愛犬のクリクリしてキラキラした目、とても可愛いですよね。そんな目で見つめられて、おねだりされると、ついついおやつを与え過ぎてしまうことも。
あれ?ちょっと待って!
何だか目が白くない?!
光のせいなのか。自分の目がおかしいのか。思わず自分の目をゴシゴシして、愛犬の目を二度見してしまった飼い主さんもいるのではないでしょうか?
これ、わんちゃんの目にトラブルが発生している可能性があるかもしれません。
放っておくと治療が困難になり、最悪の場合、失明してしまう恐れがあります。
でも、もしも愛犬が目の病気であっても「早期発見」「早期治療」ができれば心配はありません。
今回は、愛犬の目が白くなる症状と原因、対策を解説します。
この記事をお読みになりながら、もう一度わんちゃんの目をチェックしてみてくださいね。
愛犬の状態をチェックしよう!
まず最初に、わんちゃんの状態をチェックしてみましょう。
こんな症状があったら、目に異常があったり、視力が低下しているかもしれません。
- 目の色が白い、または赤い
- 目をこする
- 目やにや涙が多い
- 目に凹凸がある
- 目がしょぼしょぼしている
- まばたきが増えた
- 壁や家具によくぶつかるようになった
- 恐る恐る歩くようになった
わんちゃんにとって目の痛みと、視界が悪くなってしまうことは大きなストレスになりますので、次の症状がみられる場合は早めに病院へ連れて行ってあげてくださいね。
症状1:目に白い膜
愛犬の目に白い膜があるように見える場合は、目の表面「角膜」に傷ができ炎症を起こしている可能性があります。
目の傷が浅い場合は目薬で治療できますが、傷が深い場合は手術が必要となってしまいます。
目に傷があると細菌などの病原体が感染しやすくなり、炎症がひどくなると普通に生活できないほどの激しい痛みや、失明する危険もあります。「小さい傷だから」と放置しないようにしてくださいね。
目に傷ができてしまう原因
- 他の犬と喧嘩してしまった
- 目に異物が入ってしまった
- 被毛が目にいつも入ってしまっている
- 遊んでいる最中に目をぶつけた
- 自分で引っかいた
- シャンプーの化学物質が目に入ってしまった
被毛がわんちゃんの目に入らないようにしたり、長い爪で目を引っかいたりしないように、日頃のお手入れもお願いしますね。
また、もしもシャンプーやリンスがわんちゃんの目に入っても安全な無添加シャンプーを選んであげると良いでしょう。
こちらの商品は獣医さんが監修した無添加シャンプーです。なるべく目に入らないように洗ってあげてくださいね。
この商品を購入された方のレビュー
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症状2:目に白い目やに
目やにの色が黒や茶色、灰色で少量の場合は、老廃物や汚れが涙と一緒に分泌されるものなので病気の心配はありません。ただし、そのままにしておくと涙やけや臭いの原因になるので、こまめに拭きとってあげましょう。
白い目やにで強い粘りがあり、目やにの量が増えている場合は炎症を起こしている可能性があります。角膜に傷がついていないか病院で調べてもらいましょう。
目やにの色が黄色、または緑色の場合はすぐに病院に行ってください。
異常な目やにの原因
- 細菌やウイルスに感染
- ドライアイ
- 逆さまつ毛になっている
人間の場合、ドライアイは長時間のパソコン作業やスマホ、コンタクトレンズの使用によるもので、ほとんどの方は市販の目薬をさしたり、加湿器を使ったり、目を休めたりすることで回復すると思います。
しかし、わんちゃんのドライアイは涙腺が炎症を起こしている可能性がありますので、人間と同じ方法では回復できません。また、特に目が大きく、鼻が短いわんちゃんは目のトラブルが起きやすい、と言われています。重症化すると視力低下や失明の危険があるので注意してくださいね。
症状3:目に白い濁り
「目が白い」と聞くと、「白内障」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
白内障とは目のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ってしまうと視界がぼやけ、いずれ失明してしまう可能性もあります。
白内障の主な原因
- 加齢
- 遺伝性
- 糖尿病などの全身性疾患
残念ながら白内障を完全に治すことはできないようです。しかし、初期段階であれば点眼薬や手術をして進行を遅らせることは可能です。
白内障をサポートしてくれる犬用サプリメントも販売されています。
こちらの商品はパウダー状なので、粒が苦手なわんちゃんも安心ですね。
この商品を購入された方のレビュー
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白内障だけじゃない!犬の目が白くなる病気
目が白くなる病気は白内障だけではありません。それぞれの目の病気について解説していきます。
核硬化症(かくこうかしょう)
目の中が全体に青白くなる状態を核硬化症といい、これは病気ではありません。白内障と違いあまり視力に影響しませんが、白内障と区別しにくいので病院で検査することをおすすめします。
症状
- 目の中全体が青白くなる
原因
- 水晶体の老化
治療法
- 老化によるものなので病気ではないため治療法はありません
白内障を併発する恐れがあるので、定期的に病院で検査するなどしてください
予防策
- 日頃から目の周りのケアを心がける
角膜潰瘍(かくまくかいよう)
角膜潰瘍とは目の角膜に傷ができ、炎症を起こしてしまう病気です。角膜潰瘍は犬の中でも最も多い目の病気と言われていて、鼻が短いわんちゃんがかかりやすい病気です。
角膜潰瘍が進行すると、細菌感染により角膜に穴があき、失明してしまう場合があります。
症状
- 片目だけ白くなる場合が多い
- 目をこする
- 目やにや涙が多くなる
- 目に凹凸がある
- 目がしょぼしょぼしている
原因
- 他の犬と喧嘩してしまった
- 目に異物が入ってしまった
- 被毛が目にいつも入ってしまっている
- 遊んでいる最中に目をぶつけた
- 自分で引っかいた
- シャンプーの化学物質が目に入ってしまった
治療法
- 点眼薬
- ひどい場合は手術
予防策
- 被毛が目に入らないようにする
- 夜のお散歩時はライトを使用するなどして怪我をしないようにする
角膜(かくまく)ジストロフィー
角膜ジストロフィーとは、目の角膜に白い斑点ができる病気です。痛みや痒みもなく、視覚にもあまり影響がありません。
症状
- 角膜に白い斑点ができる
原因
- 遺伝性
治療法
- 角膜の表面を除去する手術を行う場合もありますが、再発する可能性が高いため手術をされる方は少ないようです
予防策
- 遺伝性なので予防策はありません
ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)
ぶどう膜炎とは、目の虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)からできている、ぶどう膜に炎症が起きる病気です。
炎症が広がると緑内障を引き起こす可能性もあり、視力低下や失明する恐れがあります。
症状
- まばたきが増える
- 目やにや涙が多くなる
- 目がしょぼしょぼしている
- 目が白く濁る
原因
- ウイルスへの感染
- ワクチン、薬の副作用
- 遺伝
治療法
- 原因を特定してから目薬や飲み薬
網膜(色や明暗を識別する膜)や視神経が影響を受け、激しい痛みを伴う病気です。
視力の低下、失明、眼球が異常に大きくなって瞬きもできなくなることもあります。
視力が低下したわんちゃんのためにできることは?
目の病気の予防、治療を行っても、残念ながら視力が完全に回復しないわんちゃんも中にはいます。
もともと犬の視力は0.2~0.3で、識別できる色は2色程度、と言われています。正常なわんちゃんでも視界がぼやけている状態です。その分、優れた嗅覚・聴覚・触覚があるんですね。なので、もし、わんちゃんの視力が低下、または失明してしまっても、慣れている家の中であれば普通に生活することができます。
しかし、視界が悪くなってしまうと愛犬は大きなストレスを抱えることになります。目が見えづらくなってしまったわんちゃん、目が見えなくなってしまったわんちゃんのために、何をしてあげたら良いか一緒に考えてみましょう。
- 大きな音でビックリさせないようにする
- なるべく明るいうちに散歩に行く
- 障害物を減らしてあげる(バリアフリー)
- 角がある家具などにカバーをつける
こちらの商品はわんちゃんが障害物にあたるのを防止するリングです。サイズはSX~Mまであります。
この商品を購入された方のレビュー
やっと見つけました
愛犬が全盲になり色々探してリング状のこの商品を見つけました。
外はやはり怖い様で固まってしまってたのが、リングを付けて外に出すと少しずつ歩く距離が伸びている状態です。
買って正解でした。引用:楽天市場
まとめ
わんちゃんの目が白くなる症状と原因などについて紹介しました。
- 愛犬の状態をチェックしよう!
- 目の膜が白い、目に白い目やに、目に白い濁りがある場合は病院へ
- 白内障だけじゃない!犬の目が白くなる病気の症状・原因・治療法・予防策
- 視力が低下したわんちゃんのためにできることは?
犬の目の病気で大切なことは「早期発見」「早期治療」です。日頃からわんちゃんの目をチェックして、異変に気づけるようにしてあげてくださいね。
普段からわんちゃんが目を怪我しないよう気をつけたり、目の周りのケアをしましょう。
視力が低下したわんちゃんはいつも不安です。スキンシップとコミュニケーションをとって心のケアもお願いしますね。