犬の爪とぎ? ストレスが原因? 穴掘りに隠された秘密とは

家の中で、ベッドマッドやクッションを掘り堀り、花咲じいさんののように一心不乱に穴を掘る様なわんちゃんの姿をみたことがありますか?

その姿がまるで猫の爪とぎと一緒なので、わんちゃんが爪とぎをしていると思い込む飼い主さんは少なくないようです。

伸びている爪を切って整えてあげたからといって、その行動がおさまる訳ではありません。

それではなぜ犬は、爪とぎの仕草をするのでしょうか?

その原因について詳しくご紹介します。

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わんちゃんの爪とぎの理由とは?

犬の爪研ぎと思しき行為は、犬の先祖から続く習性による「穴掘り」行動の姿が、猫の爪とぎと類似しているためそう呼ぶ人が多いようです。

野生で暮らしていた頃の犬は、地面に穴を掘りその中で外敵から身を守ったり、餌を隠していたようです。

つまり、穴を掘ると言う習性は身を守るための本能であり、犬のDNAに強く刻みこまれています。

室内で暮らしているわんちゃんもその習性によりついつい穴を掘るという人間にとっては、謎の行動に出てしまう訳ですね。

寝る前の穴掘り

寝る前に布団やカーペットを掘り始めるわんちゃんも多いとおもいます。そこに寝っ転がったり、クルクル回ったりしているのは寝るための準備です。

わんちゃんがゆっくり休むための習性なので、落ち着くまで見守ってあげるましょう。

遊びとしての穴掘り

わんちゃんが穴掘りをしているときに、あなたは過剰反応したことがありませんか?

夜ではなく時間に関係なく行われている場合、遊びの可能性が高いと思われます。わんちゃんは構ってくれると勘違いして、激しく穴掘りをはじめます。

あまりにも頻繁に穴掘り行動をする場合は止めさせた方が良いでしょう。

 

ストレス解消で穴をほる?

犬が穴掘りの行動を行う理由として、ストレスによるケースは問題になります。

先に述べたように、犬の穴掘り行動は寝る前に多く出るのが一般的ですが、散歩に連れて行かず、更に犬にかまってやらずにいると、代替行為として穴掘り行動でストレスを解消するわんちゃんもいます。

そうなる前に、すこしでも、わんちゃんがストレスを軽減できるよう生活環境を見直しましょう。

「散歩」や「遊び」はわんちゃんにとって飼主さんと楽しくふれあい、犬本来の動きができて楽しい時間です。特にお留守番の多いわんちゃんは心待ちしています。

少しでもストレスの軽減を図るためにも、常にわんちゃんとコミュニケーションをとり散歩の時間や遊ぶ時間を十分とってあげることが大切です。

 

わんちゃんの爪ケア

爪が伸びたから穴掘りするわけでないとご説明しましたが、わんちゃんの爪伸びてませんか?

「爪? そう言えばじっくり見たことないけど」

爪なんて放っておいても一見たいしたことないようですが、実は放っておくと大変です!

本能の赴くまま穴掘りしていたわんちゃんが怪我してしまった! なんてことの無いように、爪のケアをしっかりしていくことが大切です。

爪のケアをしないとどれだけ危険か

犬の爪は丸く曲がっていくような伸び方が特徴です。

犬の爪を伸ばしたまま放置しておくと、何かに引っかかったはずみで前肢を痛めたり、目や皮膚を引っかいて傷をつけてしまいます。

又、巻き爪になって肉球に刺さり痛くなるだけでなく、爪が折れたり抜けたりすることによって出血し、最悪歩けなくなることもあるんです。

わんちゃんの怪我を防ぐためにも、定期的に爪の伸び具合をチェックして、爪切りに挑戦してみて下さい。

 

犬の爪をケアする時の注意点

ここでは、わんちゃんの爪をケアする時の注意点をご紹介します。

犬用の爪切りを準備しよう

正しくケアするためには、必ず犬用の爪切りを用意します。人間と犬の爪の大きさや形が違いますので、人間の爪切りでは代用できません。

犬用の爪切りにはギロチン式やニッパー式、ハサミ式などいろいろな種類があります。初心者でも扱いやすい爪切りはギロチン式で、トリミングサロンでも良く使用されています。

爪の構造を確認しよう

爪には血管などの組織があるので、切りすぎてしまうと出血してしまいます。

「引用:アクサ」

また、わんちゃんによって爪の色が異なります。特に黒い爪の場合、血管なども見えにくくなっているので注意が必要です。

散歩に行けば爪切りは必要ない?

毎日、お散歩に行くワンちゃんや、室外で飼っているわんちゃんは、自然と爪がすり減っていくので爪きりに関してあまり神経質になる必要ないでしょう。

ただし、爪割れ・出血などいつ何時アクシデントが起こる可能性があるので、定期的に確認しましょう。

ただし、下の写真の「狼爪」はお散歩の有無にかかわらず、地面と接触することが少ないので爪はのびていきます。よく爪を確認して定期的に爪切りをしてあげましょう。

 

【引用:子犬の部屋体図鑑】

犬に爪切りをなれさせるためには。

いきなり爪切りを行っても、上手くいきません。

普段から足に触って、触られることに慣れさせるのが一番です。 足に触られても平気になったら、少しずつ爪切りを行います。

初めての事なので嫌がってしまうわんちゃんが多いですが、焦らずゆっくりと進めていくことが大切です。

もし、手入れ方法がよく分からない、爪切りに自信がない場合は獣医さんやトリマーさんにお任せしましょう。

くれぐれも爪の切りすぎに注意しましょう。 

 

犬の爪を守るおすすめグッズ

ここではわんちゃんの爪を守り、室内でも毎日健やかに過ごせるおすすめグッズを紹介します。

電動タイプの爪クランダー

「引用:ヤフーショピングペット用グラインダー」

ペット用電動グランダーは、小型から大型犬・猫にも使える爪のお手入れ用です。ペットの種類や爪の形状により、3種類のポートから削り口を選べます。

くれぐれも削りすぎないように、少しずつ爪を削るようにしてください。

爪を保護するマット

「引用:楽天」

おくだけでマットの裏面が床にピタッと吸着して、ペットが走り回ってもズレません。生地が薄いのでつまづきにくく、フローリングのままよりは、わんちゃんの股関節・爪に負担がかかりません。

ハサミで手軽にカット可能で撥水加工を施してあるので、何回でも洗濯できます。洗濯により粘着力が落ちることもありません。

わんちゃんのためにも、ぜひご購入を検討してみてくださいね。

 

まとめ

犬の爪とぎ、穴掘りについてご紹介しました。ここでおさらいをしようとおもいます。

  • 爪をとぐ仕草ににていますが、実際は「穴掘り」行動
  • 穴掘りは犬の本能からくるもの
  • 遊びによる穴掘りはやめさせた方が良い
  • わんちゃんのために爪のケアは非常に重要
  • 犬用爪切りを使用する。初心者にはギロチンタイプがおすすめ
  • 日常的に爪切りに慣れさせる
  • 電動グランダーやすべり止めマットの活用

爪切りにプレッシャーを感じるのは飼い主も犬も一緒です。飼い主が緊張していたら、犬も不安がります。飼い主はリラックスして爪切りに備えましょう。日頃から足に触られることに慣れさせておくことが、一番のポイントです。 犬の穴掘りは自然な行動です。猫の爪研ぎを叱ってもやめさせられないのと同じだということを知っておきましょう。

爪切りを始め上手にグッズを活用しながら愛犬と楽しい毎日をお過ごしください。

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