愛犬が散歩を嫌がる? 理由と対処方法が知りたい方必見!!

にとって、散歩はご飯と同じくらい楽しみなもの。広いところで体を動かせる絶好の機会です。

私が飼っているラテとマロンも散歩が大好きです。すごくテンションが上がります。散歩という言葉を聞いただけやリードを見ただけで、「散歩タイムだ!!」 と飛び上がって喜ぶんです。

ところが、「いつもなかなか散歩に行きたがらない」または「あんなに好きだった散歩を急に嫌がるようになった」。そうなってくると心配になりますよね。

そこで今回は、愛犬が散歩を嫌がる原因について詳しくご紹介してきます! 

散歩はわんちゃんにとってストレス解消・運動の大事な時間でもあります。わんちゃんの健康を守るためにも、理由・対処方法を学んで散歩を楽しいものに変えてあげましょう

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犬が散歩を拒否! 行きたがらない5つの原因とは?

本来なら散歩が大好きなはずのわんちゃんですが、実はわんちゃんの性格や状況によっては嫌がることもあるので

その主な原因はこちらの5つです。

  • 運動嫌い
  • 散歩が怖い
  • 散歩道具が気に入らない
  • 体調が優れない
  • 暑い

散歩を行きたがらないわんちゃんの心理とは一体どんなものなのでしょう? 順番に詳しくご紹介します。

1.元々散歩が嫌い!! 運動嫌いタイプ

人間でもアウトドア派、インドア派の方が居るように、そもそも動くのが嫌という運動が嫌いなわんちゃんも、中にはいるのです。

外で生きていた頃の犬は狩りをしながら生き抜いて来ましたが、現在は飼い犬となるわんちゃんが多いため、他の動物に襲われることも無く安全な毎日を過ごすことが出来ます。

なので、運動嫌いなわんちゃんにとっては運動する理由が見当たらないのです

ラテ
…んん~…ここは安全だから…むにゃむにゃ…

わんちゃんの性格によるものですが、克服しないと肥満の原因にもなってしまいますね

2.「あれが怖かった」 散歩を怖がるタイプ

散歩には行くけれど、散歩の途中ある場所で怖がってしまう。表情が曇り尻尾を下げて動かない。その場合は散歩自体が嫌いなのではなく、わんちゃんが怖がる原因が何か散歩ルートにあるはずで

以前の散歩中にこんなことはありませんでしたか?

  • 近所の知らない小学生たちに囲まれて騒がれてびっくりしていた。
  • 大きな犬を飼っている家の前を通り過ぎる時に、吠えられて噛みつかれそうになった。
  • 工事中の現場近くを通り、大きな音にびっくりしていた

思い当たる原因が無いか探してみましょう。原因が分かれば克服することは可能です。

3.あれが嫌!! 散歩道具が気に入らないパターン

普段の生活で首輪をし慣れていないわんちゃんの場合、散歩の時に身に着ける首輪やハーネスを嫌がることがあります。それが原因で散歩を嫌がってしまうことがあるのです

また、首輪のサイズが合っていないと引っ張られた時に苦しい思いをしてしまい、着けるのが嫌だと思ってしまいます。

それから、散歩の時に身に着けているハーネスやレインコートなどの素材はいかがでしょうか? 特定の物を身に着けて散歩を嫌がるようでしたら、素材が気に食わないのかもしれません。

4.痛いから嫌!! 体調が優れないパターン

いつもは元気よく散歩へ行くのに、急に嫌がるようになった、どこか痛がっている様子がある。そのような場合は怪我や体調不良が原因の場合があります

私の知り合いが飼っている柴犬は、散歩が大好きでしたが急に元気がなくなり散歩中もトボトボ。帰って背中をなでるとキャン!! と痛がって叫んだため、病院へ連れて行ったところヘルニアと診断されたそうです

それ以外でも、爪が割れていた、肉球が傷ついていたなど、歩くと痛いから嫌がっている可能性もあります。体を触ってみて、痛がっている場所は無いか確認しましょう。

5.暑い!! 暑さを嫌がっているパターン

わんちゃんは暑さに敏感です。「暑い中歩かされる!!」と分かると、歩くのを止める子もいます

特に、気温が高くアスファルトの温度も上がる真夏日は、わんちゃんは地面との距離も近く、肉球が火傷してしまうこともあるので注意が必要です。

また、夏バテや熱中症になり体調が優れないこともあります。暑い日が続く場合はわんちゃんの体調や環境を注意して見てみると良いでしょう。

 

パテラって何? 犬が散歩を嫌がるもう一つの理由

皆さんは「パテラ」という病気をご存じでしょうか?

犬の膝のお皿がズレて脱臼してしまう症状を膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)と言います。トイプードルやチワワなど特に小型犬に多い病気です

わんちゃんが突然3本足で歩くようになった場合は、パテラの疑いがあります。また、散歩に行きたがらなくなることも特徴の一つです。

軽度の場合は自然に治ることも多いですが、症状が悪化すると最悪歩けなくなってしまうこともあります

ラテとマロンも小型犬なのでパテラにならないか心配は尽きません。パテラにならないため、また万が一パテラになってしまった時のためにも、対応策をまとめてみたいと思います。

パテラの予防策

1.フロアマットを活用する

フローリングなどつるつる滑る床の場合、わんちゃんの足にかなり負担がかかってしまいます。フローリングスペースを少なくするために、絨毯やフロアマットなどを活用しましょう。

2.ジャンプなどの激しい運動を控える

急な方向転換や、高いところから飛び降りるなど、膝に強い力が加わることがパテラの原因のひとつです。

予防法としては段差に気をつける、滑りやすいところは避ける、飛び降り・飛び乗りなど負担のかかるジャンプをさせないことが大切です。また、2本足で立ち上がるなどの行動は膝の負担になってしまいますのでご注意ください。

3.体重の管理

愛犬の適正体重をご存じですか? 重が増えると膝への負担も大きくなります

かといって痩せすぎの場合は筋肉が落ちてしまい、やはり膝に負担がかかってしまうのです。健康な体を保つためにも、愛犬の適正体重を調べ、体重管理をしっかりと行うことが大切です。

症状が軽度の場合でもすぐに病院へ

パテラの症状が重症だった場合は手術が必要となってきます。手術費用の相場は15万~40万円と言われていて、しかも再発の可能性が十分に考えられるそうです

しかし症状が軽度の場合は、足を曲げ伸ばしする筋力運動や、サプリメントを処方することで進行を和らげることが出来るのです。

足をかばった歩き方をしていたり、散歩に行きたがらなくなった場合は、すぐに獣医さんに連れて行きましょう。何よりも早期発見が大切です。

 

犬の散歩嫌いを克服するには?

わんちゃんが散歩を嫌がる理由についてご紹介して来ましたが、放置しておくと大変なことになるものばかりでしたね。病気やケガはもちろんのこと、肥満や問題行動へと繋がる可能性もあります。

愛犬の健康のため、それ以上に楽しくお散歩が出来るようになるためにも、しっかりと克服していきましょう!!

それでは先ほどご紹介した5つの主な原因について、解決策をご紹介していきますね。

  • 運動嫌い
  • 散歩が怖い
  • 散歩道具が気に入らない
  • 体調が優れない
  • 暑い

1.運動嫌いな子には「誘惑」を

まずは短い距離のお散歩から始めましょう。目的地を定め、到着したらおやつをあげるのです。

そうすることで「お散歩に行くと良いことがあるんだ」と認識していきます。

これを少しずつ、何度も繰り返していくことによって、運動嫌いなわんちゃんでもお散歩が好きになっていくのです。

2.怖がる子には「安心感」を

怖くないよ、大丈夫だよと徐々に慣れさせるか、抱っこして回避してあげることが大切です。

慣れさせようとしてぐいぐい引っ張ってはいけません。弱くでも「ズズズ」と引っ張ると、アスファルトの場合肉球がすれて怪我をしてしまう場合があるため注意が必要です。

また、怖がるルートを無理に歩かせる必要はありません。特定の場所で立ち止まるようでしたら抱っこして通り過ぎることも有効です。散歩は楽しいものだということを、少しずつ短い距離から覚えさせていくことが大切なのです。

3.散歩道具が嫌な子には「別の物」を

愛犬に一番合うアイテムを選ぶことが大切です。「首輪からハーネスに変えてみたら散歩を嫌がらなくなった」という方もいらっしゃるようです。

また、普段から首輪やハーネスに慣れさせることも大切です。子犬の頃から慣れさせることが理想的ですね。

4.体調が優れない子には「病院」へ

散歩を嫌がる以外に、痛がっていたり、元気がないことが数日続く場合は、獣医さんに診てもらいましょう。

散歩中でも、足に何か刺さってしまったり、何か良くないものを食べてしまったりする場合があります。急に歩かなくなったり、歩きづらそうにしている時は、診てもらうと安心ですね。

わんちゃんは言葉を発することが出来ません。痛くても「ここが痛い」と正確に指し示すことは難しいのです。そのため、飼い主さんがしっかりと「普段と違うところはないか」と確認することが大切です。

5.暑い時は「暑さ対策!!」

真夏はアスファルトが60度にまで上がります。そんな中散歩をしてしまうと、わんちゃんは肉球が火傷してしまったり、地面からも近いので熱中症になってしまいます。

お散歩に行く場合は、気温が下がる18時以降、または早朝の時間帯にしましょう。アスファルトもだいぶ温度が下がっている頃です。実際に手で触ってみて熱くないか確認してみてください。

そのうえで、わんちゃん用の靴や、熱中症対策のグッズなどを上手に使用して、わんちゃんの暑さを取り除いてあげましょう。水分補給もこまめにしてあげてくださいね。

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【番外編】ちょっと待って!! 嫌がる理由はもしかしてこれかも?

散歩を嫌がる主な5つの原因や、病気が原因の場合などについてご紹介してきました。けれど、どれも愛犬に当てはまらない、という場合もあるかと思います。

そんなお悩みを抱えている飼い主さんは、ぜひこちらを確認してみてください。もしかしたら、こんなことが原因かもしれませんよ。

1.子犬の場合

子犬に多いのが、まだ散歩慣れしていないという理由。散歩デビューしたての頃は、おうちの外の世界すべてが刺激となります。車や電車などの大きな音、知らない人や犬に会ってびっくり! といった、初めての体験がいっぱいです。

人間でも新しい環境に慣れるのは大変ですよね。わんちゃんも同じです。そのため、びっくりして立ち止まってしまったり、警戒しながら歩いたりすることがあるのです。

散歩コースを短い距離から始めて徐々に長くする、まずは人通りの少ないルートから慣れさせる、などゆっくり慣れさせることが大切です。徐々にわんちゃんも散歩の楽しさがわかってくるはずですよ。

2.老犬の場合

人間も年を重ねると、小さな子供のように外ではしゃぐのは難しいと感じますよね。それはわんちゃんも一緒です。体力の低下、散歩の意欲の減退、白内障などの病気が原因で、散歩を嫌がっている可能性があります。

関節が弱くなってきている場合もありますので、無理をさせることは禁物です。しかし、散歩をまったくしないと、筋力の低下や認知症の発症などのデメリットもあるのです。

そこで、お散歩をサポートするグッズを利用することが大切です。短い時間でも自分の足で歩くことで、筋力の低下を防ぎ、外の刺激を受けることで認知症の発症を遅らせることが出来ます。


(クリックして拡大)

引用:楽天 歩行補助ハーネス プリンセス

このように、後ろ足をサポートするハーネスなども販売されています。愛犬に合ったグッズを利用しながら、少しでもお散歩を楽しんでもらえるように工夫してみましょう。

3.甘えんぼうのわんちゃんの場合

散歩中に動かなくなる、座り込む。元気よく飛び出したのに、しばらくして途中で動かなくなる、座り込んでしまう。引っ張っても断固として動こうとしない。仕方なく飼い主さんが抱っこして帰る。

この場合は飼い主さんに構ってほしいという甘えが理由です。

また、動かないからとおやつで誘導したりすると、「立ち止まればおやつがもらえる」と思い込んでしまい、それ以降も繰り返してしまうのです。

飼い主さんもわんちゃんのことが大好きだと思いますが、本当に散歩をさせたいのなら抱っこはせず家まで歩いて連れて帰りましょう

もし立ち止まって動かない場合は、声をかけず、わんちゃんの目線でリードを軽く引っ張ります。わんちゃんが歩き出すまで根気強く繰り返しましょう。こうすることで「歩かないといいことがないんだ」と学習していきます。

何か特定のものを怖がっている場合は、その区間だけ抱っこして、また歩かせてください。そして「家まで歩けたらおやつを与える」と決めておくと良いでしょう。おやつをあげないまでも、家まで歩けたらほめてたくさんかわいがってあげることも、わんちゃんにとっては何よりのご褒美ですよ

 

まとめ

犬が散歩を嫌がる理由と状況をご紹介しました。改めてまとめてみましょう。

  • 元々散歩が嫌いな子には「散歩をすると良いことがある」と思わせる。
  • 散歩中に怖がっている場合は「嫌がる場所だけ」抱っこする。
  • 散歩道具が気に入らない場合は思い切って変えてみる。
  • 体調不良やパテラに注意。様子がおかしい場合はすぐに病院へ。
  • 暑さで嫌がっている場合は、時間を変えたり、暑さ対策のグッズを使用する。
  • 子犬や老犬の場合、わんちゃんの様子を見ながら、楽しく散歩が出来る環境を整える。
  • わがままで拒否している場合は「歩かせる努力」をする。

愛犬がなぜ散歩を嫌がるのかを考えてみましょう。きっと理由があるはずです。

わんちゃんによって理由は様々ですが、それを見つけられるのは、日頃から一緒に生活している飼い主さんだけです。わんちゃんの様子を観察し、コミュニケーションを取りましょう。

心の底から嫌がるわんちゃんに、お散歩を無理にさせる必要はありません。ですが運動不足だと肥満や病気のリスクが上がるため、健康上良くありません。

わんちゃんの健康のためにも、ぜひ一緒に散歩を楽しんでくださいね。

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