散歩中に愛犬が人に吠える、ほかの犬に吠える、散歩前の吠える。これは無駄吠えなのでしょうか?私たちにとっては、無駄吠えかもしれませんが、犬にとっては無駄ではなく理由があるはずです。
私たち人間にも性格があって、人付き合いが苦手な人、人付き合いが得意な人、犬が苦手な人、犬が大好きな人。それぞれです。犬にもそれぞれ個性があり、おしゃべりなわんちゃんもいれば、無口なわんちゃんもいます。
散歩中 吠えまくり!!その原因を探ろう

散歩中出会う犬や人に吠えまくる理由から、人や犬に出会わない時間帯や裏道を選んで散歩と考える前に犬が何を訴えているか原因を探ってみましょう。
警戒して吠える



犬は、声が大きい人が苦手です。散歩中急に大きな声で話しかけられると警戒してその人が離れるまで、見えなくなるまで吠え続けてしまいます。犬にとっては、びっくりですよね。
褒めるときや嬉しい時は人の声は高くなる傾向があり、男性の方が声が高い女性より、警戒されるようです。
恐怖から吠える
いつもと違う散歩コースに行ったとき愛犬がしっぽを下げている、歩かないって事、経験ないでしょうか?
犬にとっては、「ここって安全なのかな」「お化けなんて出てこない」なんて思っているかも。こんな時、予想外に人が居たり、普段聞かない音が聞こえると恐怖を感じて吠えることがあります。
人間事情では、あっちに行くと楽しいものがあるよ。って思うかもしれませんが、犬にとっては、やはり恐怖を抱いてしまうのではないでしょうか。
縄張り意識から吠える
友人が、10歳の保護犬を飼いだして2年になろうとしています。来たばかりの時は、しっぽを下げ前に進まない散歩だったそうです。抱っこして少し進んで降ろすとちょっと進むの繰り返したっだそうです。全く吠えなかったそうです。
しかし今は、人や犬に吠えるそうです。自分のテリトリーという事を覚えたからです。自分の縄張り、飼い主さんを守ろうとして吠えてしまうのです。
興奮して吠える
散歩に行く前にリードを持っただけで犬がはしゃいで吠えるってことないですか。興奮したまま散歩に行き、引っ張る、他の犬を見ると遊びたくてそのままのテンションで吠えてしまう。
最近ヨークシャテリアが散歩をしているところをよく見かけますが、私よく吠えられます。いつも通り吠えられ通り過ぎようとすると、公園から女の子が走ってきて、「よく吠えるね」といって撫でていました。
ヨークシャテリアはしっぽフリフリで、嬉しそうにしていたのです。私は、警戒されて吠えられていると思っていたのですが、人も他の犬も大好きなんでしょうね。もう少しフレンドリーに吠えてくれたら、近づいていけるのですがね。
散歩アイテムで対策する

リードの使い方
散歩中犬が、グイグイ先を行き、すれ違う犬や人に吠えまくっている犬を見かけたことはありませんか?
私は子供の頃、外飼いで柴犬を飼っていました。母がリードを持つとちゃんと横を歩くのに、私がリードを持つとグイグイ先に進むのです。「子供だから馬鹿にしてる!」なんてよく思いました。
勿論それもありますが、リードの使い方も間違っていたのですよね。愛犬が、他の犬や人に吠えまくりリードが張った状態の時、ほとんどの人が引っ張り返し遠ざけるでしょう。犬は、「追い払ってやった」「怪しい奴だったんだ」と判断してします。
これが何度も続くと飼い主さんのリードを持つ手に力が入り、無意識のうちに犬を強く引いている可能性があります。犬は、それを感じ取り「今日も追い払ってやる」とスイッチが入ってしまいます。
これが、悪循環になる始まりです。犬がリードを引っ張り吠えだすと引っ張り返す。これでは、命綱ではなく、犬をコントロールする道具、行動を制限する道具になってしまいます。
リードを張った状態にしない。緩んだ状態を保つ。これが出来るようになれば、引っ張ったり吠えまくることは、なくなるはずです。
・犬がリードを引っ張る状態になったら立ち止まる
・引っ張らずに緩んだ状態で散歩が出来たら褒める
・大きな声で叱らない
・安心させる
リードが張った状態になったら飼い主さんは立ち止まるか、パツンと一瞬だけリードを引く。一瞬です。犬が「何かあった」というぐらいです。犬が緩めた状態にしたら歩き出す。
リードが緩んだら歩くという事を習慣にしていきます。出来たら、おやつをあげる。大げさに褒める。引っ張らないと飼い主さんが褒めてくれる。おやつをくれる。と習慣にしていきましょう。
リードを引っ張って吠えまくる時は、リードを引っ張り返すのはなく犬の高さになって恐怖・警戒から「怖くないよ」「怪しくないよ」と安心させてあげてください。時には、おやつで気をそらす方法も使ってみてください。



犬も学習し、習慣になっていきます。まずは飼い主さんが、なぜ愛犬が吠えているのかを理解し恐怖・警戒心を解いていきましょう。散歩の練習は室内でも効果的です。毎日の繰り返しで習慣ついていきます。
こちらの動画は、とても分かりやすく説明されています。ご参考にしてください。
リードの選び方
・スタンダードリード
・伸縮性リード
・ロングリード
・ハンドフリーリード
- 普段の散歩では、スタンダードリードがおすすめです。スタンダードリードは、通常120cmから150cmがほとんどです。
先程お話ししました保護犬を飼いだした友人ですが、持ち手側のループと犬が横に並び緩んだ状態の所と2か所を持ち散歩をしているようです。
吠えそうな時は、いつもしゃがみ撫でながら、「怖くなよ」「大丈夫だよ」と呪文のように唱えているらしいです。この時リードが長いととっさにしゃがんで撫でることが、困難だからって短く持って散歩をするようです。
勿論緩んだ状態を保つことは意識しているようです。犬の大きさや力に合わせてスタンダードリードを選んでみてはいかがでしょう。
100㎝・120㎝・140㎝と長さが選べるリードです。冬になると日が短くて暗くなってからお散歩って方には、リフクレティブタイプ(少ない光に反射する)もあるそうです。
- 公園や広場に行ったときは伸縮性リードがおすすめです。4mから10mまで伸びるものがあります。
犬や人があまりいないことを確認してから、ちょっと遠くまで行けるようにリードを伸ばします。呼んだら来るように練習します。呼んで来たら褒めておやつをあげましょう。
呼ばれたらいいことあるなって事を覚えてくれたら、呼んだらおやつを出す前に戻ってくるようになります。
持ちやすさでいえば、こちらの商品でしょう。カラーも可愛くて公園へいくのが、楽しみになりそうですね。
首輪と胴輪
首輪と胴輪は、それぞれメリットもあり、デメリットも備えています。
首輪は、飼い主からの支持が伝わりやすいため、しつけには、適しています。しかしどんな健康な犬でも引っ張り吠えまくれば、首や気管に負担がかかります。
その点胴輪は、力が分散されるため負担は、減少されます。しかし支持が伝わりにくいので、しつけには向いていないようです。リードを張ってしまったから、飼い主が止まってもそれが伝わりにくいようです。
引っ張り防止の胴輪です。SからLまでとサイズも幅広く揃っています。様々な条件を考慮して最適なものを選んでくださいね。
ドッグランに行こう

毎日行く散歩でのしつけ、たまに行く公園でのしつけが習慣ついてきたみたい。リードを引っ張らなくなった。
多少は、吠えるけど以前より吠えなくなった。名前を呼んだら戻ってくるようになった。なんて思ったら、ドッグランにチャレンジしてみませんか。
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他の犬が少ない時間帯に友人と友人の犬を誘って行ってみる。
散歩中吠えまくっていた犬をドッグランに連れて行くのは、勇気がいる事でしょう。友人を誘い飼い主さんもリラックスしてくださいね。
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ドッグランに入る前に様子を見せながら周りを歩いてみる。
他に犬がいれば、愛犬の反応を見てみましょう。その反応でドッグランに入るかどうかを見極めてください。
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リードを付けたまま一緒にまわってみる。
最初は、ドッグランに入ってもリードを付けたままで、吠えない距離を保ちのんびり過ごしましょう。ここは、安全な場所だよって教えてあげてください。
マロンのデビューは、市営公園の中にある無料のドッグランでした。マロンは、ビビりさんなので、固まっていました。最初は、数分から少しずつ時間を延ばしていきましょう。今では、ラテと一緒に他の犬とも楽しそうに遊んでいます。
市営公園の中にあるドッグランや、カインズホーム(会員のみ)のドッグランなど利用してみるのは、いかがでしょう。散歩中吠えてしまう犬にドッグランをおすすめする理由は、他の犬や人は怖くない、怪しくないよって教えてあげることです。
しかしここで恐怖心、警戒心が高まってしまったりしては逆効果です。犬の気持ちや都合もあるので、無理強いせず、のんびり慣れさせていきましょう。
まとめ
散歩中に吠える犬の原因や対策についてご紹介しました。
- 愛犬が、なぜ吠えているのかを理解する。
- リードの使い方をマスターして習慣付けていく。
- ドッグランや公園などに連れていき社会化を図る。
リードの使い方一つで犬は、変わります。毎日散歩に行かれる方が多いと思いますが、毎日の繰り返しで習慣付きます。飼い主さんも一緒に習慣付けて愛犬とのコミュニケーションも深めていきましょう。
では、早速伸縮リードを持って公園に出かけてみたらいかがでしょうか。