いつもおめめがきらきら! 嬉しそうに駆け寄ってくる姿、たまりませんよね! でもふと見ると
「あら? なんだかまばたきが多い、目が白く濁って見える?」
愛犬の目のトラブル。心配ですよね。
自分で不快な症状を訴えられないので、飼い主の毎日の観察が早期発見のカギです。
発見したらすぐに病院に連れて行ってあげたいけど、そうは行かないタイミングってありますよね。
そんなときは正しい種類の目薬を選んで、少しでも症状を緩和してあげたいですね。
今回の記事ではよくある目のトラブルと、その症状別に有効な目薬をご紹介します。
よくあるトラブル① 目やにが変?! 充血も!





月齢や犬種を問わず多いトラブルに結膜炎があります。
眼球とまぶたをつなぐ半透明の膜に炎症が起こるものです。
主な症状として目やにが緑や黄色になり、充血やかゆみを伴うことがあります。
かゆみを伴うため、目を床にこすりつけたり、前足で顔を洗う行動が見られます。
原因はウイルスから異物混入まで幅広いため、炎症を抑えて消毒効果も期待できるこちらの目薬がおすすめです。



ドライアイは、涙の産生量が減って目の表面が乾くことで起こります。
主な症状には目の充血、大量の目やにがあります。目が乾かないように、こまめに目薬をさしてあげることが必要です。
※涙の減る原因が「免疫介在性」の場合は免疫抑制剤が必要となります。獣医師にご相談ください。
上記以外にも、緑内障やぶどう膜炎の場合にも目の充血や目やにが見られます。
両者とも痛みが伴うため、目がしょぼしょぼしたり、頭を触られるのを嫌がる傾向があります。
緑内障は視野欠損につながる病気ですし、ぶどう膜炎も緑内障を併発する可能性のある病気ですので、早期に適切な治療が必要となります。早めに受診をしてください。
よくあるトラブル② 目が白く濁ってる?!





異物混入や外傷で黒目の表面の角膜に傷ができた状態を角膜潰瘍といいます。逆さまつげも一つの原因です。
痛みを伴いますので、目がしょぼしょぼしたり、前足で目をこする仕草が見られます。
目が大きく、眼球が飛び出している犬種(パグ、チワワなど)に多いトラブルです。
潰瘍が起こると角膜が白く濁って見えます。重度の場合は外科手術が必要になったり、傷が深い場合は眼球破裂を起こしてしまうので、早期に治療が必要です。
軽度であれば目薬での治療になります。
角膜潰瘍以外にも白内障や核硬化症でも目が白く濁って見えます。
核硬化症は加齢とともに起こる減少ですので、治療の必要はありません。
しかし白内障は進行すれば失明してしまいます。白内障の有効な治療法は外科手術しかありません。
初期段階では気づきにくいですが、ものにぶつかったり、つまづいたり、いつもと違う様子があればよく観察してあげてくださいね。
急な症状にも対応! 常備したい目薬はこちら

急な目のトラブル。本当はすぐに病院へ連れて行ってあげたいところですが、今日は休日。幸い症状はひどくなさそう。そんな時には市販の目薬で緊急対応するのもひとつの手です。
お家に常備しておきたい目薬を紹介したいと思います。
犬チョコ目薬V
よくあるトラブル①でもご紹介した目薬です。消炎、抗菌作用があり、結膜炎、充血、外傷性の眼炎にも効きます。まさに一家にひとつ、オールマイティーな目薬といえます。
千寿製薬 ティアローズ
結膜炎、角膜炎に効果があります。主な成分のプラノプロフェンには鎮痛効果もありますので、痛みを伴うトラブルにおすすめです。
ワンクリーン
目薬としての効果の他に、涙やけの拭き取りにも使えます。
まとめ
今回は目のトラブルと、それに効く目薬をご紹介しました。
- 目やにと充血は結膜炎やドライアイかも
- 目が白く濁るのは角膜潰瘍かも
- 家にひとつ常備しておきたいのはオールマイティーに使える目薬
ただし、目のトラブルには外科手術が必要な症状もあります。また症状には個体差がありますので必ずかかりつけの獣医師の指示に従い、点眼、服薬を行ってください。
いつもと違うと感じたら、よく観察して適切な処置をしてあげましょう。かわいいわんちゃんのおめめ、早く良くなるといいですね!