牛乳は健康にいいと、言われることが多いのですが、犬の健康にもいいのではないかと、思っている方も多くいると思います。ペットショップでは、犬用の牛乳も売られていますよね! ということは、犬に牛乳を与えても良いのではないかと思う方もいると思います。
しかし、犬に牛乳を与えるときには、注意しなくてはいけないことがあるのです! 何も考えずに与えてしまうと、犬が体調を崩してしまうなんてことも。犬のためにあげる牛乳なので、健康を害さないようにあげることが重要ですよね。
今回は、どんな風に牛乳を与えていったらいいのかについてまとめてみたいと思います!
犬に牛乳を飲ませても大丈夫? どれくらいの量を与えるのがいいの?
人間用の牛乳を与えていいの?
わんちゃんに人間用の牛乳を与えてもいいのか、疑問に思った方も多くいると思います。
人間用の牛乳を与えていいでしょうか?
答えは、わんちゃんによります。人間用の牛乳を飲んでも、お腹を壊さないわんちゃんであれば、飲んでも大丈夫なのです。
しかし、人間用の牛乳を飲んだら、お腹を壊すという子には、犬用の牛乳を与えた方がいいのです! 犬用の牛乳だと、お腹を壊しやすい成分が取り除かれているので、お腹を壊してしまうわんちゃんも、安心して飲むことができるのです!
人間用の牛乳を与えるというときは、水で薄めて与えると、お腹の壊しやすさが減ったり、栄養分の摂りすぎで、栄養過多になるということを防げますよ。
牛乳をどれくらいの量あげるといいの?
わんちゃんに牛乳を与えるときに、どれくらいの量を与えたらいいのか知っていますか? わんちゃんは、人間ほど乳糖を分解する力を持っていないので、牛乳を与えるときには注意が必要なのです!
①初めは少しずつ
牛乳に慣れていない状態で、たくさん与えてしまうと、体調を崩してしまう原因になります。牛乳をあげるときには、少しずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。
②小さい頃から牛乳に慣れさせる
大きくなってから、いきなり牛乳を与えると高確率でお腹を壊してしまいます。しかし、小さい時から少しずつ飲ませていくことで、乳糖にも慣れてお腹を壊してしまう確率を減らすことができますよ! 小さい頃から摂った方がいい栄養素が多く含まれているので、小さい頃から与えるようにしましょう。
③与えるときは加熱する
冷たい状態で牛乳を飲むと、人間もお腹を壊してしまいますよね。実はわんちゃんも人間と同じで、冷たい牛乳より温かい牛乳の方が、飲みやすいのです! 加熱することで、飲みやすくはなるのですが、乳糖が分解されるわけではないのでお腹の壊しやすさは変わりません。
犬も飲める牛乳は栄養満点!
牛乳は飲ませちゃダメとよく聞きますが、実は栄養豊富な飲み物なんです。体質的に問題がないようであれば、必要な栄養素を補うのに役立つこともあります。
牛乳に含まれている栄養素は以下の通りです。
①カルシウム
カルシウムは特にわんちゃんにとってほしい栄養素で、体を大きくする栄養素です。骨も強くなるので、骨折しにくい体を作ることができます。特に高齢のわんちゃんや、成長過程のわんちゃんに摂ってほしい栄養素です!
②ラクトフェリン
ラクトフェリンは、お腹の調子を整えるうえで、すごく重要な栄養素となります。便秘気味のわんちゃんが飲むと便秘の解消にも繋がりますよ!
③鉄分
鉄分は貧血を予防する効果があります。しっかりとした強い体を作るために、重要な栄養素です。成長過程のわんちゃんにしっかり摂ってほしい栄養素です。
牛乳でアレルギー? 牛乳アレルギーでもヨーグルトはダメなの?
牛乳をあげるとアレルギーになるって本当?
牛乳を飲ませると、アレルギーになるということを聞いたことはありませんか? 牛乳を与えたからといって、すぐにアレルギーになるわけではありません。しかし、元々何らかのアレルギーを持っているというわんちゃんは、牛乳に含まれるタンパク質に反応して、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
わんちゃんが牛乳アレルギーを持っている場合は、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。牛乳を与えるときは、少量を様子を見ながら与えるようにしてください。
毎日、牛乳を飲んでいるから大丈夫だと思っていても、ある日突然、アレルギーを起こすことがあります。牛乳を与えることは、しっかりと様子を見るようにしてくださいね。もし、わんちゃんにアレルギー症状が出たときは、すぐに動物病院を受診するようにしてくださいね!
牛乳アレルギーを発症したけどヨーグルトは食べてもいいの?
わんちゃんに牛乳を与えたら、アレルギーを発症した。牛乳でアレルギーを起こしたということは、同じ乳製品のヨーグルトも与えるのは危険なのでは?
牛乳でアレルギーを起こしたわんちゃんに、ヨーグルトを与えるということは、すごく危険です!牛乳でアレルギーを起こしたということは、同じ乳製品であるヨーグルトは、アレルギーを起こす確率がすごく高いのです。ヨーグルトだけが危険というのではなく、乳製品全般が危険だと思ってください。
1度アレルギーを起こすと、同じような食品を摂取したときに、アレルギーを起こすだけでなく、アナフィラキシーショックも起こしかねません。大切なわんちゃんが、アレルギーを起こして体調を崩さなくてもいいように、アレルギー物質をわんちゃんから遠ざけるようにしましょう。
牛乳を飲むと下痢になるのはなんで?
わんちゃんに牛乳を与えたら、下痢をしたという経験はないですか? わんちゃんが牛乳を飲んだら、下痢をするというのには原因があるので、紹介したいと思います。
牛乳を飲んで下痢になる原因はコレ!
わんちゃんに牛乳を与えたら、下痢になったということは、よくあることなのですが、その原因は乳糖を分解できないからです!
人間も乳糖不耐症といって、乳糖が分解できないから、牛乳を飲むと下痢になってしまうという人がいますよね。わんちゃんは成長過程で、乳糖を分解する力を失っていくので、乳糖を分解できず、乳糖不耐症の人と同じような症状が出るのです!
下痢になりにくい体質のわんちゃんもいるのですが、ほとんどのわんちゃんが、下痢になりやすいのです。下痢になるのを防ぎたいという方は、犬用の牛乳を購入するようにしてくださいね。犬用の牛乳だったら、下痢になりやすい成分が抜かれているので、安心して与えることができますよ。
わんちゃんが牛乳を飲んでからずっと下痢をしている!
わんちゃんに牛乳を与えたら、下痢が止まらなくなったという経験はないですか? 下痢がずっと止まらなかったら、飼い主さんも心配になることだと思います。わんちゃんが牛乳を飲んだ後に、下痢が止まらなくなったら、どのように対処したらいいのか紹介したいと思います。
①水分補給する
下痢をしていると、水分がどんどん出ていってしまいます。水分がどんどん出ていってしまうと、脱水症状を引き起こす可能性も高くなります。下痢をしているときは、あまり水分を取りたがらないかもしれませんが、脱水になると命も危険になるのでしっかりと水分補給するようにしましょう。
②下痢止めを使う
わんちゃん用の下痢止めが売られているということを知っていますか? ペットショップやドラックストアのペットコーナーで売っていることがあります。牛乳を飲んで下痢が止まらないというときは、殺菌作用のある薬ではなく、腸の運動を抑える薬を選ぶようにしてくださいね。
③動物病院を受診する
下痢が1日中続いているというときや、下痢の中に血が混じっているというときは、迷わず動物病院を受診するようにしてください。下痢が長時間続いていなくても、ぐったりしていたり、水分を摂取できない場合も、動物病院を受診するようにしてくださいね。
まとめ
- わんちゃんに牛乳を飲ませても大丈夫。むしろ栄養があって強い体を作ることができる。
- わんちゃんに牛乳をあげるときは、少しずつ様子を見ながら与える。
- わんちゃんが牛乳を飲んで下痢をするのは、乳糖を分解できないからである。
- わんちゃんは牛乳でアレルギーを起こすことがある。
- 牛乳でアレルギーを起こしたことのあるわんちゃんに、ヨーグルトなどの乳製品は与えてはいけない。
牛乳は健康であるとよく言われるので、毎日飲んでいるという方もいると思います。わんちゃんにとっても健康に良いものということなので、ぜひ一緒に飲んでみたいと思いますよね。
栄養価の高い牛乳を与えることで、わんちゃんが元気で長生きしてくれるとなると、嬉しいですよね。わんちゃんの健康のためにも、牛乳を少しずつ与えるようにしましょう。