愛犬の目やにが取れない!! 正しいケアと予防法ってあるの?

可愛い愛の顔を何気なく見てみると、目のふちに大きな目やにが!!

「綺麗に取ってあげたいけど、デリケートな部分だし嫌がって動くからちゃんと取れない」そんな経験があるのではないでしょうか。

まあいいか、なんて放置していませんか? その考えは危険ですよ!!

目やには放っておくと感染症にかかってしまう恐れがあるんです。

それじゃあどうすれば? 今回はそんな悩みを解決する方法をご紹介したいと思います!

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まずは予防せよ!! 目やに対策ならコレ!!

うちの犬、なんだか目やにが多いなぁ。そう思ったことはありますでしょうか? もしかしたら、知らず知らずのうちに目やにがよく出てしまう環境になってしまっているのかもしれません。

今からでも遅くありません! これからご紹介する「予防策」を実践してみてください。それがわんちゃんの健康にも繋がっていくからです。

掃除が大切!! 部屋の空気を綺麗に保つ

お部屋の中のホコリやダニ、花粉やカビがわんちゃんの目やにの原因となってしまいます。わんちゃんは人間よりも地面と近い位置に顔があるため、床などに落ちているホコリを吸い込みやすいのです。

そのため、日頃からお部屋の掃除をして清潔に保つことがわんちゃんの目やに防止にも繋がります。わんちゃんのベッドやお気に入りのクッションなど、清潔が保てているかしっかりと確認しましょう。

こまめに手入れしてあげる

わんちゃんの身の回りを確認したら、次は愛犬自身を確認しましょう。目やになどの目のトラブルは、目が大きく鼻の短い犬種に多いと言われています。ほんの一部ですが該当の犬種をご紹介しますね。

  • トイプードル
  • マルチーズ
  • シーズー
  • チワワ
  • ヨークシャテリア
  • パピヨン
ラテ
ぎゃあ!! 私も該当してるわ!!
マロン
すごい取り乱してるね・・・
ラテ
当たり前じゃない!! だって目やにを放置したら涙やけになっちゃうでしょ!? そしたら可愛くなくなっちゃうじゃない!!
優太
まあまあ、落ち着いて。ふたりはこまめに手入れしてあげてるから大丈夫だよ

トイプードルやチワワのように、毛の長い犬種は毛先が目に触れてしまい、目やにや涙やけの原因となってしまいます。そのため、日頃からこまめに吹いてあげたり、目の回りの毛先をカットしてあげることである程度予防することが出来ます。

また、もしノミが付いていたら皮膚病になってしまう恐れもありますので、わんちゃんの体をチェックすることは非常に大切なのです。

マロン
でもボク、目の周り拭かれるの怖くて嫌だな。拭かれそうになったらガブって噛んじゃうかも…
ラテ
私なら捕まらないわ。その前に逃げちゃうもの
優太
そうなんだよねー。ふたりとも目のケアをされるのはあまり好きじゃないよね。何か方法はあるかな?

そこで、お手入れのプロであるペットショップの佐藤さんにお話を聞いてみました!!

 

これで解決!! 嫌がる愛犬にも安心お手入れ!!

トリマーさんがてきぱきとトリミングしている光景を見かけますが、たまに不思議に思います。日々のお手入れに苦戦している飼い主さんがビックリするくらい、トリミング中のわんちゃんって大人しくしていますよね。あれは何故なのでしょう?

佐藤さん
わんちゃんのお世話をするにはいくつかポイントがあるのよ

それではそのポイントを押さえていきましょう!!

高い所でケアしよう

佐藤さん
トリミングをする台って結構高さがあるでしょ?
わんちゃんは高いところや足場が不安定な場所が苦手なの。
だから、ちょっと高いところに乗せてあげると、大人しくお手入れさせてくれると思うよ!

試しにラテを洗濯機の上に乗せてみました。すると、いつもは暴れて嫌がるラテも大人しくお手入れさせてくれるではありませんか。たったこれだけで大人しくなるなんて思ってもみなかったので、ちょっとした衝撃でした。

ご家庭の中を見渡して、わんちゃんが乗っても大丈夫な場所を見つけてみてください。高さは人間の腰より低くても大丈夫。わんちゃんが落ちないように注意してあげてくださいね。

また、目の周りの毛先カットや日々のお手入れにも役立つので、思い切ってトリミング台を購入しても良さそうですね。意外と安く購入できるのでおすすめです。

佐藤さん
それから、私が実践しているのはこの2つの動画に似ているかな。

まずは落ち着かせること。高い所に乗せる場合も、怖がったままでは今後もお手入れを嫌がるようになってしまいます。動画のようにおやつを準備したり、安心させてあげることが大切です。

わんちゃんが落ち着いてきたら、軽く顔を固定させます。顎の下の掴むイメージです。

(01:22から開始します)

実際の拭き取り方は顔の後ろ側からお手入れするのがポイント。正面からだとわんちゃんが怖がってしまいますので、横からガーゼを持ってくるのが良いそうです。

(00:36から開始します)

詳しくは動画で分かりやすくご説明して下さっていますのでチェックしてみてくださいね。

柔らかい布、ティッシュで拭いてあげる

柔らかい目やにの場合はティッシュを折って、縁の端に引っ掛けてあげるように引いてあげると簡単に取れます。

柔らかい布、ガーゼなどでやる場合は水やローションで濡らしてから拭いてあげます。人の目やにもそうですが乾いた状態で取ってあげるよりもふやかして取ってあげると痛みなく取れますよね。

人間もわんちゃんも、目の周りはデリケートですので優しく拭いてあげましょう。

くれぐれも無理やりこすったり引っ張ったりしてはいけません。ワンちゃんが痛い思いをしトラウマになって目のケアを嫌がるようになってしまいます。

また、アルコールが含まれているウェットティッシュなども使用は控えましょう。

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異常を知らせるサイン!? 目やにを放っておくとどうなるの?

そもそも目やにとは、結膜などから出るムチンという粘液が主成分で、そこに新陳代謝で剥がれ落ちた細胞や老廃物が混ざり合ってできたものです。つまり、目やにが出でいるからといって必ずしも異常であるとは言い切れません。

ただし、目やにの量が急に増えたり、ねっとりとした目やにや黄色・黄緑の目やには、異常がある可能性があるので注意が必要です。

また目に少量の目やにがついているだけであればあまり心配する必要はありませんが、大量の目やにが出ているときは、目の感染症や傷などが考えられます。 

特に目やに、耳垢、体臭がきつくなってきたなどの症状が出始めたときは体からのSOSだと思ってください。体内の老廃物が蓄積されてキャリーオーバーだというサインの可能性があります。

そうは言われても正常な目やになのか判断するのは難しいですよね。異常な場合の目やにってどんな特徴があるのでしょうか。以下の表を参考にしてみてください。

病名 目やにの特徴
角膜炎 白っぽい色が特徴。黒目が白っぽくなることも。
結膜炎 水っぽい目やに。白や黄色、透明な場合もある。
ドライアイ 黄色くてドロドロした目やにが特徴
流涙症 涙やけ。涙が出続けて出きる透明な目やにが多い

具体的にどんな症状なのかも詳しくご紹介しますね。

角膜炎

黒目の表面を覆っている角膜の炎症です。 ゴミなどの異物が目に入る、目をこする、物が当たるなどして傷がついてしまうことなどで生じます。

結膜炎

まぶたの裏側から白目の表面を覆っている結膜の炎症です。 病原体の感染であったり、砂やほこりなどの異物、涙の減少が原因で発症することもあります。また、アレルギーが原因の場合も。

涙は鼻涙菅という通路を通り、鼻に流れる構造になっているため、結膜炎になると鼻の粘膜が炎症を起こしていることもあるんです。鼻の粘膜が刺激を受けてしまうので、目やにの他にもくしゃみや鼻水などの症状が出ることもあります。

ドライアイ

涙の量が少ないとドライアイになってしまいます。細菌やウイルス、外傷などでも発症しますが、放置してしまうと失明してしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、先天的な理由で発症することも多いところが特徴です。

流涙症

いわゆる「涙やけ」です。先ほどご説明したとおり、涙やけになりやすい犬種の場合毛先のお手入れが重要となります。

また、結膜炎などの病気が原因で涙やけが酷くなることもあります。「涙やけがひどい」と思ったら、一度病院で診てもらうことをお勧めします。

その他

目にゴミが入ってしまったり、シャンプーが入ってしまったりすると炎症を起こしてしまい、そこから結膜炎や角膜炎を起こすことがあります。この場合の目やにの症状としては黄色、または黄緑色の目やにが出ており、目をしょぼしょぼさせていることがあります。

なにかにぶつけてしまったり、まつげや目元の毛の伸びすぎなどによっても眼球に傷がついてしまうことがあります。そこから痛みを感じてワンちゃんがしきりに気にしてしまい余計に傷が広がって目やにになってしまうのです。

普段の何気ない生活の中にも、目の病気になってしまうことがありますので、お手入れは念入りにしっかりと行っていきたいですね。

 

まとめ

今回は目やにについてご紹介しました。改めて振り返ってみましょう。

  • 室内を清潔にしてこまめにお手入れすることが何よりの予防策
  • 高い所に乗せるとお手入れしやすい
  • 病気が原因の目やにもあるので注意が必要

異常を感じたらかかりつけの獣医さんに診てもらうのが一番だと私は思います。

市販の目薬などもありますが、素人目線では判断が付きにくいですし、どんな治療法が一番良いかはわんちゃんの体質によって違いますので、専門家に聞くのが一番安心できます。

そのため、今回紹介した方法は目安としてと覚えといて頂ければと思います。

ただ今回ご紹介したように、日頃のケアをは非常に大切です。大切なわんちゃんの異常にも早く気づいてあげられると思いますので、自分の出来る範囲のケアはしっかりやってあげてくださいね。

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