中でも大丈夫!! お手入れで気分をリフレッシュさせよう!!

普段の様子とは違う愛犬を見ると、いろいろと心配になってきますよね。いつもと同じではダメなものもたくさんありますし、判断に迷うこともあると思います。そんな時だからこそ、いつもと同じように出来ることは大切にしてあげてください。そこで、生理中でも可能なお手入れについてご紹介していきますね。

シャンプー

生理中でもお風呂は大丈夫です。ヒート中は免疫力が低下するので、体の清潔を保つためにもシャンプーをしてあげたほうが良いでしょう。また、ヒート中のにおいが気になる場合、シャンプーをすることで多少軽減しますのでおすすめです。

ただし、もともとお風呂が好きじゃないわんちゃんや、ヒート中でストレスを感じ嫌がるわんちゃんもいます。ヒート中でもシャンプーをしてくれるサロンはたくさんありますが、あくまでもわんちゃんの様子を見ながら行うと良いでしょう。

トリミング

こちらもシャンプーと同様で、清潔を保つためにぜひおすすめしたいお手入れです。毛が長いと出血した部分が固まってしまうことがあります。そこから細菌が感染してしまうこともありますので、おしりの周りや陰部の部分などは短めにしておくと良いでしょう。

ヒート中でもトリミングを受け入れてくれるサロンは多いですが、中にはお断りをしている所もあります。サロンでお願いする場合は事前に確認してみてくださいね。

 

まとめ

犬の生理についてご紹介しました。改めて確認しましょう。

  • 犬の生理(ヒート)は発情期のこと。2~3週間出血が続く
  • 頻度はだいたい1年に2回。ただし個体差や犬種の違いがある
  • においや下痢など、ヒートの症状にも個体差がある。
  • 生理中の散歩は控えた方が良い。行く場合は時間をマナーを守ることが重要
  • シャンプーやトリミングは生理中でも大丈夫。サロンに確認してから行くのが尚良い。

生理期間は愛犬もナーバスになりやすい時期です。倦怠感や微熱、食欲不振などが3週間近く続くのですから当たり前ですよね。そのため、飼い主さんが優しく見守ってあげることが大切なのです。

少しでも愛犬が気持ちよく生理期間を過ごせるようにしてあげましょう。飼い主さんが落ち着いて生理中の愛犬と接することが出来れば、愛犬も穏やかに過ごすことが出来るはずですよ。

この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

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