



愛犬の下痢って痛そうだし見ていて辛いですよね。何か拾い食いしてしまったのか、誤飲してしまったかと、色々と不安になってしまいます。
犬を飼っていれば一度は経験する犬の下痢ですが、家で様子を見ていていいのか病院に行くべきなのかとても迷ってしまいます。病院に行ってお薬をもらってもうまく飲ませられないこともあるし。できれば日頃から食べ物で改善出来ればいいのにと思っていました。
人間用のビオフェルミンがいいと聞いたりもしたので、日頃からお腹の健康を管理するために色々してあげられることがありそうです。
そこで今回は下痢の時に与えて良い食べ物やサプリメント、わんちゃんの下痢の症状について徹底的に紹介したいと思います。
犬が下痢のときビオフェルミンはあげてもいいの? 量はどれくらい?

人由来の乳酸菌! というビオフェルミンのCMを見る人も多いんじゃないでしょうか。お腹の調子を整える強い味方として、使用している方も多いと思います。
しかし、わんちゃんの下痢について調べてみるとそこにはなぜか「ビオフェルミン」の文字が!! 「わんちゃんにビオフェルミン!?」と信じがたい気持ちでいっぱいでした。
そんな馬鹿な!! と思ったので知り合いの獣医さんに実際に聞いてみました。
犬にビオフェルミンって与えていいの?


ビオフェルミンの正体とは「乳酸菌」ですので、わんちゃんに与えても大丈夫なんです。ビオフェルミンは生後3か月の人間の赤ちゃんも飲める優しいお薬です。そう考えると、わんちゃんにも安心して与えられると思えますよね。
- コンク・ビフィズス菌末
- コンク・フェーカリス菌末
- コンク・アシドフィルス菌末
この3種類の成分が入っています。効果はそれぞれ、乳酸と酢酸をつくり、整腸効果upさせたり、素早く増えて乱れた腸内菌を整えたり、乳酸を作って有害菌を抑えてくれたりします。
ただし、ずっと飲み続けるのはオススメしないとのことでしたので、便が少し緩くなってきた時などに与えるといいかもしれません。
ただし与える量には注意してください。与えすぎてしまうと逆に下痢を引き起こすことになります。
錠剤? 細粒? どっちが良いの?
ビオフェルミンSは錠剤と顆粒の2種類。指定医薬部外品ということでコンビニでも販売が可能だとのことですが、主に薬局やドラッグストアで見ることが多いですね。
錠剤タイプと細粒タイプ、どちらを与えれば良いのかと迷うかもしれませんが、獣医さんに聞いたところ「どちらでも大丈夫」ということでした。

ただ錠剤だと1回の摂取量が多くなってしまうから、半分に割らなきゃいけない場合も出てくるね。
飼い主として与えやすいのは細粒かもしれない。でもわんちゃんが嫌がるかもしれないから、様子を見ながら選ぶと良いよ!
錠剤タイプ
ドライフードに混ぜても大丈夫です。
顆粒タイプ
付属のスプーンがついています。少量から与えられますので、生後3か月の赤ちゃんやわんちゃんにも安心して与えられます。
量はどのくらい?
人間と同じ量は与えたらダメだと思うけど、実際どれくらいあげてもいいの? と思いますよね。獣医さんに聞いてみました!

どちらも一日の総量です。
顆粒は付属のスプーンがありますので、そちらを使用してください。
ただし、あくまでも平均的な目安ですので、わんちゃんによって効きすぎたり効果が無かったりとさまざまです。犬により個体差があってアレルギーがある子もいるそうなので最初は少量から始めてくださいね。
錠剤 | 顆粒 | |
小型犬 | 0.5錠 | 1~1.5杯 |
中型犬 | 1錠 | 2~2.5杯 |
大型犬 | 2~3錠 | 3~3.5杯 |
1日に2回、ご飯のタイミングで与えるのが良いでしょう。錠剤はドライフードと一緒にあげてもいいですね。
先程先生のお話にもあった通り、錠剤を半分にするのが難しく感じる場合もありますので、その場合は顆粒がいいかもしれません。顆粒はウェットフードと混ぜてあげて、わんちゃんが特別なトッピングのように感じてくれれば、ご飯が楽しくなりますね。




ビオフェルミンは錠剤も顆粒もほのかな甘みがあって意外と美味しいんです。ただし、与えすぎには要注意。一日の総摂取量を確認して適量を与えるようにしてくださいね。
まだまだある! おすすめはやっぱりアレ!?

獣医師さんおすすめの「エビオス錠」!!
エビオス錠もおすすめです!獣医さんに聞いたところ、ビオフェルミンと同じような効果がありお勧めとのことです。
知り合いのわんちゃんに処方されていたものです。私も食べてみたのですが、ビオフェルミンと同じようなほのかな甘さがありました。
ビール酵母を乾燥させて作られたもので、栄養補給サプリと言ったところです。
獣医師さんから推薦されている所も多くあるようです。整腸効果もあるので、オススメされる理由がわかりました。
小型犬 | 1~2錠 |
中型犬 | 2~3錠 |
大型犬 | 3~4錠 |
こちらも少量から試して量を調節してくださいね。
エビオスには、食欲促進、足りない栄養を補うといった効果もあります。本当にサプリみたいですね!
わんちゃん専用サプリメント
「ビオフェルミンじゃ心配だし」と思われる方も多いかもしれませんね。けれど大丈夫!! ちゃんとわんちゃん専用のサプリメントもありますよ。
これなら安心してあげられますね。少し大き目のタブレットぐらいの大きさです。
乳酸菌ならキュアペット!!
私のオススメはやはりキュアペットですね^^
もともとラテとマロンの口臭対策の為に購入したサプリメントなんですが、これがもう凄いんです!!

ビオフェルミン細粒と同じように、粉状のサプリメントなので与えるのも簡単。しかも獣医師さんやわんちゃんの栄養学のプロが監修しているとっても優しいサプリメントなんです!!
詳しくは「キュアペットを徹底大解剖!! 私がキュアペットをお勧めする理由とは?!」の記事でご紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
下痢になる? 予防出来る? どれならいいの!? 食べ物の謎を徹底追及!!

下痢の対策で乳酸菌を与える。それならヨーグルトでもいいの?と思う方も多いのではないでしょうか? 私も気になってみたので調べてみました。
結果、ヨーグルトでの代用は可能です! ただし、注意点がありますので気を付けてくださいね!
その他にも与えて良い食べ物についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
バナナは要注意?下痢を引き起こす可能性も
バナナは甘くて美味しいですよね。しかしよく考えてみてください。普段バナナに効果を求めるのは便秘解消ではないでしょうか?
一時期バナナダイエットが流行りましたね。私もやってみて朝のお通じがよくなったのを覚えています。
バナナは犬が食べても大丈夫な果物です。バナナには食物繊維が豊富でカリウムも含まれていて、栄養補給には最適です。また、整腸作用があると言われています。
しかし糖分がイチゴやメロンよりも多めです。またカロリーも高いのが特徴。一本あたり77kcalです。摂取するならカロリーに気をつけて、1日20g程度までに留めるとよいでしょう。
食べてはいけないわけではありません。しかしおやつとして少しだけ。というレベルです。また食物繊維の取りすぎは下痢を悪化させる可能性があるので、食生活で下痢を改善しようとした場合の食事としてはオススメしません。
また食べ過ぎにより下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。アレルギーのある子もいますので注意すべき食材です。




キャベツはどうなの?
キャベツは好きな子も多いのではないでしょうか? 生のキャベツをかじったりする子も中にはいますね。こちらも人間のダイエットによく登場する食物繊維の代名詞ですね。
キャベツも犬が食べても大丈夫なお野菜です。
食物繊維やビタミンC、ビタミンUが豊富で、キャベジンという特有の成分が胃腸の粘膜の代謝を促したりしてくれます。その他にもビタミンKが含まれてり、骨と血液の健康維持にも欠かせない成分です。
昔から胃腸に優しい野菜と言われるだけありますね。葉と芯の部分、どちらとも与えられます。
生でも加熱しても与えられますが、生であげる際は細かく刻むことが大切です。未消化のままで排泄されたりしてしまうことがあるので注意しましょう。
消化不良で下痢をしてしまう可能性があります。また食物繊維は下痢の場合逆効果になることが多く、下痢の改善を目的として与えるには効果が期待できるか微妙な所かもしれませんね。私ならおやつとして少し与える程度にします。
ヨーグルトは?
先程もご説明した通り、ヨーグルトは食べても大丈夫です。ヨーグルトは牛乳に乳酸菌等をまぜて発酵させた食べ物です。
え? 牛乳?下痢するんじゃないの? と思われる方もいるかと思いますが、発酵段階で乳酸菌が乳糖を食べて発酵しているので大丈夫です。
下痢を引き起こす原因はこの乳糖なのですが、ヨーグルトが出来上がる時点で一部の乳糖は分解されています。
完全に分解されているわけではないですが、人間の乳糖不耐症(乳糖を摂取するとお腹を下す等の症状が出る)の方でもヨーグルトは食べて大丈夫なように、わんちゃんでもそのリスクは低いと言われています。
しかし、注意点はいくつかありますので気をつけてくださいね。
ヨーグルトは下痢の時に与えても大丈夫?
乳酸菌が入っているので、ある程度の効果は見込めるようです。ただ脂肪分が多く、肥満の原因にもなりかねますので注意してください。
乳糖も完全に分解されているわけではないですので、与えすぎてしまうと逆に下痢を引き起こします。量は守るようにしましょうね。
- 無糖ヨーグルトを選ぶ
- アレルギーがないか確認する
小型犬 | 小さじ1杯 |
中型犬 | 小さじ1~2杯 |
大型犬 | 小さじ2~3杯 |
少し酸味があるので、食べない子もいるかもしれませんね。
そんな時は手作りのおやつやご飯に混ぜてみてもいいかも。
下痢を引き起こす食べ物
補足として、下痢を引き起こす食べ物を調べてみました。
どれも犬にとってはあぶない食べ物です。誤食の可能性があればすぐに病院へ行ってくださいね。
- チョコレート
摂取した量により重症度は変わる。早くて1-2時間で症状が出る。嘔吐、震え、脱水、下痢など - アボカド
中毒量不明です。嘔吐、下痢、呼吸困難 - ぶどう、レーズン
摂取後24時間、嘔吐、下痢、食欲不振 - アルコール類
中毒量不明。失禁、下痢、嘔吐など - たまねぎ
摂取後1日~4日以内。嘔吐、下痢、食欲不振など
愛犬が下痢になっちゃった! 様子を見ても大丈夫?

下痢と言っても原因はさまざまです。様子を見てもいいものと、すぐに病院へ行くべきものとあります。
犬が下痢をしてしまうと「どうしよう」と焦ってしまうものですが、普段から愛犬の様子をしっかりと観察し、病院に連れていくべきかどうか判断できるようにしておくことが理想ですね。
その為に日頃からチェックしておきたいポイントをこれからご紹介します。
健康な便と下痢の違いって?
犬の健康な便は茶色で、便を持ち上げても形が崩れずにシーツに少し跡が残っているくらいがベストです。毎日の排便で見慣れてる色と形ですね。
- しっとりしている
- 持ち上げても形がくずれない
- シーツにあとがたくさんのこらない
下痢はいつもより水分量が多い便です。
一概に下痢といっても種類がありますので、排便を見てどれに当てはまるか見てみてくださいね。
- 軟便:いつもより水分が多い。ティッシュでつかめる
- 泥状便:泥のような状態。非常に水分が多い
- 水様便:ほぼ水のような便
犬によって適切な回数は個体差があります
いつもと違うなと感じたらどの様な便か確かめてください。
大腸と小腸のどちらに問題があるの?
栄養を吸収する小腸に問題があるのか、水分を吸収する大腸に問題があるのかで症状が少し変わってきます。
大腸性の下痢
水分を吸収する大腸が問題の下痢の場合、我慢できないような下痢が多く、回数も多くなります。便の量は普段と同じか少量となる場合が多いです。
ゼリー状の粘膜がついた便や、肛門付近が切れることで血がついた下痢が出ることがあるのでびっくりするかもしれません。私たちもおなかが痛いけど出ない…という状態があるかもしれませんが、これと同じです。
小腸性の下痢
栄養を吸収する小腸に問題がある場合は、体重の減少が伴います。一回の便の量が多くなりますが、回数は増えないことが多いです。合併症として嘔吐を伴うことがありますので要注意。
便が黒っぽくなっていると、小腸で出血しているサインなので気を付けてみてくださいね。
下痢の原因
下痢の原因といっても多岐にわたります。
- ストレス
- 環境の変化
- 誤飲
- 寄生虫
- 消化器系の病気
- フードの突然の変化
- 食べ過ぎ
その他にも原因がたくさんあります。思い当たるものがあるかもしれまんが、何日も下痢が続くようであれば受診をおすすめします。
病院に行く判断基準
「今日は下痢をしてるな」と思っていても、ケロッとしていたり、かと思えばまたトイレをしている。どうしたの? 大丈夫? と思いますよね。
大体が一時的な下痢が多いかと思いますが、人間でも下痢が何日も続くとしんどいものです。私もお腹を壊した時の痛さが嫌いですし、トイレに行きたくなるので外出も億劫になりますよね。
早く治してあげたい一方で、元気があるな、と様子をみて病院にすぐ行くべきなのか迷ってしまうところです。病院に行くべきかどうか参考にしてみてくださいね。
様子をみても大丈夫な症状
元気があり、普段と変わらず甘えてきたりしている場合は様子を見ても大丈夫。
おやつを食べすぎたり、フードを突然変えた、お留守番の時間が長かった等の理由があれば様子を見たり改善したりしましょう。
すぐに病院へ行くべき症状
- 体重減少
- 嘔吐
- ぐったりして元気がない
- 排便の中に虫がいた
上記の症状がある場合はすぐに病院へ行ってください。
病院へは以下の点をまとめてメモしておくと、診察時にスムーズに伝えられます。
- いつ頃から
- 便の色
- 便の状態
- 体重減少、嘔吐の有無
- 気づいたこと
排便したものを持参することも大切です。虫が便の中にいた場合は、虫の種類を確認するためにも排泄物の持参をおすすめします。ただし、最近はなくても大丈夫な病院が多いですので、捨ててしまっていても問題ありません。
緊急性に関わらず、日頃から便の状態をみておくことが大切です。毎日の排便の確認で愛犬の健康を知れたらとっても便利ですよね。


まとめ
わんちゃんの下痢についてまとめました!日頃から愛犬の便を観察して、腸内環境を保てるようにしましょう!
- ビオフェルミンで腸内環境を整えましょう。量はしっかり守って少量から始めてね
- キャベツやバナナでの下痢の改善は難しいかも。ヨーグルトは手軽に腸内環境の改善ができるのでオススメ。
- あげすぎはお腹によくないので、量は守りましょうね。
- 便の状態を日頃から見ておこう! 長く続いたり、嘔吐、体重の減少がある場合は病院へ。
一過性のものであれば、出し切ってしまえば元のいい便に戻ってくれることが多いです。突然のことで不安になるかもしれませんが、日頃から観察して健康に気を使ってあげたいですね。
毎日の健康のためにも、わんちゃんの食事にも気を使いたい。そんな飼い主さんのお役に立てればうれしいです。ぜひ試してみてくださいね。