「お散歩に行こうよ」「もっともっとごはんほしいよ」「一緒に遊んでよ」
そんな声が聞こえてきそうな愛犬達。いつも健康で元気に過ごしてほしいですよね。
普段から運動や食事に気を付けている飼い主さんなら、愛犬の食事を手作りすることもあるのではないでしょうか。
今回はささみは本当にOKな食材なの? という疑問を一緒に考えてみましょう。
低コストなささみ。毎日与えたいけど大丈夫?
低カロリー・低コスト。おやつとしても食事としても「食べさせたい」と思う食材でしょう。
「ダイエットにはささみ」と考える人も多いと思います。ペットの肥満に悩んでいる飼い主さんは「試してみたい」と考えていらっしゃるかもしれませんね。
ですが、ささみを与えるにはメリットとデメリットをきちんと把握してからでも遅くありません。まずはささみのメリットについてご紹介していきます。
人にも犬にも栄養満点
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ささみの特徴
- 高たんぱく
- 低カロリー
- 低脂肪
ささみは鶏肉の中でももっとも脂肪が少なく低カロリー。1本あたり約45~50kcalです。
そんなに低カロリーなのに、わんちゃんの体に必要不可欠なたんぱく質が豊富なんです。
他の成分と合わせて詳しく見ていきましょう。
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ささみの栄養成分
- たんぱく質:体を動かすエネルギー源になる。筋肉を作る。
- ナイアシン:動脈硬化を防ぐ。
- イミダペプチド:疲労予防・疲労回復効果
- パントテン酸:ストレスを和らげる
たくさんの栄養素がありますが、こうして挙げた成分だけでも優れた食品であることが分かります。
近年では犬も人間同様成人病にかかることが分かっています。ささみを食べて防げるならこんなにありがたい食材はありません。
ささみは多くのドッグフードにも使用されている食材です。つまり、基本的には毎日与えても大丈夫だと言えるのです。
しかし、毎日与えても大丈夫とはいえ、1日の摂取量には注意が必要です。またアレルギー体質のわんちゃんも居ますので、始めは少しずつ様子を見ながら与える必要があります。
ささみを与える時の注意点をまとめましたのでご紹介していきますね。
食べ過ぎはもちろん×。ささみの1日の量を把握しよう!
別の記事でも紹介しましたが、ささみは食べすぎると体調を崩してしまう可能性があるのです。愛犬が喜ぶからといってたくさん与えるのは良くありません。
食べ過ぎNG!! 下痢をする可能性も
ささみはリンの含有量が高い食品です。リンは体に必要なミネラルではありますが、過剰摂取すると腎臓に負担がかかってしまい、腎臓病になってしまうこともあります。
また、ささみを食べて消化不良や下痢をしてしまうこともあるので、症状が出た場合は与えるのを中止し、かかりつけの獣医さんに相談するようにしましょう。
カルシウムの補填が問題
ささみはカルシウムの含有量が非常に少なく、ささみだけを与え続けるのは危険です。カルシウムが不足すると骨から尿にカルシウムが排出され、骨がもろくなってしまいます。
また、リンはカルシウムと結合し骨を作りますが、ささみを過剰摂取したことで余分なリンが増えてしまうと、カルシウムと結合するはずが骨と結合してしまい、骨粗しょう症などの病気になることがあるのです。
犬は体重1kgあたり約10~15gのカルシウムが必要です。人の約4倍にあたります。
そのため、ドックフードと併用して与える方が安全です。トッピングとしてささみをフードの上に少量かけてあげると良いでしょう。
また手作りご飯の場合、小松菜などカルシウム含有率の高い野菜を使って、ほぐしたささみと和えて与えてみるのもおすすめです。
1日どのくらいの量が目安なの?
ささみの適量はコレだ!! でもご紹介している通り、ささみは1日120gが目安です。1日2食なら1回で60g。
スーパーなどで販売しているささみは1本約60gのものが多いですので、1回につき1本くらいが目安と覚えておいてください。
もちろん、キッチンスケールで計ってあげるとより正確ですよね。また、アレルギーなど体質的に合わないわんちゃんも居ますので、最初は少しずつ与えることを忘れないようにしましょう。
愛犬もまっしぐら!! 私が実践しているふんわりささみのゆで方とは
ふんわりささみに仕上げる方法
- 鍋に水を入れて沸騰させます。
- 沸騰した鍋にささみを入れます。
- 5~10秒数えたら火を止めてフタをします。
- そのまま8分~10分くらい放置して完成。
お湯が冷めた頃に取り出せば、余熱で中までしっかり火が通っていますので安心です。
このゆで方なら人間のご飯のレシピでも便利に使えますので、晩御飯などでぜひ一度試してみてください。余熱を使って中まで火を通す方法でよりふんわりとした仕上がりになるんですよ!!
わんちゃんにあげる時は、そのままほくして食べやすくしてあげましょう。ほぐしながらすじを取るのも忘れないでくださいね。
ゆでる時の注意点
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塩は使用しない
わんちゃん用にゆでる時は、塩などの調味料は使用してはいけません。ドッグフードに塩分が含まれているので塩分の取り過ぎとなってしまいます。
腎臓に負担をかけてしまいますので注意しましょう。そのままの自然な味で十分喜んでくれますよ。
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ゆで汁は貴重!!
ゆで汁も捨てずに活用しましょう。元気がない、食欲がない時にドックフードにかけてふやかしてあげると、食べてくれることもあります。
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生はダメ!!
ささみは生のままだとサルモネラ菌が付着しており、お腹を壊して下痢をする恐れがあります。必ずしっかりゆでてから与えるようにしましょう。
ささみの保存方法
ゆでたささみを冷凍保存することも可能です。解凍した時にパサパサするのが気になる時は、ゆで汁も一緒に冷凍保存しておくとある程度防げます。
冷蔵庫なら3~4日、冷凍庫なら2週間以内に使い切るようにしましょう。
ただ、なるべくならその都度買ってきたものを調理し与えるのがおすすめです。新鮮なものを新鮮なうちに食べる方が栄養価も高く体にも良いのです。
ささみを使ったわんちゃん料理
最後に、私が実際に作ってみたささみ料理の中でおすすめしたいレシピをいくつがご紹介します!!
ささみジャーキーなどのおやつについてはこちらの記事でご紹介していますので、併せてご覧になってみてくださいね。
簡単!キャベツとささみの犬のえさ
材料
ささみ:1本キャベツ:1/3個
- お鍋に水を入れ沸いたら、ささみとキャベツを入れ煮る。
- キャベツに火が通ったらザルにあげる。ささみも中まで火が通っていたらザルにあげる。
- 冷めたらキャベツを細かく包丁で切る。切ったら軽く水気をしぼる。ささみは手で細かく裂く。
- キャベツとささみを混ぜ合わせるように盛る。(できたら下のほうになるべくささみがいくようにするいいみたいです。)
ささみと鱈のぽかぽか煮
材料
ささみ:適量
鱈:適量
白菜:適量
アスパラ:適量
人参:適量
水:適量
- 野菜は細かく切る。鱈とささみはわんちゃんのお好みの大きさに。
- お鍋にお水と1をいれてコトコト柔らかく煮る。
- お皿にもって出来上がり^^
- お好みでにぼしの粉末や鰹節などかけてあげても!
引用:わんわんシェフ見習い中
犬のダイエット☆ささみ寒天ゼリー
材料
ささみ 3本
キャベツ 1/4
鰹節 1/2袋
水 1リットルくらい
寒天 8グラム
- ささみときゃべつを細かく切ります。
- 鰹節とささみをゆでます。
- ささみをとりだしほぐします。
- かつおを漉してキャベツを煮ます。
- ささみを鍋に戻して一緒に煮ます。
- 寒天10グラムを入れて3分ほど煮ます。
- 容器に移して冷まして固まったらスプーンですくって与えます。
まとめ
ささみの特徴についてご紹介してきました。それではもう一度確認してみましょう。
- ささみは毎日与えても大丈夫
- 食べすぎはNG。適量を確認して与えましょう
- ささみは余熱でふんわり。愛犬も大喜び!
- ゆで汁は捨てずに、保存やドッグフードと一緒に使用しても良い
これからしばらくは、私も一緒にささみ生活が始まりそうです^^;