愛犬の涙。悲しいことでもあったのかな? もしかしてセンチメンタルになってるの? でもよく見たら目の周りが黒く変色してきているような。
そう思った飼い主さん。残念ながらそれは「涙やけ」です。
涙やけは犬の目のトラブルで多いものの一つですので、悩まれている飼い主さんも多いのではないでしょうか。その涙やけ、フードに原因があるかもしれません!
涙やけとフードの関連性、気になりませんか? 涙やけの原因から予防法、おすすめフードまでお教えします!
涙やけってなんだろう? もしかして怖い病気!?
その涙やけの原因は何? 見極めてから対処を
涙やけ自体は怖い病気じゃなくても、早めに対処してあげたいですよね。目の周りが黒く変色してしまっていては、愛らしいお顔も台無しです。
涙やけの対処法は原因によって異なります。愛犬の様子をしっかり観察して、対処法を見極めてあげてください。
原因1:刺激がある場合
目に刺激を受けると涙の量が増加します。刺激の原因がまつげの場合は、まつげの抜毛が必要です。また、まぶたに異常があり刺激を受けている場合は、外科手術でまぶたを正常な位置に戻します。
原因2:鼻涙菅に問題がある場合
涙は目から鼻に流れていくのですが、そのときに鼻涙管という器官を通ります。犬種によっては鼻涙管が狭かったり、閉塞していたりするので、本来鼻に流れていく涙が目から溢れてしまいます。その場合は鼻涙管の洗浄や外科的治療が必要になります。
こちらの犬種は鼻涙管閉塞を起こしやすいと言われています。
- プードル
- コッカ―スパニエル
- ゴールデンレトリバー
- ベドリントンテリア
- パグなどの短頭種
原因3:他に疾患がある場合
涙の量は他の病気の影響で増えることもあります。角膜炎や結膜炎など様々な病気が考えられます。その場合は病気の治療を優先し、経過観察します。
原因4:老廃物が蓄積している場合
目指せサラサラ涙! フード選びのコツ
ねばねば涙の原因は老廃物とお伝えしました。そこで老廃物を蓄積させないフード選びが重要になってきます。
でも店頭には様々なドッグフードが並んでいますよね。味も値段も様々です。それに、一袋単位の量が多いと失敗したときのダメージは大きいです。
できれば失敗したくないフード選び。そこで、さらさら涙になれるフード選びのポイントをご紹介します。
低脂肪
人間と同じで、脂肪分の摂りすぎはよくありません。ひどい場合は脂肪腫になってしまい、できる箇所によっては生活に支障も出てしまい、外科手術で切除が必要になることもあります。フードは低脂肪のものを選ぶようにしましょう。
添加物不使用
添加物は品質を保持するためと、栄養をプラスするために使用されています。
- 酸化防止剤
- 保存料
- 着色料
フードには脂肪分が含まれています。酸化しやすい上に、酸化すると健康に影響を及ぼしてしまうために使用されます。ビタミンEなどがあります。
ドライフードにはほとんど見られませんが、ウェットフードは傷みやすいため添加されていることがあります。
季節や産地によって見た目の色が変わってしまうのを避けるために使用されることがあります。
ドッグフードは完全栄養食であるため、栄養バランスを整えるために以下の添加物が加えられている場合があります。
- ビタミン類
- ミネラル類
- アミノ酸類
ドライフードはある程度の日持ちも考慮されていますので、100%無添加はなかなか難しいものです。原材料欄をよく見て、以下の保存料は避けるようにしましょう。
- エトキシキン
- BHT、BHA
- タール色素
- 亜硝酸ナトリウム
- ソルビン酸
避けたい添加物について詳しく説明したいと思います。
- エトキシキン
酸化防止剤として使用されます。日本では食品添加物として認可されていません。むしろ農薬として登録されているものです。アレルギーや皮膚病、がんとエトキシキンの関連性も報告されています。
- BHT、BHA
BHTはジブチルヒドロキシトルエン、 BHAはブチルヒドロキシアニソールで酸化防止剤の一種です。どちらも科学物質で、主に石油製品の抗酸化剤として使われています。環境ホルモン作用や発がん性が疑われています。
- タール色素
石油製品を精製して作られている合成着色料です。発がん性や内臓疾患への関連性が疑われています。そもそも犬は色の区別がはっきりしていないと言われています。ですのでドッグフードへの着色は不必要ということになります。
- 亜硝酸ナトリウム
変色を防ぐための保存料として使われています。肉に含まれるアミンと反応するとニトロソアミンという発がん性が疑われる物質が生成されます。
- ソルビン酸
最近やカビの発生を防ぐために添加されます。亜硝酸との組み合わせで発がん性物質となる疑いがあります。
どれも化学物質です。みかけたらフードの見直しをおすすめします。
良質なタンパク質
涙やけの予防には低タンパクな食事を心がけることが必要です。ただ、体作りのためにはタンパク質は必要不可欠な栄養素です。そこで良質なタンパク質を適量摂取することが望ましいといえます。
グルテンフリー
犬は穀物を分解するのが不得意です。ただし、すべての穀物がNGというわけではなく、さつまいも、玄米、キビなどは食物繊維が豊富で涙やけ予防に効果的です。
反対に避けたほうがいい穀物は、とうもろこし、小麦です。消化できないグルテンを含んでいますのでおすすめできません。
涙やけ改善! 手づくりレシピ
涙やけを克服されたというレシピを見つけましたのでご紹介します。
- 涙やけ改善ごはん
食材
- 鶏むね肉 … 300g
- にんじん … 100g
- なす … 50g
- キャベツ … 100g
- しめじ … 50g
- お米 … 100g
- 出汁 … 200ml
調理手順出汁にミキサーしたお野菜とキノコを煮込み、その後1センチ角に切った鶏むね肉を煮込む(皮は使ってません)
野菜がクタクタになって、鶏肉に火が通ったらお米を煮込みお野菜とお肉のうまみをたっぷりしみ込ませたら完成です。
引用:うめのみブログ
- 春の彩りごはん
食材
- 菜の花 … 2本
- さつまいも … 150g
- カボチャ … 100g
- ブロッコリー … 50g
- 鶏肉 … 100g
- 水煮大豆(市販) … 50g
- 本葛粉 … 大さじ2
- 干し椎茸の戻し汁 … 大さじ4
調理手順さつまいも、カボチャ、ブロッコリーを人間の一口大に切ります。
切った野菜と鶏肉を鍋で蒸します。中火で15分程で柔らかくなります。
別の鍋で菜の花を茹でてみじん切りにしておきます。
水煮大豆はそのままでも良いですが、今回はフードプロセッサーでひきわりにします。
干し椎茸の戻し汁で本葛粉を溶き、レンジで500w30~40秒加熱します。透明になったら葛湯の出来上がり。
葛湯にみじん切りした菜の花と、ひきわりにした大豆を混ぜ入れます。
蒸しあがったさつまいも、カボチャ、鶏肉、ブロッコリーを、ワンコの食べやすい大きさにします。我が家ではコロコロに刻んでから軽く潰す感じにします。
器に盛って上から菜の花と大豆の葛湯あんを回しかけて全体的に冷まして完成!!
引用:わんちゃんホンポ
まとめ
今回は涙やけとドッグフードの関係性を見てみました。
- 涙やけ自体は怖い病気じゃない
- 涙やけの原因は様々なので、見極めが必要
- さらさら涙にはドッグフードの原材料が大切
涙やけ改善のため、ドッグフードを選ぶ際には原材料も気にかけてみてください。ただし、食べてもらえなければ意味がありません。愛犬との相性も気をつけてあげてくださいね。飼い主さんも愛犬もハッピーになれるドッグフード選び応援しています。